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今回は大人気シリーズ最新作SONY Xperia 10 VIIをレビューです!
レビューでは使用感の他にも、バッテリー持ち・充電速度・発熱チェック・ディスプレイ輝度測定・カメラチェックを行いました。
- 対象モデル:Xperia 10 VII SIMフリー版XQ-FE44 Charcoal Black
レビューの要点
良い点
- ベストデザイン
- アップデート長期化
- リフレッシュレート120Hz対応
- ヌルヌルサクサク動作感
- バッテリー持ち良し
- シャッター音オフにできる(XQ-FE44)
気になる点
- 価格の割に控えめな性能
- ディスプレイはHDR非対応
- 充電速度が20W止まり
Xperia 10 VII をチェック
Xperia 10 VII はベストデザイン
今回からはフルモデルチェンジによって従来のXperiaの象徴だった縦横比率21:9の縦長ディスプレイではなく、一般的なスマホと同じ19.5:9比率の横幅が増えたバランスの良い形になりました。
カメラの配置など全く新しいNEWデザインです。
個人的に背面デザインは今季のスマホでベストデザイン賞だと思っています。Pixelシリーズのようなカメラ横配置で、スッキリしていて見栄えが良いです。このデザインが好きだから買う、という理由になりえます。
側面デザイン
あらゆる箇所がパワーアップしたXperia 10 VII
過去のXperia 10 VIよりもあらゆる箇所が改善されています。
主にカメラ・メモリ・ディスプレイなど主要な部分でグッと向上しているだけでなく、OSバージョンアップデートは最大4回に伸びています。
| Xperia 10 VII | Xperia 10 VI | |
|---|---|---|
| 発売 | 2025年モデル | 2024年モデル |
| 画面 | 6.1インチ(19.5:9) 2340×1080@120Hz |
6.1インチ(21:9) 2520×1080@60Hz |
| サイズ | 153x72x8.3mm@168g | 155x68x8.3mm@164g |
| チップ | Snapdragon 6 Gen 3 | Snapdragon 6 Gen 1 |
| メモリ | 8GB+128GB | 6GB+128GB |
| メインカメラ | 1/1.56型センサー | 1/2.0型センサー |
| OS | Android 15 最大4回のOSバージョンアップ・最長6年のセキュリティパッチ |
Android 14 最大2回のOSバージョンアップ・最長4年のセキュリティパッチ |
| 備考 | microSD・イヤホンジャック対応 | |
ライバル機種は宿命とも言えるAQUOS sense10、そして2025年ダークホースのarrows Alphaだと思います。いずれもmicroSDカードが利用できるミドルで、実際に購入者が迷うかは別として機種のポジションは非常によく似ています。
新しく登場したシャッターボタン
今回は電源ボタンの下にボタンが追加されていて、過去のXperia 10 VIにはなかった仕様です。長押しでカメラ起動の他、短く押すとスクショできます。
設定画面↓
今流行りで特に目新しさはありませんが、Xperia 5などでは過去にも搭載されていたXperia伝統機能であり、あったら便利なので過去のXperia 5などからも違和感なく移行できそうです。
付属品はなし
さみしいですが付属品は説明書のみで、ケーブルはおろかSIMピンすら入っていません。(*SIMトレイは素手で外せる)
箱も紙素材で環境配慮の見える簡素な印象です。
Xperia 10 VII 使ってみた感想
もっさり感はない
今回から120Hzリフレッシュレートに対応したこともあってか、本当にヌルヌルサクサクしています。アプリ切り替え動作も滑らかで使っていて「もっさり」を感じることはなかったです。
TikTokなど動画再生アプリでの挙動は少しラグのような感じもありましたが、ブラウザページの応答速度ではハイエンド級と比較してやっと”ちょい遅い”とわかるぐらいで、ほとんど違和感ない体験が出来ています。
左:Xperia 10 VII、右:Galaxy S25
メモリ8GBになったのも大きいと思われ再読み込みの頻度はかなり少ないです。TikTokを開く→Chromeでタブ10個くらい開いて調べ物→カメラ起動と繰り返してもTikTokは落ちませんでした。
メモリ不足によるタスクキルはあまり起きない印象ですが、スリープ復帰後は開いていたウェブページがよく落ちています。
OSはシンプル
Xperia 10 VIIはシンプルなOSを搭載していて、クイックパネルが使いやすくカスタマイズされているぐらいで、他はGoogle Pixelなどと同様にピュアAndroidに近いです。
OSの例
SIMフリー版だからかプリインストールアプリは必要最低限で非常に少なかったです。
ストレージは128GBですが初期利用状態は29GB/128GBと少なく、アプリを入れすぎなければmicroSDカードも利用できるので将来的にも容量は問題なさそうです。
初期利用ストレージ↓
OSがシンプルな分、便利機能は少なめでした。
スクショの方法はシャッターボタンの他にも、サイドセンスでダッシュボードを開いてそのままスクショも可能です。
シャッター音はオフに
Xperia 10 VIIはシャッター音をオフにすることが許されています。設定でカメラの操作音をオフにするか、マナーモードで完全に消えます。(SIM入れてもOK)
レストランで食事撮影するときなど恥ずかしい思いをしなくて良いので、日常的にカメラを利用する人には非常に使いやすいです。
カメラアプリの設定↓
これはSIMフリー版XQ-FE44特有だとされているので、キャリアモデル購入の際は注意が必要となります。
ですが通常のシャッター音でも「ザスッ」という低めの音で、スピーカーに近づけて計測した音の大きさは57dbと小さいので心配入りません。(iPhone 17で約70db)
本体スピーカー音質は良好な部類
普段のレビューではあまり音質については言及しませんが、Xperiaなので本体スピーカーにはかなり期待していました。
360 Upmixという空間オーディオを有効にして音楽を聴いて見ると、音もしっかり広がり重低音がよく聴き取れて良好でした。
一方で歌声はクリアではなく、少しこもった感じで聴き取りにくいと感じました。(*個人的な感想ですのでご了承ください)
背面は指紋が目立つ
質感はNGで、触るとプラスチック素材丸出しの安っぽい雰囲気が出てしまっています。
特にチャコール(黒)は背面の指紋がベタベタと汚れが目立つので、ケース前提の運用となります。(指紋汚れは拭けば取れます)
質感については、ライバルたるAQUOS sense10はアルミ一体型で天と地ほどの差があります。AQUOSはsenseシリーズに注力されているので、それと比較すると劣ってしまうかもしれません。
フォントが見にくい
ChromeやEdge、Samsungブラウザなどブラウザアプリでは英数字のフォントが独特で、ちょっと読みづらいのでマイナス。
Edgeは検索結果ではフォントは普通ですが、なぜかサイト上ではまた見づらいフォントです。
挙動的になにかのバグなのかもしれません。(Android 16・Chrome 145で検証)
Xperia 10 VII 画面・輝度チェック
ホワイトバランスも自由自在
画面は6.1と珍しい小型サイズです。
タッチサンプリングレートは実測で120Hz止まりでしたが、吸い付くような触り心地なので問題にはなりません。
画面のホワイトバランスは細かく調整可能で、寒色で青っぽい液晶に近い色味にできました。
ディスプレイ設定より↓
Xperia 10 VII ディスプレイ明るさのチェック
Xperia 10 VIIの画面輝度は、メーカーの仕様表では公開されていませんでした。
当サイトで実際に測定してみたところ、手動調整では616ニト・自動調整では997ニトになりました。(画質設定はデフォルト状態のオススメ)
いずれも画面のピクセルすべてを白にした全白輝度の測定でしたが、白ピクセルの割合を5%未満まで減らしてもそれ以上輝度が上昇することはありませんでした。
自動調整の輝度(表示領域75%)で比較
| 2025年の機種 | 屋外輝度(白75%) |
|---|---|
| Apple iPhone 17 | |
| Xperia 10 VII | |
| OPPO Reno13 A | |
| FCNT arrows Alpha | |
| Nothing Phone (3a) lite | |
| SHARP AQUOS sense10 | |
| Google Pixel 9a |
HDRコンテンツの再生にも対応しておらず、現在の水準では最低限のOLEDパネルでした。値段を考えればもう少し明るいパネルが欲しいところです。
1000nitsクラスなので屋外でも十分な視認性でしたが、強い日差しが降り注ぐ真夏の炎天下では少し厳しいかもしれません。
Xperia 10 VII バッテリー持ち・充電をチェック!
PCMark(バッテリーテスト)
PCMark Work 3.0 batterylifeで100%→20%になるまで要した結果は19時間06分(60Hz)・14時間37分(120Hz)でした。
各項目の値などは以下のキャプチャより。
60Hz・120Hz↓
比較
| 比較(最大60Hz) | PCMark battery life |
|---|---|
| OPPO Reno13 A 5800mAh | |
| Nothing Phone (3a) lite 5000mAh | |
| Samsung Galaxy S25 4000mAh | |
| AQUOS sense10 5000mAh | |
| Xperia 10 VII | |
| Google Pixel 9a 5100mAh | |
| OPPO Find X9 7025mAh |
バッテリーテストの測定条件:200nitキャリブレーション・機内モード・ミュート・リフレッシュ レート60Hz(ベンチマークソフトの提供:https://benchmarks.ul.com/)
画面サイズが小さめにも関わらず、大容量バッテリーを搭載しているため、バッテリー持ちはかなり良い印象です。
120Hzモードでは少々減りが早いので注意が必要です。
PCMarkの説明・比較などは以下で↓
PCMark Work 3.0 battery life 計測結果まとめ
動画再生時間を検証!
当サイト独自で1080p30fpsのアニメ動画をオフライン・音量オフ・横画面で連続再生して、バッテリー10%分に相当する500mAh分が減るまでの時間を計測しました。
結果は2時間26分で、推定で約30時間連続で動画再生可能となります。
(実測4268mAh→3762mAh:84%→75%)
| 比較 | オフラインアニメ再生時間 |
|---|---|
| AQUOS sense10 5000mAh | |
| Nothing Phone (3a) lite 5000mAh | |
| Xperia 10 VII | |
| arrows Alpha 5000mAh | |
| OPPO Find X9 7025mAh | |
| Google Pixel 9a 5100mAh | |
| Galaxy S25 4000mAh |
画面輝度は200nitsキャリブレーションで測定。テストは30fpsのアニメ動画を再生しているため、リフレッシュレート30Hz以下に対応するフラグシップモデルが比較的有利です。
縦向きでの小さな動画再生画面でも結果は2時間44分で、画面サイズの小ささの割にリフレッシュレートが下限60Hz止まりなのもあってか、動画再生時間はそこそこな結果でした。
Xperia 10 VII 充電速度を実証!
Xperia 10 VIIの充電速度を見ていきます。
充電規格は明示されていませんが、100WのUSB-PD充電器に繋いでUSBテスターで調べたところ、USB-PD PPS 27W(9V3A)が表示されました。
実際にバッテリーが赤ゲージとなる20%から100%まで充電した結果、充電完了は1時間17分となりました。
USB-PD PPS 27Wでのワット数(1時間17分で完了)
各タームごとのバッテリー量・ワット数・バッテリー温度
| 充電 | 開始 | 10分 | 20分 | 30分 | 40分 | 50分 | 60分 | 70分 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 残量 | 20% | 36% | 52% | 65% | 77% | 86% | 93% | 98% |
| 電力 | 20W | 19W | 20W | 18W | 17W | 12W | 9W | 7W |
| 温度 | 22℃ | 32℃ | 37℃ | 38℃ | 37℃ | 32℃ | 28℃ | 23℃ |
この充電器を利用↓
実際の速度を見るにXperia 10 VIIの充電規格はPPS 20Wっぽいです。かなり遅い充電速度なので、最初だけ急激に充電されるという事もなく全体的に見ても遅い結果でした。
また充電中の背面の表面温度は最大39度・平均31.8度です。(2月計測)低い充電ワット数の割にはあまり発熱が抑えられていない印象です。
Xperia 10 VII パフォーマンス・発熱チェック
発熱チェック(AnTuTu 3回テスト)
連続でAnTuTuベンチマークを実行して、その時の発熱・バッテリー減りなどを見ていきます。
AnTuTu v11.0.9 1回目→2回目→3回目
1回目、2回目、3回目 実行直後の背面温度
1回目の計測ではAnTuTuのバッテリーモニターがバッグっていたのか数値がおかしいですが、しっかりと冷まして実行しています。
スコア低下はほぼなく、非常に安定していました。バッテリーは13%消費です。
しかしミドルロー帯となるスコアの割には発熱しやすい傾向があり、背面は最高点で40度弱となりました。ミドルレンジ帯としてはもう少し発熱が抑えられていてほしいです。
ストレージ速度をチェック
Xperia 10 VIIのストレージ規格はUFS 2.2でした。
AnTuTu Storage Test v11(3回連続実行)
| UFS規格 | 速度目安 | 評価 |
|---|---|---|
| UFS 4.x | ~4000MB/s | 高性能スマホ |
| UFS 3.x | ~2000MB/s | 旧型・ミドル・128GBなど |
| UFS 2.x(2Lane) | ~1000MB/s | 安価なミドルスマホに多い |
| UFS 2.x(1 Lane) | ~500MB/s | 入門機のスマホ |
スコアはほとんど低下せず安定的でした。アプリ更新ではやや待たされましたが、極端に時間がかかることもなかったです。
microSDカードの読み取りをチェック
microSDカードの書き込みテストを行いました。
Android OSの標準ファイルにて、連続で1GiBの画像ファイルを内蔵ストレージからmicroSDカードに書き込んだところ、平均48.5MB/s(平均22.14秒)となりました。
他の機種よりもやや高速でした。
microSDカードの書き込み速度
| 比較 | microSDカードへの書き込み |
|---|---|
| arrows Alpha | |
| Nothing Phone (3a) lite | |
| AQUOS sense10 | |
| Xperia 10 VII |
SanDisk Extreme Pro UHS-I(黒)で検証。比較的高速なSDカードの購入が推奨されます。
CPDTベンチマークというアプリでmicroSDカードの読み取り速度も確認しました。
CPDTベンチマーク
ついでにMemory copyにてRAM帯域も測られていますが、LPDDR4Xだと思われる6.02GB/sでした。
| RAM規格 | スコア例 | 評価 |
|---|---|---|
| LPDDR5X | 10~25GB/s | ~最上級 |
| LPDDR5 | 10~15GB/s | ミドルスマホ |
| LPDDR4X | ~7GB/s | エントリースマホ |
USB転送速度チェック
ポートはUSB 2.0です。実測でのファイル転送の平均速度は28MB/sで、7GBの動画ファイルの転送に4分以上はかかりました。
USB 2.0の速度としては平均的ですが、USB 3.0に比べるとかなり遅いです。
| 比較 | USB転送速度 |
|---|---|
| Google Pixel 9a | |
| AQUOS sense10 | |
| Xperia 10 VII |
ベンチマーク
その他のベンチマーク結果はSnapdragon 6 Gen 3のスコアとして計測しました。下記の記事をご覧ください。
Xperia 10 VII カメラチェック
カメラは2眼構成
カメラは広角+超広角カメラのデュアル構成、Xperia 10 VIと同じく望遠レンズはないですが光学2倍相当のズームができるとしています。
写真
まずは色味チェックです。
全体的にちょっと薄めの色付けかなと思います。
右:比較用Galaxy S25
食事撮影ではポテトの色はかなり寒色寄りに仕上がりました。


2倍クロップズーム。望遠レンズが非搭載でも2倍までなら全然撮影できちゃいます。
1倍・2倍の比較(非圧縮)
2倍ズームでショット(非圧縮)
拡大してもディティール感があります。
Xperia 10 VIIでは夜景でもかなり鮮明かつ自然に撮影できている印象でした。
ナイト撮影


ミドル帯のスマホでは鬼門になる超広角ナイト撮影でも、やや暗くなりましたが被写体は鮮明でした。
メイン(24mm)・超広角(16mm)で比較

メイン

超広角

メイン

超広角
Xperia 10 VII レビュー総評
とにかくデザインが素晴らしく、個人的にはPixel 9aと共にトップの座を争うベストデザインだと思っています。
見た目がフルモデルチェンジするだけでなく、ディスプレイ・RAM・カメラなどあらゆる箇所が過去モデルよりも大きくパワーアップしていますが、microSDカードリーダー・イヤホンジャックなど往年の機能は継続しており、ユーザーが求める機能を勝手に削除しない企業姿勢は本当に立派です。
TikTokやYoutubeショートなど動画再生アプリではやや滑らかさに欠ける印象でしたが、動作感は概ね良好でウェブページの読み込みは非常に高速でした。
バッテリー持ちも非常に良いので長く触っていても不満なく使えるスマホです。
決して悪いスマホではないのですが残念ポイントとして、ベンチマーク測定・画面輝度・充電スピードなど定量的な分析においては現在のミドルレンジとしての水準を下回る部分が多く、発熱傾向もありました。
通常販売価格74,800円(SIMフリー版)では厳しい部分が多いですが、素晴らしいデザインと世界のSONYブランドで評価されている印象であり、高級ブランド品にあれこれ言うのも野暮なのかなと思います。
Xperia 10 VII 総評:
良い点
- ベストデザイン
- アップデート長期化
- リフレッシュレート120Hz対応
- ヌルヌルサクサク動作感
- バッテリー持ち良し
- シャッター音オフにできる(XQ-FE44)
気になる点
- 価格の割に控えめな性能
- ディスプレイはHDR非対応
- 充電速度が20W止まり

















































































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