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Ryzen 200シリーズの性能・スペックまとめ!なぜ200なのか?

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今年になって登場したAMD Ryzen 200シリーズを詳しく解説します。

命名規則が3桁の数字となって、従来の4桁とは違う雰囲気を感じられる方が多いと思います。実際には、馴染みあるRyzen 8000シリーズ(Hawk Point)のリネームCPUという立場です。

▼以下がその実態となります。

プロセッサー TDP CPU構成 GPU NPU リネーム元
Ryzen 3 210 28W 1xZen4 + 3xZen4c
4.7GHz-3.0GHz
Radeon 740M
4CU@2500MHz
なし Ryzen 3 8440U
Ryzen 5 220 28W 2xZen4 + 4xZen4c
4.9GHz-3.2GHz
Radeon740M
4CU@2800Mhz
なし Ryzen 5 8540U
Ryzen 5 230 28W  6コア@Zen4
4.9GHz-3.5GHz
Radeon760M
8CU@2600MHz
16TOPS Ryzen 5 8640U
Ryzen 5 240 45W 6コア@Zen4
5.0GHz-4.3GHz
Radeon760M
8CU@2600MHz
16TOPS Ryzen 5 8645HS
Ryzen 7 250 28W 8コア@Zen4
5.1GHz-3.3GHz
Radeon780M
12CU@2700MHz
16TOPS Ryzen 7 8840U
Ryzen 7 260 45W 8コア@Zen4
5.1GHz-3.8GHz 
Radeon 780M
12CU@2700MHz 
16TOPS Ryzen 7 8845HS
Ryzen 9 270 45W 8コア@Zen4
5.2GHz-4.0GHz
Radeon 780M
12CU@2800MHz
16TOPS Ryzen 9 8945HS

 

なぜ200なのか

この新しい3桁の命名規則は、AI処理を行うNPUである「Ryzen AI」の世代に基づいています。Ryzen 200がいきなり登場したので、じゃあRyzen 100シリーズは存在したのかという話になりそうですが、実際には存在していません。

Ryzen AIは、Ryzen 7040シリーズ(コードネームPhoenix)に初めて搭載されて、その性能は10TOPSでした。これが実質的にRyzen 100シリーズに当たります。

次にRyzen 8000(Hawk Point)がリリースされ、CPUやGPUはRyzen 7040シリーズと同じだったものの、Ryzen AIは刷新されて16TOPSとなりました。これが今のRyzen 200です。

実はRyzen 200の登場はRyzen AI 300(Strix Point、Krackan Point)の後です。最新の命名規則に合わせる形でリネームCPUとして再登場しました。

インテルに命名規則を合わせた

インテルがIntel AI Boostと称してNPU搭載のチップセットを発売するにあたって、Intel Core 14世代ではなく、新たにIntel Core Ultraシリーズを展開しました。そして3桁の数字でIntel Core Ultra 100シリーズから始まりました。

元々はAMD Ryzenのほうがインテルよりも早くNPU搭載チップセットを販売していましたが、インテルに合わせる形でRyzen AI搭載プロセッサーの名前をRyzen AI 300としました。

消費者としてはなるべく命名規則を業界で統一してもらうほうがわかりやすいため、AMDはユーザビリティが溢れる企業だと思います。

Ryzen AI 200ではないため注意

Ryzen AI 300はありますが、Ryzen AI 200ではありません。正しくは名前にAIがつかないRyzen 200です。

というのもRyzen 200のNPUの性能が、Windows Copilot+PCの要件とされる40TOPSを満たしていないからです。現在は基準値となる40TOPS NPU を搭載していないノートパソコンは、AI PCと呼ばないようになっています。

ハイブリッド構成

数字が小さいモデルではCPUがZen4とZen4cのハイブリット構成となっており、NPUは搭載していません。これに当てはまるRyzen 5 220はR5ですが、GPUはR3と同じ4コアです。

NPUは搭載していませんが、Ryzen AIの世代で区分されるRyzen 200に分類されているので注意です。

十分な性能

今やZen4チップは2年落ちですが、性能的には十分高いです。最新のRyzen AI 300は値段が非常に高いです。メインストリームのRyzen AI 5 340やRyzen AI 7 350はGPUはコア数がそれぞれ4コア、8コアと少なく、グラフィック性能がRyzen 200とあまり変わりません。なのでそれよりも大幅に安いRyzen 200は、高コスパな選択肢となり得ます。

 

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