
AIで生成されたイメージ
AMDはモバイル向けプロセッサーのRyzen AI 400シリーズを発表しました。
1月6日にアメリカ・ラスベガスで開催されたCES 2026にてこれらを搭載した製品群が発表されていて、早ければ2026年第1四半期に登場するとのことです。
コードネームはGorgon Point
今回のRyzen AI 400のコードネームはGorgon Point(ゴーゴン・ポイント)です。
ゴーゴンといえば髪の毛がヘビで、目を見ると石化してしまうとされる、ファンタジー作品ではお馴染みのキャラクターですが、ゴーゴンとはギリシャ神話に登場する怪物3姉妹「ステノー」「エウリュアレー」「メデューサ」の総称、らしいです。メデューサはよく創作物で登場しますが、他2人は知りませんでした。
最近のAMDのコードネームを見ていくと、Ryzen 7040(フェニックス)→Ryzen 8000(ホーク、鷹)→Ryzen AI HX 300(ストリクス、ふくろう)→Ryzen AI 300(クラーケン)と推移しています。
今まで鳥に関するコードネームが付けられていましたが、Ryzen AI 300(Kraken Point)より神話の怪物に変わったようです。(コバナシ終わり)
Ryzen AI 400 概要
Ryzen AI 400の仕様
書き下す前に、一言で説明するとRyzen AI 300からの焼き直しといって良い内容です。
引き続き、CPUはZen 5・Zen 5cアーキテクチャのハイブリッド構成、統合GPUにはRDN 3.5アーキテクチャのRadeon 800Mシリーズが採用され、TSMC 4nm FinFETで製造されます。
メモリはRyzen AI 7 445までLPDDR5X-8000対応、Ryzen AI 7 450以降はLPDDR5X-8533まで拡張され、いずれもDDR5-5600にも対応して最大で256GBまでです。
PCIe Versionは引き続き4.0止まりです。
Ryzen AI Proもリリース
法人ノート向けにセキュリティが強化されたProもリリースされています。
プロセッサーの内部的な仕様はほぼ同じですが、データ破損の検知・修正を行うECCメモリ機能や暗号化機能「AMD Memory Guard」に対応します。
メモリは通常版とほぼ同じですが、Ryzen AI 7 Pro 450はLPDDR5X-8000止まりです。
Ryzen AI 300シリーズとの比較
Ryzen AI 300シリーズ概要
違いはごくわずか
Ryzen AI 400シリーズはマイナーチェンジと言って良いでしょう。スペックシート上では間違い探しに近いです。
一応の違いとしては、CPUやGPUの動作周波数が0.1GHzほど引き上げされている他、Ryzen AI 300シリーズはメモリ帯域がLPDDR5X-8000dしたが、Ryzen AI 400シリーズ上位製品ではLPDDR5X-8533まで引き上げされています。
- クロック周波数が0.1GHzアップしている
- メモリがLPDDR5X-8533にアップ(Ryzen AI 7 450 / AI 9 Pro以降)
Ryzen AI 7…???
Ryzen AI 7 445という300シリーズには無かった新しいSKUが登場しており、通常版にはないRyzen AI 5 440の枠は、Ryzen AI 5 435・Ryzen AI 7 445の2つのプロセッサーが埋めています。
しかしRyzen AI 7 445の内容は6コアCPU・Radeon 840M(4CU)となっていて、Ryzen AI 5の構成そのものでRyzen AI 5 435とほぼ同じ、そればかりかこれらをRyzen AI 5 340と比較すると、なぜかL2+L3キャッシュ合計が22MBから14MBに減っています。
本音ではちょっとこれはRyzen AI 5と呼んだほうが…という気持ちになってしまいます。
末端はパワーアップ
Ryzen AI 400シリーズの末っ子となるRyzen AI 5 430は、4コアCPU・Radeon 840M(4CU)という構成にパワーアップしました。
というのも前世代のRyzen AI 5 330のRadeon 820M(2CU)からGPUコアが2倍になり、Ryzen AI 5 340や435と比べて同等のGPUに格上げされています。
Ryzen AI 5 330を搭載した製品は、拘るのであればRyzen AI 5 430に変更されたマイナーチェンジモデルを待っても良いでしょう。
Ryzen AI 400に対する感想
Ryzen AI 400シリーズに対する率直な評価では「焼き直し」という指摘が正しいと思います。
インテルが先日発表したIntel Core Ultra シリーズ3では、Intel 18A・TSMC 3nmと製造プロセスで一歩先を行き、LPDDR5X-9600やPCIe5.0対応と一世代先を行っている印象です。
しかし高額帯においては依然としてCore Ultra X 300Hシリーズよりも、Ryzen AI Max 300が強力であり、同価格帯の製品ラインナップとして直接比較することになるのはRyzen AI 5やCore Ultra 300Hです。
IntelもフラグシップモデルとなるCore Ultra Xシリーズ以外では、GPUコア数を4コアまで減らしており、Ryzen AI 7・Ryzen AI 5はまだ優位性があるように思います。
メインストリームとなるノートPCにおいては、まだまだRyzen AI 400は有力な選択肢になることでしょう。




















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