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今後のスマホのストレージに関するコラムです。
iPhone のストレージが256GBへ引き上げ
今年発売されたiPhone 17では、アメリカでの販売価格が税抜799ドル(約12万円)据え置きでストレージが256GBへと引き上げされました。
iPhoneは2021年に登場したiPhone 13シリーズ以来、iPhone 16に至るまでスタンダードモデルは128GB税抜き799ドルから販売していました。
業界に強い影響を与えるアップルが128GB 799ドルを基準とする戦略を長期的に続けたことにより、Samsung Galaxy S25(海外版)やGoogle Pixel 10でも、128GBを最も安いモデルとして799ドルのセールス戦略に追従していました。
多くの消費者が128GBで高額な設定のスマホに対しては、容量が足りないと不満を漏らしている声がよく聞こえてきましたが、Appleがいち早くこの128GB競争を抜け出しましたことは意外でした。
Pixel 11はほぼ確実に256GBから
Pixelも128GBへの最小ストレージ引き上げは2020年のPixel 5と早かったですが、ついには今年のGoogle Pixel 10まで128GBのまま799ドルで発売して、256GBを搭載する同価格のiPhone 17と大々的に比較評価されることになりました。
来年に発売されるPixel 11からは、値上げなしで最低256GBで始まると見て間違いないと思います。
ただしPixel 10は発売開始直後から割引も多く、日本では1万円引きクーポンが配布されていたのでPixel 10 256GBでも133,900円+Googleストアクレジット30,000円分で、実質的にはiPhone 17よりも安価だったことは明記しておきます。
メモリ・ストレージのアップには期待できそう
Pixel 10aではPixel 9aと同じ見た目のデザイン、同じTensor G4チップを採用するのでは、と噂されており、もし噂通りなら「Pixel aシリーズはPixel 無印モデルと同じ性能で廉価版」というブランドが崩れることになります。
そこでPixel 9aとの違いを明確にするために、Pixel 11よりも一足先にPixel 10aでストレージの最小を256GBに引き上げることもあるかもしれません。
古い例ではありますがPixel 4aでは6GB+128GBで発売され、Pixel 4の6GB+64GBベースを超えて発売されたことがあったので、必ずしもaシリーズが無印を下回るというわけではないのです。
またRAMも8GBと低かったのでAI機能が弱体化してGeminiがフルスペックでなかったりして、Pixel 9aは賛否両論な仕様となりましたが、10aではここを改良点として12GB+256GBという現在のミドルハイ~のスタンダードとも言えるメモリ構成で発売される、という可能性もありそうです。
iPhone廉価にも追いつかれる
かつてはPixel 6aとiPhone SE3がよく比較されていましたが、Pixel 6aはカメラやモダンな筐体だけでなくメモリやストレージで大きなアドバンテージを持っていました。
しかし現行モデルのPixel 9aとiPhone 16eとでは、依然としてカメラや筐体では強いアドバンテージがあるものの、メモリとストレージは同じく8GB+128GBと追いつかれている現状です。
Appleを強く意識した展開を行うPixelだからこそ、メモリ周りのアップデートを再開が来ていると思っています。
Pixel 10と10aは大きく異なるモデルに
Pixel 9ではカメラにより大型のイメージセンサーを搭載していることが廉価モデルとの差別化点でした。
一方でPixel 10ではイメージセンサーは廉価モデルと同等になったものの、新たに望遠カメラが追加されてトリプルレンズになったことで明白な差別化点が生まれました。
| Pixel 9a | Pixel 9 |
|---|---|
| Tensor G4 | Tensor G4 |
| RAM:8GB ROM:128GB/256GB |
RAM:12GB ROM:128GB/256GB |
| 広角(1/2型)+超広角 | 広角(1/1.31型)+超広角 |
| ゴリラガラス3 | ゴリラガラス Victus 2 |
| Pixel 10a(仮) | Pixel 10 |
| Tensor G4? | Tensor G5 |
| ? | RAM:12GB ROM:128GB/256GB |
| 広角+超広角 | 広角(1/2型)+超広角+望遠 |
| ? | ゴリラガラス Victus 2 |
ただし…
ガジェットレビュワー中心にPixel 9aについてネガティブな意見も多くありましたが、実際のところ各所で何度も売上ランキング1位を獲得している大人気スマホであり、大きなブランド力を持っていることが伺えます。
ガジェットレビュワー目線での批評は、セールス面においては大部分が的外れだということに留意する必要があります。
一方でPixelにブランド力があったとて、iPhoneが先駆けて256GBを採用したことからも、Pixelもウカウカしては居られないだろうという希望的観測を兼ねた推測です。
良くも悪くも業界スタンダードなiPhoneによって、GalaxyやPixelにも128GBスタート廃止の兆候が見えはじめ、高価格帯スマホが128GBの時代はこれで終わりそうです。
Pixel 10aでチップやカメラのアップグレードがされずとも、批判が多いゴリラガラス3の保護カバーや、メモリ周りが向上しているかどうかには注目に値します。








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