motorola edge 50s pro に付属する純正充電器と純正ケーブルについて詳しくレビューしたいと思います。この記事はmotorola edge 50s pro レビュー記事の一部切り抜きです
motorola edge 50s proは白ロムが2万円台の超格安スマホながら、充電器とケーブルが付属しています。この付属充電器は意外と高性能で汎用性が高く、MNP一括1,472円程度のスマホのオマケとしては信じられない高スペックさです。
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充電器の基本的な仕様
型番:MC-1251
大きさ:縦:5.7cm x 横:3.0cm x 高さ:5.6cm
重さ:158g
備考:GaN高速充電
USB-Cが1つだけです。コンセントプラグの折りたたみはできません。ここらへんは市販の汎用充電器と比べると、「付属充電器」を感じさせる仕様です。形もゴツい正方形です。
▼充電器としては汎用製品のほうが優れています
デザインは motorola のMマークがついていますが、親会社である Lenovo が販売しているノートPC向けのアダプターにそっくりなデザインです。
▼Lenovo GaN Nano 65W アダプター
出力範囲
充電アダプターに記載された出力範囲です。
▼出力範囲は最大125Wとなっています。
5.0V ⎓3.0A (15.0W) 9.0V ⎓3.0A (27.0W) 15.0V⎓3.0A (45.0W) 20.0V⎓6.25A(125.0W) 5.0-20.0V⎓6.25A(125.0W)
125Wはアンペア出力が最大6.25AなのでUSB-PDの規格外です。最大125Wは独自規格だと思われます。市販されているUSB-PD対応ケーブルは最大5Aまでのため、125W TurboPowerの高速充電を体験するには付属のUSB-Cケーブルを使わなければなりません。
USBテスターを利用してアダプターの出力範囲を調べて見ました。
▼出力範囲
PD3.0 20V/5A 100W 5V/9V/12V/15V/20V PPS 100W(5~11V/5A 5~20V/5A) QC2.0 5V 9V 12V 20V QC3.0 12.06V
USB-PD、PPSともに100Wまで対応している模様です。
またIQOO、HUAWEI、Xiaomi、NubiaなどのeMarker検証モードで試しても125W以上の出力範囲は調べられませんでした。Turbo Power は完全に独自規格です。
▼USB-PDの出力範囲
▼検証用のUSBテスターにはKOWSI KWS-X1を利用しています
100WのPPSに対応
一般的なUSB-PD3.0 PPSにも対応しているため、純正ではないUSB-PD 100W対応のケーブルでmotorola edge 50s pro を充電しても100W出力ができます。またmotorola edge 50s pro はPPSでなら21V/5Aで105Wに対応します。
試しに純正ケーブル&ACアダプターの組み合わせでSamsung Galaxy Tab S9 の充電をしてみると、超急速充電2.0(要9V/5A=45W)の確認が取れました。
純正ケーブルも100WのUSB-PDに対応したケーブルと見て間違いなさそうです。
125W TurboPowerを検証
付属ケーブルとアダプターで125W Turbo Powerの検証をしました。
▼USBテスターで検証です
実際には115W(5.95A)あたりまで確認できました。それ以降は上昇することなく20W程度まで一気にパフォーマンスが下がりました。
お察しの通り125Wとはピークパフォーマンスなので持続しません。motorola edge 50s pro を急速充電する場合は65W~100WのPPS充電器で何ら問題はないと考えられます。もちろん付属しているため手をつけない理由はありませんが、やや特殊な仕様のケーブルなので大切に取っておくのが良いかなと思います。
あと地味に充電プロトコルはPPSと表記されています。その延長線上にある独自規格なのでしょうか。
終わり
今回は付属充電器をレビューしました。純粋な性能だけで見ると100W PPS対応のUSB-Cアダプターと遜色はありません。実は本製品はMOTO STOREにてケーブル込みで8,800円で販売されています。おまけの品としては太っ腹な品物です。
現在は白ロムが2万円台となっています(2025年6月28日の情報)。充電器とケーブルの価値をも考慮すれば安いといえます。
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