レノボから高性能なARMチップを搭載したChromebookの発売が決定しました。
Lenovo Chromebook Plus 14 はMediaTekのハイエンドSoC MediaTek Kompanio Ultra 910 を搭載しており、Chromebookとしては高性能ARMチップ搭載のものは待望です。
日本でも発売が予定されてるのか、日本向けの型番が存在しています。
詳細スペック
▼日本向けの型番で判明しているスペックをまとめました
基本情報 |
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機種名 | Lenovo Chromebook Plus 14 |
メーカー | Lenovo |
型番 | 14M9610 |
発売日 | 不明 |
OS | Chrome OS |
プロセッサー |
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CPU | MediaTek Kompanio Ultra 910 |
コア | 1x Cortex-X925@3.62GHz 3x Cortex-X4@2.8GHz 4x Cortex-A720@2.1GHz |
GPU | Immortalis-G925 MC11 |
NPU | MediaTek NPU 890 最大50TOPS |
メモリ | |
メモリ構成 | 12GB/128GB(UFS 3.1) 16GB/256GB(UFS 4.0) |
ストレージ情報 | UFS 増設・交換不可 |
メモリ情報 | LPDDR5X-8533 増設・交換不可 |
外観 |
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ディスプレイ | 14インチ/OLED/光沢/100% DCI-P3 解像度1920×1200/60Hz/400nit 自動調光センサー |
タッチ/ペン | ・10点マルチタッチ+ガラス保護 ・タッチなし+ガラス保護なし ペン非対応 |
重さ | ・1.17 kg(タッチなし) ・1.26 kg(タッチあり) |
サイズ | 314.2 x 219.1 x 15.79 mm |
カラー | ・Luna grey ・Seashell |
素材 | 天板:アルミニウム 底面:プラスチック |
ポート |
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右側 | USB-C 5Gbps 3.5mm イヤホンジャック |
左側 | USB-C 5Gbps USB-A 5Gbps |
機能 |
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生体認証 | 指紋(オプション) |
Webカメラ | 500MP |
カメラシャッター | あり |
キーボード | 日本語配列/バックライト |
スピーカー | 2W x4 /Dolby Atmos |
ネットワーク | Wi-Fi 7/Bluetooth5.4 |
電源 |
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バッテリー | 60 Wh |
駆動時間 | 公称値17時間 |
アダプター | ・45W USB-C ・65W USB-C |
外観
高級感があって上品な色合いで仕上がっています。アルミニウム加工されているため安っぽくは見えないと思います。
▼Chromebook Plus のロゴ主張も控えめです
しかし全てがアルミニウムというわけではなく、底面にはプラ素材が使用されています。
▼ちょっと安っぽく感じました
SoCの性能はAnTuTu 250万並みか
MediaTek Kompanio Ultra 910 のCPUやGPU、NPUの構成はほぼMediaTek Dimensity 9400 と同じです。AnTuTu 250万超えのハイエンドスマホをそのままChromebook化したと考えればOKです。Kompanio は主にAndroidタブレットやChromebookに採用されるラインナップです。
MediaTek NPU 890 はChromebook史上最高性能な最大50TOPSの性能を誇っています。GeminiなどGoogle AIを活かしたPCというのがコンセプトです。その他に独自のローカルAI機能でタブ・ドキュメント・アプリを整理したり、ローカルでの画像編集などが利用できます。
豪華仕様
ハイエンドなチップセットを採用するだけあって、随所にこだわりが見受けられます。
・ディスプレイ
有機ELの採用、タッチパネルのオプションなどChromebookとしては群を抜く力の入れようです。残念ながらペンは非対応とのことなのでUSIなどは使えないと思われます。
・USBポート
USB-Cのポートが左右にあるため、どの向きからでもUSB-PDで充電できます。Lenovo のパソコンにおいて、このようにUSB-Cが左右両方に配置されるのは高級なモデルだけです。それだけではなく、映像出力は4K30FPSで2画面まで拡張可能です。
・スピーカー
内蔵のスピーカーは4つあります。
価格
アメリカでは649ドルから提供予定です。日本円に換算すると消費税込みで10万5000円ほどです。Chromebookとしては高額ですが、Chromebook特有のハードウェア保証を含む最長10年保証が付随すると考えれば安いです。
終わり
ChromebookにありそうでなかったAndroidのハイエンドチップを採用したモデル。今回は限りなく近いかたちでそれが実現しています。MediaTek は Windows on ARM への参入も表明しており、この高性能Chromebook向けチップセットはそのウォーミングアップなのかもしれません。
NPUを活かす術がどれだけあるのかは未知数ですが、AI機能は充実していそうです。
日本での販売は今のところ始まっていません。
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