Xiaomiが中国にて新しいAndroidタブレット「Xiaomi Pad 7 Ultra」を発表しました。今のところ日本での発売は未定です。
性能
チップセットはXiaomiが独自開発したとされる「XRING O1」が搭載され、AnTuTuスコア300万点超えをアピールしています。これが本当であればSnapdragon 8 Eliteを上回ります。
ディスプレイ・筐体
ディスプレイは14インチのAMOLEDを搭載した大画面で、ベゼルは3.95mmと細く画面占有率93.6%です。そのかわり「Galaxy Tab Ultra」のようなノッチがありカメラの役割を果たします。解像度は3.2Kでアスペクト比は3:2、輝度は最大で1600nitです。低反射のナノテクスチャガラスを採用したアンチグレア加工オプションもあります。
筐体は金属のユニボディです。薄さはわずか5.1mm、重さも609gと超軽量です。12000mAhの大容量バッテリーと120W急速充電を実現。またオプションにはマグネシウム合金で作られたキーボードタイプカバーもあります。
XRING O1の正体が明らかに
以前から噂されていたXiaomiが開発した独自チップセット「XRING O1」は3nmプロセスでの製造がアピールされています。
CPUはARM製を採用しており次の10コア構成です。
- 2x Cortex-X925@3.9GHz(計4MBのL2キャッシュ)
- 4x Cortex-A725@3.4GHz(計4MBのL2キャッシュ)
- 2x Cortex-A725@1.9GHz(計2MBのL2キャッシュ)
- 2x Cortex-A520@1.8GHz(計1MBのL2キャッシュ)
GPUもARM製の「Immortalis-G925」です。NPUは44TOPSの性能をアピールしています。
詳細なスペック
基本情報 | |
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機種名 | Xiaomi Pad 7 Ultra |
メーカー | Xiaomi |
発売日 | 2025/05/22 |
プロセッサー | |
SoC | Xiaomi XRING O1(3nm) |
CPU | 2x Cortex-X925@3.9GHz 4x Cortex-A725@3.4GHz 2x Cortex-A725@1.9GHz 2x Cortex-A520@1.8GHz |
GPU | Immortalis-G925@16コア |
NPU | 44TOPS |
メモリ情報 | |
構成 | 12GB/256GB 12GB/512GB 16GB/1TB |
規格 | メモリ:LPDDR5T |
ストレージ:UFS 4.1 | |
外部ストレージ | – |
ディスプレイ | |
画面 | 14インチ/AMOLED 3200×2136/3:2/275dpi Corning Gorilla Glass 5 |
明るさ | ピーク輝度1600nit |
リフレッシュレート | 最大120Hz タッチサンプリングレート240Hz |
外観 | |
本体素材 | 金属ユニボディ |
サイズ | 305.82 x 207.47 x 5.1 mm |
重さ | 609 g/619 g(アンチグレア) |
カラー | 黒 ミスティグレーパープル |
カメラ | |
メインカメラ | 5000万画素 センサーサイズ:1/2.7 |
動画撮影 | 4K@30,60fps 1080p@30,60fps 720p@30fps |
インカメ | 3200万画素 センサーサイズ:1/3.6 動画撮影:1080p@30fps |
バッテリー | |
容量 | 12000mAh |
充電 | 最大120W急速充電/USB-PD3.0対応 |
ワイヤレス | – |
通信機能 | |
ネットワーク | Wi-Fi 7 /Bluetooth 5.4 |
SIM | – |
その他 | |
スピーカー | クアッドスピーカー |
USB | USB 3.2 Gen 2@10Gbps |
防水 | – |
生体認証 | 指紋認証(電源ボタン) |
OS | Xiaomi HyperOS 2 |
アップデート保証 | 不明 |
付属品 | ACアダプタ/充電ケーブル |
価格
いまのところ中国でのみ販売されています。物が良いので10万円を超えてそれなりの値段です。
日本で発売されれば15万円弱となりそうです。
ナノテクスチャガラス(反射加工)のモデルは少々高額です。
中国版での価格 | ||
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構成/機種 | 通常版 | ナノテクスチャガラス |
12GB/256GB | 5,700元 (約114,000円) |
– |
12GB/512GB | 6,000元 (約120,000円) |
6,600元 (約132,000円) |
16GB/1TB | 6,800元 (約136,000円) |
7,400元 (約148,000円) |
すごい製品
AnTuTu300万点以上をアピールする強烈なデビューを飾ったXiaomi XRING O1チップ。タブレットもそのハイスペックに見合うプレミアムな仕上げです。
14インチで3:2という特大サイズなディスプレイでありながら重さは僅か600g程度、そして薄さは5.1mmと素晴らしいクオリティです。実物を手にすると薄すぎ!軽すぎ!で仰天しそうですね。あまりに薄いのでポキっと折れそうで心配になりそうです。
オプションのキーボードはマグネシウム合金という超高級感。アップルがiPad用のキーボードカバーでアルミニウムを採用していましたが、それを超えてきました。
全体的にワクワク感が止まらない、そんな製品です。
しかしそれと引き換えに価格は上がっています。これと同じく14インチのタブレット「Galaxy Tab S10 Ultra」とならビルドクオリティや性能などで圧倒しているので、正しく対抗機種の値段と比較すれば破格です。コスパを追い求めていた既存のXiaomiユーザーには少々手を出しづらい商品だと思います。
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