msiはAMD Ryzen Z2 Extreme を搭載した新しいポータブルゲーミングPC(UMPC、ハンドヘルドPC)となる Claw A8 BZ2EM を日本国内向けに発売することを公表しました。
Ryzen内蔵モデルの登場
5月に発売されたインテル搭載(Core Ultra 200Vシリーズ内蔵)のClaw 8 AI+ A2VMに対応するAMD版ともいうべき存在で、Ryzen Z2 ExtremeチップはNPUを内蔵しないためAIの名を冠していませんが、よりパワフルな性能が魅力です。また7インチと8インチの2モデルが展開されたインテル版とは違い、今回は8インチのみです。
新しい冷却機能Coolder Boost HyperFlowにより2基のファンとヒートパイプを採用したことで、冷却性能が向上しているだけでなく静音性も向上しているとのことです。
スペックの比較
インテル版との比較表です。
機種 | Claw A8 BZ2EM | Claw 8 AI+ A2VM |
---|---|---|
チップ | Ryzen Z2 Extreme 15-35W TDP |
Intel Core Ultra 7 258V 17W TDP |
CPU | 8コア16スレッド 3xZen 5 + 5xZen5c |
8コア8スレッド 4P+4E |
GPU | 16コア RDNA3.5 |
8コア Intel Arc 140V |
NPU | – | 47TOPS |
メモリ ストレージ |
24GB/LPDDR5X 1TB / M.2 NVMe |
32GB/LPDDR5X 1TB/M.2 NVMe |
画面 | 8インチ グレア /500nit /16:10 1920×1200 /可変120Hz マルチタッチ |
|
重さ | 763.5 g | 795 g |
サイズ | 299 x 126 x 24 mm | 299 x 126 x 24 mm |
ポート | USB4 x2 イヤホンジャック microSDカードリーダー |
Thunderbolt4 x2 イヤホンジャック microSDカードリーダー |
ボタン | RGBバックライト内蔵スティック(左/右) RGBバックライト内蔵ABXYアクションボタン 十字キー LB/RB ボタン LT/RT トリガー セレクトボタン(View) MSI Center M ボタン スタートボタン(Menu) クイックセッティングボタン 背面マクロボタン(M1/M2) 音量ボタン |
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生体認証 | 指紋認証(電源ボタン) | |
ネットワーク | Wi-Fi 7 / Bluetooth5.4 | Wi-Fi 7/Bluetooth5.4 |
バッテリー* | 80Wh 4セル 最大5時間(動画再生) 最大10時間(アイドル) 最大3.5時間(ゲーム) |
80Wh 4セル 最大10時間(動画再生) 最大15時間(アイドル) 最大4時間(ゲーム) |
OS | Windows 11 Home Windows 11 Pro |
*バッテリーはJEITA3.0でのメーカー公称値
Ryzenチップはパフォーマンス重視ですが、メモリに関してはインテルモデルに軍配が上がります。また性能と引き換えにバッテリー駆動時間は5時間という大差がついています。
価格
MSIサイトでは税込み159,800円で販売開始となります。これは Claw 8 AI+と同じ価格設定です。
楽天市場でならポイント還元もあります。
インテル版
終わり
Ryzen Z2 シリーズ搭載のポータブルゲーミングPCが続々と販売されています。MSIは比較的価格が安く購入しやすい印象です。
RAMは同価格でインテル版が32GBなのでやや割高感もありますが、現状24GBあれば困ることが少ないのでちょうどよい妥協点として調整をした中々良い価格設定だと思いました。NPUもいらない、ただゲーム性能だけを求める、そんなゲーマーに必要な要素のみを取り揃えたUMPCです。
発売は8月28日からです。
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