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Lenovoからインテル200搭載「ThinkPad E14 Gen7」が発売。同じ名前で2種類のモデルが!?

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サムネ

日本発売未定となっていたインテル搭載の「ThinkPad E14 Gen 7」が発売されました。

CPUの刷新だけでなく、ディスプレイやスピーカーなども見直しされており従来のモデルよりも大幅に改善されています。一昔前の「ThinkPad E」のイメージとはかけ離れた今風なマシーンです。

また「ThinkPad E14 Gen 7」の名前で2つのモデルが存在しています。

AMD版はこちら

 

Intel Core Ultra 200を搭載した “IAL”

一つは「ThinkPad E14 Gen 7 IAL」でCore Ultra 200シリーズ(Arrow Lake)を搭載しており、Core Ultra 100シリーズを搭載していた「ThinkPad E14 Gen 6 インテル」の後継に当たります。

プロセッサー コア数
P+E+E
スレッド数 GPU
(X-Core)
NPU
Ultra 5 225U 2+8+2 14 4 12TOPS
Ultra 5 225H 4+8+2 14 7 13TOPS
Ultra 5 235U 2+8+2 14 4 12TOPS
Ultra 7 255H 6+8+2 16 8 13TOPS
Ultra 7 265U 2+8+2 14 4 12TOPS

CPUコアは高性能コア+省電力コア+低消費電力コアで構成されています。

高性能なCore Ultra 200Hシリーズを選択できます。CPU性能が高く、GPUも今までの内蔵GPUと比べて性能が高いので高負担な作業にも適しています。PassMark CPUは30000万点ほどになるそうです。AI性能は控えめなのでCopilot+PCには対応しませんが、困ることはまずないと思います。

値段と性能のバランスが良いCore Ultra 5 225Hが魅力的です。

 

13世代リネームCPUを搭載した “IRL”

もう一つは「ThinkPad E14 Gen 7 IRL」でインテル13世代のリネームである「Intel Core プロセッサー」を搭載したE14 Gen 5のマイナーチェンジ版となっています。「Core プロセッサー」シリーズは以下のCPUから選択可能です。

プロセッサー コア数
P+E
スレッド数 GPU
(Iris Xe)
リネーム元
Core 3 100U 2+4 8 64 i3-1315U
Core 5 210H 4+4 12 48 i5-13420H
Core 5 220U 2+8 12 80 i5-1335U
Core 7 240H 6+4 16 64 i7-13620H

CPUコアは高性能コア+省電力コアで構成されています。

リネーム元よりクロック数が多少上がっている程度(~0.2GHz)のようです。
Core 7 240HはCPUコア数が多くて高性能ですが、内蔵GPUはIris Xe Graphicsではなく、Intel UHD Graphicsなので弱めです。「i7-13700H」などは96ユニットです。

ThinkPad E14 AMD版と同様に2年前のCPUで金額が抑えられています。目新しさはありませんが、性能的には十分かと思います。

 

詳細スペック

2モデルの違いは基本的にCPUだけです。

基本情報
機種名 ThinkPad E14 Gen 7 IAL ThinkPad E14 Gen 7 IRL
メーカー Lenovo
発売日 2025/04
ソフト
OS Windows 11 Home オプションでPro可能
Office オプションでOffice 2024可能
プロセッサー
CPU Core Ultra 5 225U
Core Ultra 5 225H
Core Ultra 5 235U
Core Ultra 7 255H
Core Ultra 7 265U

Core 3 100U
Core 5 210H
Core 5 220U
Core 7 240H

メモリ
メモリ 8GB/16GB/24GB/32GB/16GB x1/32GB x1
ストレージ 256GB/512GB/1TB
ストレージ情報 SSD(PCIe 4.0 M.2 2242 最大1TB)
空き(PCIe 4.0 M.2 2280 最大1TB)
交換・増設が可能
メモリ情報 SODIMM-DDR5-5200MT/s
増設・交換が可能(最大64GB)
SODIMM-DDR5-5600MT/s
増設・交換が可能(最大64GB)
ティスプレイ
基本情報 14インチ/IPS液晶/非光沢
オプション1 1920×1200/300nit/60Hz/45%NTSC
オプション2 1920×1200/300nit/60Hz/45%NTSC/マルチタッチ
オプション3 2880×1800/400nit/100%sRGB/120Hz
オプション4 1920×1200/300nit/60Hz
100%sRGB
外観
重さ 1.34 kg~
サイズ 313 x 220.3 x 10.1-19.7 mm
カラー ブラック
素材 天板:アルミ
底面:アルミ
パームレスト・側面:再生プラスチック
ポート(奥順)
右側 ケンジントンロック
有線LAN(RJ-45)
USB-A 3.2 Gen1
左側 HDMI:4096×2160@60fps
USB-C 3.2 Gen2 x1
Thunderbolt4 x1
USB-A 3.2 Gen2

イヤホンジャック
機能
生体認証 指紋(オプション)
顔認証(オプション)
Webカメラ 720p
500MP

1080p/IR(顔認証対応)
カメラシャッター あり
キーボード 日本語配列
英語配列
バックライト(オプション)
スピーカー Dolby Atmos対応
ネットワーク Wi-Fi 6/Realtek 8852BE
Wi-Fi 6/インテル AX203
Wi-Fi 6E/インテル AX211
電源
バッテリー 48 Wh 3セル
64 Wh 4セル
駆動時間 アイドル:23.6時間
動画再生:11.6時間
アイドル:20.9時間
動画再生:10.5時間
アダプター USB-C 65W

 

グッドポイント

 

筐体は若干の変更がありそうです。良い改善がされていて前モデルに比べて駄目になった箇所は見当たりませんでした。

 

スピーカーが大型化

今までのE14シリーズはスピーカーが底面に小さく配置されていましたが、今回からはキーボード面左右に変わっています。IdeaPadなど他のレノボPCとかと同じですね。音質の改善が期待できます。

 

メモリ・ストレージは拡張可能

SODIMMメモリを購入すれば自分でRAMを拡張できます。(保証はなくなります)
あらかじめ増設して発注することも可能ですし、自分で増設して費用を抑えることも可能です。

またストレージもM.2 MVNe SSD 2280サイズを購入すれば本体へ増設可能です。メインストレージは2242サイズですが、これも交換可能です。

 

ディスプレイは高級化

高額なオプションで2880×1800,400nit,120Hz,IPSが追加されました。これをカスタムすればディスプレイがはっきり鮮やか滑らかなすごく良いマシンになると思います。カスタムにも割引が入るので実際には1万円程度の追加で済みます。

 

 

一方で型落ちCPUを積んだ安い “IRL”には、最新モデルである “IAL”にはない安価なオプションがあります。1920×1200,100%sRGB,IPSが選択可能となっています。

 

 

比較的軽くなった

重さは1.34kg~となっており、前モデルから100g軽くなりました。ただオプションによっては前後するので必ずしもこの重量というわけではないことに注意してください。

 

バッテリーが増えた

48Whと64Whで選択できます。前モデルは最大57Whでした。バッテリー持続時間は向上しています。
ThinkPad E14 Gen 6 Intel と最新モデルにあたるThinkPad E14 Gen 7 IALを比較すると

  • 前モデル(125U,1920×1200,57Wh) 20.9hr
  • 新モデル(225U,1920×1200,64Wh) 23.56hr

となっています。
いずれもJEITA-BAT3.0の計測データを引用しています。

 

値段

13世代を搭載した”IRL”はCore 3 100U/8GB/256GBで91740円~。
最新の”IAL”はCore Ultra 5 225U/8GB/256GBで107976円~、
Core Ultra 7 255H/16GB/512GB/2.8K IPSの構成なら16万円以上です。

決して安くはないですが、Eシリーズでも高額な値段に見合ったスペックになってきていると思います。CPUをCore Ultra 5 225Hに落として自分でメモリやストレージを増設するなら安く抑えられます。

 

E16 Gen 3も発売している

16インチのE16 Gen 3も同じように2モデル展開です。

E14のようなスピーカーの変化はなく、位置は旧来の底面です。

 

 

2880×1800 IPSもありませんが、Gen2 と同じく2560×1600 IPSが存在しています。値段はE14 Gen 7と同じくCore Ultra 5 225U/8GB/256GBで108,614円~です。

 

総評

E14は大幅な改善がされています。主にスピーカー、ディスプレイ、バッテリーの3点を重点を置いたようです。昔のThinkPad Eに比べると狭額縁で高精細なディスプレイはあっと目を引くと思います。ただその分、値段もしっかり上がっています。この筐体のまま、CPU性能比でコスパの高いAMD版の発表も楽しみですね。おそらく今回はRyzen 8000シリーズを搭載するのではないかと予想しています。

 

リンク

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