交換・増設可能なLPDDRメモリを実現するモジュールである、CAMM2メモリを搭載したThinkPadが発売されました。
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- NVIDIA RTX 5000 Laptop
- LPDDR5X-8533(CAMM2)
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ユーザーで交換可能なLPDDR
今回日本市場で新しく発売された、ThinkPad T1g Gen 8とThinkPad P1 Gen 8のメモリにはLPDDR5X-8533(LPCAMM2規格)が採用されています。
従来基盤に”はんだ付け”されるLPDDR5Xメモリは、より広帯域で高速かつ省電力という大きなメリットがありますが、ユーザーによる交換・増設ができないという大きな弱点がありました。
しかし、このLPCAMM2は交換可能なモジュールとして利用できるため、ThinkPad T1g Gen 8およびThinkPad P1 Gen 8は最低16GB RAMで販売されていますが、モジュールの交換により最大64GBまでユーザーの手によってアップグレード可能になっています。
ThinkPad P1 Gen 8の前モデルに当たるThinkPad P1 Gen 7で既に実現していましたが、それ以後はレノボ製品内においては他にLPCAMMメモリ採用に追従する機種は見当たらず、今回は2代目として新たなThinkPad T1g Gen 8と共に発売されました。
現状はメモリ代が高額
LPCAMM2メモリはレノボが販売する交換モジュールで、LPDDR5X-7500 32GBが70,400円、同じく64GBが132,000円となっています。
海外ではCrucial.comが交換モジュールを販売していて、LPDDR5X-8533 32GBが232.99ドル、同じく64GBが451.99ドルとなっています。
2025年12月現在でメモリ高騰が叫ばれており、一般的なDDR5 SODIMM 5600などでも16GB一枚で2万円を超えていたりするので、むしろSODIMMより安いという現状です。
ただ今後しばらくLPCAMM2メモリの値段は、これより低下しそうにない状況なのは非常に残念です。
高価なデバイス向け
ThinkPad P1 Gen 8、ThinkPad T1g Gen 8は、NVIDIA RTX5000シリーズを搭載したワークステーション向けのデバイスであり、現状は389,598円からと非常に高額です。
DELLはDELL Pro 16 Maxなどで採用していますが、やはり高価なワークステーション向けです。
LPCAMM2が普及するのは、主にゲーミングノートなどの大型デバイスとされており、小型のノートパソコンは重量などの関係からモジュール化されず、今後もLPDDRオンボードメモリが採用されると言われています。
LPCAMMの概念が登場した時はあらゆるノートにこれらが採用されるかもと期待を膨らませていましたが、そういった夢の技術というわけでもなかったようです。



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