motorola mobilityから6月23日に「moto g66j 5G」が発表されました。ワイモバイル版として「moto g66y 5G」も販売されます。
同時に発表されたハイクラスの「motorola edge 60 pro」に対して、3万円台から購入できる安価なエントリースマホに当該するラインナップです。
詳細スペック
▼現段階で判明しているものをまとめました
基本情報 | |
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機種名 | moto g66j moto g66y(ワイモバイル版) |
メーカー | motorola |
型番 | |
発売日 | 2025/07/04(ワイモバイル:2025/07/10) |
プロセッサー | |
SoC | MediaTek Dimensity 7060(TSMC 6nm) |
CPU | 2x 2.6GHz 6x 2.0GHz |
GPU | IMG BXM-8-256 |
NPU | 不明 |
メモリ情報 | |
構成 | 4GB/128GB(ワイモバイル版) 8GB/128GB(SIMフリー版) |
メモリ | 規格不明 |
ストレージ | 規格不明 |
外部ストレージ | 最大2TBのmicroSDXC |
ディスプレイ | |
画面 | 6.7インチ/液晶/HDR10 解像度2400×1080/20:9/446dp Corning Gorilla Glass 7i |
明るさ | 1000nit |
リフレッシュレート | 120Hz |
外観 | |
本体素材 | フレーム: 背面素材:合皮 |
サイズ | 165.75 x 76.25 x 8.50 mm |
重さ | 200 g |
カラー | ディルグリーン /グレーミスト /ブラックオイスター |
カメラ | |
メインカメラ | 5000万画素, F値1.8, センサーサイズ 1/1.95, OIS SONY-LYTIA LYT-600 |
超広角カメラ | 800万画素, F値2.2 |
動画撮影(メイン) | 1080p@30/60fps |
動画撮影(超広角) | 1080p@30fps |
インカメ | 3200万画素, f/2.2 動画撮影:1080p@30fps |
バッテリー | |
容量 | 5200 mAh |
充電 | 最大 30W TurboPower USB-PD 3.0対応 |
ワイヤレス | – |
通信機能 | |
ネットワーク | Wi-Fi 5 / Bluetooth 5.4 |
SIM | nanoSIM x1/ eSIM |
バンド帯 | 5G:n1 /n3 /n28 /n41 /n77 /n78 4G:B1 /B2 /B3 /B4 /B5 /B8 /B11 /B12 /B17 /B18 /B19 /B26 /B28 /B38 /B41 /B42 3G:B1 /B2 /B4 /B5 /B8 |
おサイフケータイ | あり |
その他 | |
スピーカー | ステレオ, Dolby Atmos FMラジオ対応 3.5mmイヤホンジャック |
USB | USB-C 2.0 |
防水・耐久 | IP68/IP69 MIL-STD-810H |
生体認証 | 顔/指紋(電源ボタン) |
サポート | |
OS | Android 15 |
アップデート保証 | 不明* |
付属品 | SIMピン |
*海外ではバージョンアップデートが2回、セキュリティアップデートが4年となっています。
デザイン
背面には柔らかくて温かみのある素材が使われています。今までヴィーガンレザーとしていた合皮素材だと思います。色はPANTONEカラーが採用され、美しく個性的です。ブラック、ブルー、グリーンの3色展開です。
▼motorola edge 60 pro とほぼ同じ背面デザインです
性能は
MediaTek Dimensity 7060を採用しています。MediaTek側では未発表の型番なので詳細は謎に包まれています。
GPUは IMG BXM-8-256 となっており、MediaTek Dimensity 7025などにも採用されていました。MediaTek Dimensity 7025 のCPUは2x A78@2.5GHz + 6x A55@2.0GHzの構成です。
以上のことを踏まえると、moto g64 5Gに搭載されていたMediaTek Dimensity 7025に近いです。CPUクロック数が上なので7025より少し良いぐらいだと思います。AnTuTu ver10スコアは50万程度だと思われます。(参考値はDimensity 7025)
過不足なしなスペック
3万円台中頃という価格設定なだけあって、安価なスマホに求められるスペックは網羅しています。
▼ステレオ対応が大きく、ここが他の安いスマホと一線を画しています
- 防水防塵
- eSIM対応
- おサイフケータイ
- microSD対応
- イヤホンジャック搭載
- ステレオ対応(Dolby Atmos)
- 30W急速充電
- 明るい1000nitのディスプレイ
防水だけでなく、ディスプレイは濡れたままでも触れるウォータータッチ対応です。
▼ワイモバイルから引用
カメラ
メインレンズと超広角レンズのデュアルカメラ仕様です。メインレンズは5000万画素です。一見すると背面デザインではトリプルレンズに見えますが、一つは環境照度センサーとなっておりダミーレンズです。
ワイモバイルの仕様にだけOIS(光学手ブレ補正)対応となっていました。SIMフリー版や海外の仕様では特に記載されていません。
▼カメラ構成(ワイモバイルから引用)
ワイモバイル版 moto g66y 5G との違い
・ハードウェア仕様
ワイモバイル版の moto g66y 5G はメモリ4GBの構成になっています。明確にスペック差があります。その他のカラーバリエーション等で違いはありません。
・ソフトウェア仕様
ソフトウェアにも大きな違いがあり、ワイモバイル版はヤフー・ワイモバイル関係のプリインストールアプリが存在します。
また海外の情報によれば、4GB版はPCと連携するSmart Connect機能が利用できません。アップデートについてはOSバージョンアップが1回、セキュリティアップデートが3年です。8GB版はOSバージョンアップが2回、セキュリティアップデートが4年となっています。ワイモバイル版ではAndroid 16に更新されたら御の字と考えましょう。
価格と販路
・販売場所
SIMフリー版は公式サイトであるMOTO STORE、Amazonなどの他に、IIJmioをはじめとした格安SIM、家電量販店でも取り扱いされます。
・価格
▼6月23日発表時点の値段です
容量 | SIMフリー* | ワイモバイル | IIJmio |
---|---|---|---|
4GB/128GB | – | 31,680円 15,120円(MNP) |
– |
8GB/128GB | 34,800円 | – | 30,800円 9,980円(MNP) |
*販売はMOTO STOREを参考
moto g64 との違い
前モデルに当たる昨年の moto g64 5G とはどこが違うのでしょうか。価格面ではSIMフリー版の価格は据え置きですが、ワイモバイル版は1円スマホ(21,999円)から値上がりました。
▼比較表です
項目 | moto g64 5G | moto g66j 5G |
---|---|---|
SoC | Dimensity 7025 | Dimensity 7050 |
画面サイズ | 6.5インチ | 6.7インチ |
画面保護 | Corning Gorilla Glass 3 | Corning® Gorilla Glass 7i |
重さ | 約177g | 約200g |
背面 | アクリル | 合皮 |
バッテリー容量 | 5000 mAh | 5200 mAh |
防水 | IP52 | PI68/IP69 |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
カメラ | メイン・マクロ | メイン・超広角 |
主な違い
背面素材が柔らかい素材になったこと、カメラがマクロレンズから超広角レンズになったこと、IP68等級の防水に対応したこと、サイズが大きくなり重くなったことが主な変化です。
終わり
moto g64 5G からは性能面では牛歩ではあるものの、IP68の防水に対応するなど着実に良くなっています。デザインでも大きな変化が見られ、上位モデルのmotorola edge 60 pro と遜色ないオシャレな背面デザインとなりました。
一方でワイモバイル版はメモリ据え置きの4GBで値段はSIMフリー版と変わらない3万円台となり、MNP1円スマホではなくなりました。これなら正直 moto g64y 5G でも十分かなという感想です。
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