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MediaTek Dimensity 9500発表!CPU性能は32%向上、ストレージ速度は2倍に

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MediaTek Dimensity 9500

 

台湾に本社を置く半導体ファブレスメーカーのMediaTek社は、モバイル向けプロセッサーユニットとしてMediaTek Dimensity 9500(以下Dimensity 9500)を発表しました。

Dimenisity 9500はリリース開始から2026年にかけて発売されるフラグシップ級スマートフォンに採用されうる最高性能を持つSoCです。

 

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概要

大まかな概要です。

MediaTek Dimenisty 9500
製造 TSMC N3P
アーキテクチャ arm v9.3a
リリース 2025/09/22
構成
CPU 1x Arm C1-Ultra@4.21GHz
3x Arm C1-Premium
4x Arm C1-Pro
GPU Arm Mali-G1 Ultra MC12
NPU MediaTek NPU 990
接続性
ディスプレイ WQHD+@180Hz
3つ折りディスプレイ用3ポートMIPI
メモリ LPDDR5X 10667
ストレージ UFS 4.1 (4Lane)
通信
モデム Sub-6GHz@7.4Gbps
ネットワーク Wi-Fi 7@7,3Gbps
Bluetooth 6.0
カメラ
ISP Imagiq 1190
写真 320MP
動画 8K@60FPS
4K@120FPS
4K@60FPS シネマティック撮影

 

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MediaTek Dimenisty 9500 詳細

 

Dimensity 9500にArm Lumex採用

MediaTek Dimensity 9500は先日Arm社から発表されたArm Lumex CSSを採用します。

Arm C1 CPUと命名された新たなCPUクラスタは、Cortex-X925を筆頭とする2024年発表のCPUクラスタの後継となり、フラグシップ級のC1-Ultraは以前までCortex-X930という仮名で呼ばれていました。

ARMからCortex-X930ではなく、C1-Ultraが発表。Dimensity9500はCPU性能が大幅向上か
Armから新たなC1 CPUシリーズが発表されました。Arm CPUを採用するMediaTekなどの次世代SoCに採用されるものと見られます。最大で25%のCPUシングルスコア上昇を宣伝しています。

 

Dimensity 9500にはLumex CPU クラスタにおいて省エネコアにあたる Arm C1-Nanoは採用されず、パフォーマンスコアのArm C1-Proが最小コアに収まっており、オールビッグコアデザインとなっています。

またArm C1-PremiumはArm C1-Ultra と同等の性能を持つとしながらダイサイズを35%小型化した準フラグシップ向けプライムコアですが、そのままパフォーマンスコアに用いられており、Armが公開した仕様通りL2キャッシュは縮小されました。

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クラスタ CPU L2キャッシュ
プライムコア 1x Arm C1-Ultra 2MB
準プライムコア 3x Arm C1-Premium 1MB
パフォーマンスコア 4x Arm C1-Pro 512KB
省エネコア

L3キャッシュは16MBです。

 

止まらないCPU性能のインフレ

MediaTek Dimensity 9500はプライムコアのクロック周波数が4.21GHzに達しており、CPUシングルコアが32%向上している一方でピーク パフォーマンス時の消費電力は55%削減したとしており、マルチコアでは37%省エネ化しているとします。

Arm社は新しいArm C1-Ultra CPUの性能について、Cortex-X925よりシングルコア性能が25%向上していると説明していましたが、MediaTekの実際のカスタムにおいてはそれを大きく上回っています。

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GeekbenchにおけるMediaTek Dimenisty 9400のシングル性能は2800前後だったので、単純計算で3600~3800程度のスコアが予想されます。

先日発表されたApple iPhone 17シリーズに搭載されるApple A19 Proチップのシングルスコアは3600~3800程度だったので、それに大きく近づくどころか超える可能性もあります。

Apple A19チップのCPU性能が判明。スナドラには及ばず。
Apple A19 Pro のGeekbench6 ベンチマークスコアが明らかとなりました。CPUマルチ性能はまだSnapdragon 8 Eliteに追いつけないようです。

 

GPU性能も大幅向上

またGPUはArm Mali-G1 Ultra MC12を採用しており、Mali-G1 Ultraは最大24コアまでカスタマイズ可能ですが、前世代のDimenisty 9400と同じく12コア止まりです。

ですが性能面では大きく向上して、GPU最大性能が最大33%向上しており、レイトレーシング性能は最大119%向上している一方で、ピーク時の電力効率は42%改善しています。

また世界初となる120FPSレイトレーシングモバイルゲームをサポートしているとします。

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AIエンジン

AI処理を中心に行うMediaTek NPU 990 プロセッサーユニットは、Gen-AIエンジン第2世代を搭載して前世代の2倍の性能を誇るとされており、発売前には100TOPSに達するのではないかと噂されていましたが、今のところAI TOPS 数は公表されていませんが、それに近い結果となっていることが推測されます。

ピーク時の電力使用量は最大56%削減されており、トークン生成速度は2倍以上高速化しているとします。また4K解像度のテキスト画像生成も可能にします。

 

ストレージ転送速度が2倍に

MediaTek Dimensity 9500はシリーズ初となる4Lane接続のUFS 4.1をサポートしており、シーケンシャル データ速度は100%向上、AIモデルの読み込み効率が最大40%向上します。

今までのUFSは最大2 Laneでしたが、接続レーン数が2倍となることで速度もそのまま2倍程度になっています。

UFS 4.x 2Laneでは理論上約4000MB/sの転送速度を可能としていましたが、4Laneでは8000MB/sまで向上することが予測されています。

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終わり

CPU・GPU・AI性能の大幅性能向上に留まらず、ストレージも次世代の4Lane UFSに対応しており、その性能は大きく向上しています。

前世代のDimensity 9400も飛躍的な性能アップを見せましたが、またもや大きく性能向上しておりその勢いは止まらずインフレし続けています。

以前からAnTuTu総合スコアは400万超えと噂されていますが、特にUFS4.1@4Laneによるストレージ速度2倍がMEMやUXのスコア向上に大きく貢献することが予測され、それと近い結果になりそうです。

実際にDimensity 9500を搭載したスマートフォンは今年の第4四半期から登場予定です。

 

MediaTek公式サイト

 

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