GoogleからPixel 10シリーズと一緒にワイヤレスイヤホンのGoogle Pixel Buds 2aが発表されました。
現時点では予約段階で10月9日以降に順次発送となっています。
概要
Pixel Buds 2aは2021年発売のGoogle Pixel Buds A-Seriesの後継モデルで、それと入れ替わる形で販売が開始されました。
価格は23,800円(129ドル)からとなっており、前モデルの13,700円(99ドル)から約1万円の値上げとなりましたが、以前とは違ってアクティブ ノイズキャンセリングや空間オーディオに対応します。
イヤーチップはS、M、Lのサイズでそれぞれ1組ずつ付属します。
日常用途での水滴に耐えうるIP54の生活防水に対応しており、にわか雨でも装着して外出できます。
デザインは青紫色のIrisと黒色のHazelの2色展開です。IrisカラーはPixel 9aや同時発表されたPixel Watch 4と共有しており、Pixelシリーズを通して統一感のあるデザイン性となります。
Buds Pro 2との違い
Pixel BudsシリーズのスタンダードモデルであるPixel Buds Pro 2 の廉価モデルでもあり、それと比較しながら進めます。
Google Tensor A1チップをイヤホンに内蔵することでプロレベルのノイズキャンセリングを実現しているとされていますが、実際はBuds 2aがSilent Seal 1.5で、Buds Pro 2がSilent Seal 2.0と表記されており規格上の違いが示唆されています。
空間オーディオには対応するものの、Buds Pro 2と違ってヘッドトラッキングがないため臨場感に欠けます。
操作方法ではPixel Buds 2aはスワイプで音量調整に対応しません。
またバッテリー持ちは顕著な差があり、ANC使用時ではBuds 2aが最大20時間、Buds Pro 2が最大30時間となっており1.5倍差です。
さらにBuds 2aの充電ケースはワイヤレス充電非対応となっている一方で、重さは15g程度軽くなって42.9gです。
Buds Pro 2 の追加予定の機能にも非対応
現在Pixel Buds Pro 2では近日提供予定となっている新機能がいくつかあります。
周囲の音に合わせて騒がしい環境でも音量を下げつつ雑音を抑制するアダプティブ オーディオや、救急車のサイレンなど突発的なノイズを軽減して聴覚を守る聴覚保護機能、新しい操作方法として頷く動作で通話に応答などがあります。
どれも面白そうな機能ですが、Pixel Buds 2a では非対応です。特に頷く動作で通話に応答はジャイロセンサーがないため、あとからアップデートで追加されることもないと思われます。
残酷な価格差
Pixel Buds Pro 2にも新色のMoon Stone が登場して現在新発売という形になっており、さらにセールで36,800円(229ドル)が11,040円オフの25,760円で購入できます。
通常価格で見れば100ドル分の価格差がありますが、セール中はほぼ差額が2000円未満なためPixel Buds Pro 2を買わない理由はありません。もちろんBuds 2a もセールになればもっと安くなるのでしょうが、発売した瞬間にこの価格差を見るとわざわざ廉価モデルを買う意味がわからなくなります。
終わり
なぜか本家となるPixel Buds Pro 2のセールにぶつけて発売するというマーケティングにより、存在意義が問われかねない状況での発売となりました。発送は10月9日となっている点でも、やはり今購入するのならば Pixel Buds Pro 2が良い選択肢だと思います。
一方でIrisカラーによるPixelシリーズを通した統一感のあるデザイン性は素晴らしく、Buds Pro 2にはないカラーリングが目を引きます。
いずれPixel Buds 2aもセール前提となる価格だと思うのでその時まで期待しましょう。
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