本日8月28日から発売となったGoogle Pixel 10シリーズですが、筆者の手元にも無事届きました。早速検証していきたいと思います。今回は主に注目が高まるストレージ速度についてです。
- 検証用:Google Pixel 10 256GB
Google Tensor G5の仕様
Pixel 10に搭載されるGoogle Tensor G5の仕様が一部判明しました。
プロセス | 3nm N3P(TSMC) |
CPU構成 | 1x Cortex-X4@3.78GHz 5x Cortex-A725@3.05GHz 2x Cortex-A520@2.25GHz |
GPU | IMG PowerVR DXT-48-1536 |
Tensor G1~G4まではすべてSamsungファウンドリで製造されていましたが、今回からはTSMC製造となっています。
CPU構成は1+5+2でプライムコアが一世代前のCortex-X4(2023)となっていますが、高性能コアは最新のCortex-A725(2024)を5基採用しており、CPUの世代がばらついている珍しい構成です。MediaTek Dimensity 9400やSamsung Exynos 2500に採用されたCortex-X925(X5)ではないため、性能的には他社ハイエンドに一歩遅れを取る形です。
GPUは現時点でPowerVR DXT-48-1536と表記されていますが、これはImagination Technologies社製とのことです。Qualcomm Adrenoでもなく、ARM-Mali でもなく、ハイエンドAndroidデバイスでは聞き馴染みのないGPUなため、3D描画に懸念の声が上がっています。
Pixel 10 のメモリ・ストレージ
今回は256GBでの検証です。
AnTuTu Storage Test
AnTuTu Storage 10.5.2を3回実行した結果です。
評価結果がUFS 3.xとUFS 4.xで混同しています。AnTuTu Storage Testはシーケンシャルリードが3000MB/s↑でUFS 4.xと評価しているように見えます。
シーケンシャル速度が低めで2000~3000MB/sの間ですが、UFS 3.1以上の速度ではあり、ランダムスピードの速度的にUFS 4.0で間違いなさそうです。ややスコアが低いのはソフト最適化の問題もあると思います。
▼Pixel 9a(UFS3.1)とmotorola edge 60 pro(UFS 4.0)で比較しておきます。
CPDTベンチマーク
次にCPDTベンチマークです。(W.Buffering:On, Cache:On)
Sequential Readが4000MB/sを超えており、こちらはしっかりとUFS 4.0に準拠した速度が得られています。メモリ速度はLPDDR5Xに準拠した20.54GB/sで超高速でした。
製造など
Device info で得られた情報によればRAMはSKHynix製造、UFSはSamsung製造とのことです。SamsungはUFS 4.0ストレージで128GBを製造していないため、128GBモデルはUFS 3.1だと思われます。
RAM | LPDDR5X-SK Hynix 20.52GB/s(CPDT Memory copy) |
ストレージ | UFS 4.0(256GB)-Samsung製造 |
性能ベンチマークに続く…
以上です。
Pixel 10のAnTuTu総合ベンチマークなど続報記事をお待ち下さい。
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