
AIで生成されたキャプション
インテルが10月に発表した最新のモバイル向けプロセッサーとなるCore Ultra シリーズ3 プロセッサー(Panther Lake)の詳細が、大手ベンチマーク Geekbench Browserを通じて公開されています。
インテルの公式発表には具体的な製品名などを明らかとしていませんが、ベンチマーク登録情報によりCore Ultra X7 358H、Core Ultra 5 338HというプロセッサーのSKUが判明しています。
Intel Core Ultra X7 358H 脅威の12コアGPU性能
Intel Core Ultra X7 358Hの情報は、Geekbench Browser上でASUS ROG Zephyrus G14 GU405AA_00016437Bとする、ASUSのゲーミングブランド ROG Zephyrus G14の未発表の最新モデルと思われる機種に採用されており、そこから判明しています。
Intelによれば新しい内蔵GPUであるXe3グラフィックを搭載します。
またIntel Core Ultra 5 338Hはインテルのテスト機と思われる媒体から判明しています。こちらはGPUについての詳細は不明ですが、Intel Arc B370 というブランド名を冠していることが確認できます。
いずれも今のところGPU性能のみリークされており、CPU性能については不明です。
インテルが公表したCore Ultra シリーズ3のGPUコア数は最大12コアですが、Geekbench 登録情報では255HのそれよりもCompute Unit数が少ないです。Ultra 5 338Hは以前のリーク情報などから10コアだと思われます。
| SKU | クロック周波数 | Compute Unit |
| Ultra X7 358H | 2500MHz | 96 |
| Ultra 5 338H | 不明 | 不明 |
| Ultra 7 255H | 2250MHz | 128 |
GPU性能比較、同世代で最速
Intel Core Ultra X7 358HのGeekbench Open CL APIでのスコア結果は52946点、Intel Core Ultra 5 338H のGeekbench Vulkan APIでのスコア結果は39406点です。
| 比較 | OpenCL スコア |
|---|---|
| RTX 4050 Laptop | |
| Core Ultra X7 358H Intel Arc GPU@12コア |
|
| Apple M5 GPU@10コア | |
| Radeon 890M@16CU | |
| Core Ultra 7 255H Intel Arc 140T@8コア |
|
| Apple M4 GPU@10コア | |
| Snapdragon X Elite X1E-00-1DE Adreno X1-85 GPU |
新しいCore Ultra X7のGPUのスコアは非常に高く、同世代となるApple M5 GPUよりも10%程度引き離した性能ですが、依然としてエントリークラスのゲーミングPCに採用されるRTX 4050には遠く及びません。
次世代のRyzen AI シリーズ400(コードネーム:Medusa)は未発表ですが、現時点では内蔵GPUとして最高クラスの性能です。(Snapdragon X2 EliteもGPUスコアは今のところ不明)
CPU構成、キャッシュメモリは減る?
CPU構成ではCore Ultra X7 358Hは4+12の合計16コアですが、以前のインテル側の公表により4+8+4に細分化され、4基のLPEコアを備えていると思われます。同様にCore Ultra 5 338Hも4+4+4の合計12コアだと考えられます。
Core Ultra X7 358H およびCore Ultra 5 338Hのキャッシュメモリは次のように記載されています。(前世代チップでの記載と比較)
| CPU SKU | L1キャッシュ | L2キャッシュ | L3キャッシュ |
|---|---|---|---|
| Ultra X7 358H | 64KB x16 32KB x16 |
4MB x2 | 18MB x1 |
| Ultra 5 338H | 64KB x6 32KB x6 |
3MB x1 | 18MB x1 |
| Ultra 7 255H | 64KB x8 32KB x8 |
3MB x2 | 24MB x1 |
| Ultra 5 225H | 64KB x7 32KB x7 |
3MB x1 | 18MB x1 |
確認する限りではL3キャッシュが最大24MBから最大18MBに減っていますが、Core Ultra X7ではキャッシュが16基の表記になっており、255Hから倍増しています。
一方でCore Ultra 5 338Hでは225Hよりもキャッシュが少ないという結果になっており、少し懸念されます。
発売に期待膨らむ
GPUについてはインテル側が相当な自信を持っていた通りの結果で、前世代のIntel Core Ultra X7よりも30%程度向上したかなりのハイスコアを記録しています。
下級クラスとなるCore Ultra 5 338Hでも、前世代のUltra 7 255Hに迫る性能を叩き出しており十分と言えます。
インテルは年末ぐらいに製品を出荷するとしており、正式な発表が待たれます。







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