サムスンから新たにGalaxy A36 5G の日本国内での発売が発表されました。
▼国内発表済み
2020年から継続的に発売されていたGalaxy A5Xの最新モデル「Galaxy A56」は日本で発売されず、それに置き換わるラインナップとされています。Galaxy A3Xの日本発売は、2021年にauがGalaxy A32 5G SCG08を取り扱った以来4年ぶりです。
海外では3/26に発売されているので、発売時点において世間ではすでにこのデバイスに対する評価が固まっています。
スペック
▼スペックをまとめておきます。
Galaxy A36のスペック | |
---|---|
SoC | Snapdragon 6 Gen 3 |
メモリ構成 | RAM:6GB/8GB ROM:128GB/256GB (UFS2.2) |
外部ストレージ | なし |
AnTuTu | AnTuTu ver 10スコア:約60万点 |
ディスプレイ | 6.7インチ/Super AMOLED/2340×1080/120Hz Corning Gorilla Glass Victus+ |
画面輝度 | 1200nit/最大1900nit |
アウトカメラ | メイン:50MP, センサーサイズ1/1.96, F値1.8, 光学手ブレ補正 超広角:8MP, センサーサイズ1/4.0, F値2.2 マクロ:5MP, F値2.4 動画撮影:4K@30fps/ 1080p@60fps |
インカメ | 12MP, F値2.2 |
バッテリー | 5000mAh 45W/PPS急速充電 |
サイズ | 162.9 x 78.2 x 7.4 mm |
重さ | 195 g |
ネットワーク | Wi-Fi 6 / Bluetooth 5.4 nanoSIM/eSIM |
USB | USB 2.0 |
アップデート | 6年間のメジャーアップデート |
ついにAシリーズでもSDカードが廃止され始めて、対応するのはGalaxy A25 5Gのみとなりました。
性能はどうなのか
一言でいうとミドルロー(中の下)です。「Snapdragon 6 Gen 3」はロークラスのプロセッサーで、既に最新の「Snapdragon 6 Gen 4」が発表されているため型落ちです。AnTuTu Ver 10のスコアは約61万点です。
2年前ミドルレンジとして発売されたGalaxy A54 5Gに近いと思います。
Snapdragon 6 Gen 3のCPUはA54 5Gに採用されていたExynos 1380と似ています。AnTuTuスコアも同じ60万点程度です。
▼CPUの構成が似ています。
- Snapdragon 6 Gen 3
4x Cortex-A78@2.4GHz
4x Cortex-A55@1.8GHz - Exynos 1380
4x Cortex-A78@2.4GHz
4x Cortex-A55@2.0GHz
またストレージはミドルローのスマホにありがちなUFS2.2を採用しています。
値段の割にスペックは低めですが、スナップドラゴンなので安定感はあると思います。
値段はSIMフリーなら安い
SIMフリー版の発売価格は50,490円となりました。アメリカでは399ドル(6GB/128GB)なので為替レートから考えると安めです。ドコモ版は62,590円と順当な値段です。
二年前のGalaxy A54 5G(約7万円で発売された)に近い性能ということを踏まえると順当な値段です。MNPでさらなる割引もあります。しかしmicroSDカードスロットが廃止されたのがやや苦しさを感じます。
日本で発売されなかったGalaxy A56はアメリカ価格499ドルで発売され、Galaxy A55から50ドルも値上げしています。日本価格に換算すると8万円弱となり、上位モデルのGalaxy S24 FE(79,800円)と差がなくなります。ドコモがGalaxy A56の取り扱いをやめてGalaxy A36を新ラインナップ化するという前情報も納得です
グッドポイントは…
性能は値段の割にイマイチ…と言わざるを得ませんが、駄目なスマホではありません。もちろん良い点もあります。
・ディスプレイが明るい
・画面に傷がつきにくい
・45W 急速充電
・かこって検索対応
薄い
今年のサムスンは安価なデバイスでも薄型化に力を入れています。
明るく頑丈なディスプレイ
またディスプレイは1200nitと2025年の廉価モデルのスペックに準じた明るさです。これからの季節、炎天下での視認性が改善されるはずです。
▼ランキングサイトで人気のあるモデルと比較しています。
画面はGalaxy S22シリーズにも採用されていたCorning Gorilla Glass Victus+でコーティングされているので傷が付きにくいです。ミドルクラスとしては十分なディスプレイです。
充電は45W対応
充電速度も45Wとなっています。最新のGalaxy S25ですら25WなのでGalaxy A36のほうが良いスペックなんです。不思議ですね。
ただしGalaxyデバイスの45W急速充電はやや特別な充電セットが必要になるので要注意です。

スマホレビューサイトを好んでみる層には受けが悪いと思います。スマホに深いこだわりがない人に向けて、使っててわかりやすいエクスペリエンス向上を狙ったスマホです。
かこって検索対応
Awesome Intelligenceと称して、多少のAI機能が使えます。
Galaxy Sシリーズなどで利用できる「Galaxy AI」ほど多機能ではありませんが、Googleの”かこって検索”やSamsungによるAI消しゴムが利用できます。
5~6万円の同価格帯のスマホではGoogleの “かこって検索” に対応しないことが普通です。ここらへんはさすが大手サムスンのスマホといったところです。しっかりしています。
サポート期間の増加
One UI 7(Android 15)から6回のメジャーOSアップデートが約束されています。
2030~31年ごろのAndroid 21までサポートされる見込みです。
スマホを機種変更せず長年使えるのでずっとスマホを使い続けたいとかならちょうど良いと思います。高齢者でも安心して使えます。
念願のSIMフリー版
ドコモの他に、家電量販店やECサイトで購入できる形態で販売されるSIMフリーモデルが登場しています。Galaxy A5Xシリーズでは毎年認証情報などからSIMフリーの型番が確認されてはいるものの、発売されたことはなかったです。
Galaxy A36 5Gでは念願となるSIMフリー版も発売されることになり、これによってSシリーズと同様にキャリア経由で購入する必要がなくなりました。
▼Amazonなどで取り扱いされています
終わり
SIMフリー版が出たことが衝撃的でした。ドコモに関しても通常販売価格がSIMフリー版よりも高いものの、絵文字は廃止されており、目立った差はなくなりました。乗り換え特典などで割引が受けられるため、消費者にとってはどちらか選べるというメリットがあります。
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