Google Pixel 10を自腹レビューです。
- 対象モデル:Google Pixel 10 256GB Indigo
今年も発売されたAndroidの中心的存在となるPixelシリーズですが、発売前後して多くの話題を呼んでいます。今回は価格が抑えられたメインストリーム向けのPixel 10無印をレビューします。
レビューの要点
・最大7年、月例アップデート
・豊富なAI機能
・全面輝度約2000nitの明るいディスプレイ
・高速で正確な指紋ロック解除
・安定してキレイに撮影できるカメラ
・5倍の光学ズーム
・背面が光沢ガラスで指紋が目立つ
・本体重量がかなり重たい
・ストレージがUFS 4.0にしては遅い
・AnTuTu総合スコアが低い
・発熱に弱い
・不安が残るGPU
・遅い充電速度
製品をチェック
価格
Google Storeにおける売り出しの販売価格です。
ストレージ | 価格(米国価格は税抜き) |
128GB | 128,900円(799ドル) |
256GB | 143,900円(899ドル) |
128GB→256GBへの変更で1.5万円も値上がりしますが、2025年にこのストレージ価格は高すぎると感じています。次回は値段据え置きで256GBから開始されることを強く望みます。
ソフトバンクではGoogle公式ストアとほぼ同様の価格で販売されており、なおかつ最大20,000円還元が行われるPayPayガチャキャンペーンも開催されているのでおすすめです。

白ロム販売では128Gbが11万前後です。(9月の相場)
詳細なスペック
▼わかっている範囲です
情報 | 機種名 | Google Pixel 10 |
---|---|---|
型番 | GL066 | |
発売日 | 2025年8月28日 | |
チップ | SoC | Google Tensor G5(TSMC 3nm) |
CPU | 1x Cortex-X4@3.78GHz 5x Cortex-A725@3.05GHz 2x Cortex-A520@2.25GHz |
|
GPU | IMG PowerVR DXT-48-1536 | |
NPU | TPU | |
RAM ROM |
構成 | 12GB/128GB 12GB/256GB |
規格 | LPDDR5X | |
UFS 3.x(128GB) UFS 4.0(256GB) |
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外部ストレージ | – | |
画面 | 画面 | 6.3インチ Actuaディスプレイ 2424×1080 /422ppi /20:9 Corning Gorilla Glass Victus2 |
明るさ | HDR:2000nit /ピーク:3000nit | |
リフレッシュレート | 60-120Hz(常時表示中30Hz) タッチサンプリングレート240Hz |
|
外観 | 本体素材 | 背面素材:Corning Gorilla Glass Victus 2 フレーム:サテン仕上げの金属 |
サイズ | 152.8×72.0x8.6 mm | |
重さ | 204 g | |
カラー | Indigo /Frost /Lemongrass /Obsidian | |
カメラ | メインカメラ | 48MP, F値1.70, センサーサイズ1/2 光学手ブレ補正 |
超広角カメラ | 13MP, F値2.2, センサーサイズ1/3.1 0.6倍ズーム |
|
望遠カメラ | 10.8MP, F値1/3.1, センサーサイズ1/3.2 光学5倍ズーム,光学手ブレ補正 |
|
動画撮影 | 4K@24,30,60fps 1080p@24,30,60fps |
|
インカメ | 4K@30,60fps | |
バッテリー | 容量 | 4,970 mAh |
充電 | 30W USB-PD PPS | |
ワイヤレス | 15W(Qi2) | |
通信 | ネットワーク | Wi-Fi 6E /Bluetooth 5.3 |
SIM | nanoSIM+eSIM | |
バンド帯 | 5G SA:1 /2 /3 /5 /7 /8 /20 /26 /28 /38 /40 /41 /48 /66 /77 /78 5G NSA:1 /3 /5 /7 /8 /20 /28 /38 /40 /41 /66 /77 /78 4G LTE TDD:38 /40 /41 /42 /48 4G LTE FDD:1 /2 /3 /4 /5 /7 /8 /18 /19 /20 /26 /28 /66 3G WCDMA:1 /2 /4 /5 /8 /6 /19 |
|
NFC | おサイフケータイ | |
その他 | サウンド | ステレオ |
USB | USB-C 3.2 | |
防水耐久 | 防水:IP68 | |
生体認証 | 顔/指紋(超音波式画面内) | |
AI | かこって検索、Geminiなど | |
サポート | OS | Android 16 |
アップデート保証 | 発売から7年 | |
付属品 | USBケーブル、SIMピン |
ベンチマーク
このスマホの性能は?
グーグル独自チップとなるGoogle Tensor G5と、12GBのメモリ、UFS 4.0ストレージ(256GB以上)を搭載します。
AnTuTu 10
最初にAnTuTu総合スコアを測定します。間髪入れずに3回連続で実行しました。
▼AnTuTu v10.5.2を連続で3回実行した結果です。左から順に1回目、2回目、3回目です。
1回目 | 2回目 | 3回目 | 維持率 | |
---|---|---|---|---|
総合 | 1270308 | 968933 | 933729 | 73% |
CPU | 412713 | 200743 | 174203 | 42% |
GPU | 404492 | 407644 | 398821 | 98% |
MEM | 262145 | 214458 | 217124 | 82% |
UX | 190958 | 146088 | 143581 | 75% |
スコアはバッテリー温度が40度以上になるとスロットリングがかかって大きなスコア低下が見られ、特にCPUスコアの低下が顕著です。1回目でも130万弱とハイエンドと比較すると厳しい結果となっていますが、CPUのスコアは40万点を超えておりそれほど悪くありません。
比較 | AnTuTu 10 総合スコア |
---|---|
Snapdragon 8 Gen 1 | |
Snapdragon 8 Gen 2 | |
Snapdragon 8 Gen 3 | |
Google Tensor G4 | |
Snapdragon 8s Gen 4 | |
Google Tensor G5 | |
Snapdragon 8 Elite |
AnTuTu Storage Test(ストレージ速度)
▼AnTuTuのストレージテスト Ver10.5.2です。
UFS 4.0ですがスコアは低めで、AnTuTuからはUFS3.xの評価が下されることが多々あります。アップデートの更新でも、過去のPixelシリーズと比べて大差ないと感じました。
Pixelシリーズ初となる高速化したUFSストレージに期待していましたが、かなり残念な結果です。
3DMark Wild Life
次にグラフィックベンチマークの3DMarkで、パフォーマンス維持率を調べる耐久テストのWild Life Unlimited Stress Test および高負荷なWild Life Extreme Stress Test を実行しました。
結果はWild Life Unlimited Stress Testが53.3%(31→46℃)、高負荷なWild Life Extreme Stress Test が57.6%(33→46℃)でした。
AnTuTuではスロットリングによる冷却が働いたためかGPUスコアを維持できていましたが、冷却期間なしの連続実行する環境では大きくスコア低下することがわかりました。
(ベンチマークの提供:https://benchmarks.ul.com/)
USB速度
USB-Cポートの規格はUSB 3.2ですがバージョンは記載されていませんでした。実際に約7GBの動画ファイルをWindowsを経由して高速なSSDから転送したところ、平均転送速度は130MB/s(所要時間56.8秒)となり平均的なUSB 3.2 Gen 1ポートでした。
その他のベンチマーク結果
その他のベンチマーク測定結果は別の記事で。
PCMark、Geekbench、ブラウザベンチマークなど多数のベンチマークを測定しています。

実測ブラウザ速度 vs 8 Elite
GoogleはTensor G5チップはブラウジングパフォーマンスに注力したと明言しており、ブラウザベンチマークではTensor G4 よりも30%以上スコア上昇しており、12GBのRAMと相まって非常に高速で快適なブラウジングが期待できます。
実際にECサイト(Google Store)の読み込み速度を検証しましたが、Snapdragon 8 Eliteを搭載するXiaomi POCO F7 Ultraのほうが明確に速かったです。
スナドラ8 Eliteとは大きな壁があるように感じました。
デザイン
本体
安定のPixelデザインがとても良い感じです。
背面は光沢ガラスなので映り込みや汚れが目立ちやすいです。
カメラエリアは艶消しの金属素材でかっこ良いです。出っ張りがそこそこ目立ちます。
ディスプレイのベゼルはやや細めといった感じです。
側面はサテン仕上げの金属で艶消しされていて、高級感があります。
サイドボタンは電源ボタンと音量ボタンの位置が一般的なAndroidスマホと逆です。SIMスロットも標準的な左下にあります。
重さ
実測は204.1gでした、6.3インチにしてはかなり重量級です。
SIMカードスロット
SIMスロットはSIMカードを横向きでセットすることが想定されており、他にあまり見ない特殊な形状でした。
付属品は9用と兼用できる
実はPixel 9と筐体がほぼ同じらしく、本体ケースや保護フィルムなど9と10で兼用と表記されているケースが珍しくありません。
実際に私もPixel 9と兼用と表記されたケースを購入しましたが問題なく利用できています。
ディスプレイを詳しくチェック
画面輝度の測定結果
当サイト独自の画面輝度の計測です。
手動調整による輝度100%、明るさの自動調整によるHBM輝度、HDR輝度および明るさの自動調整によるHDR動画再生時のピーク輝度を測定しています。
最大輝度 nit(cd/m²) | |
---|---|
手動調整 | 1202 nit |
自動調整 | 2050 nit (全面1961nit) |
HDR輝度 | 1650 nit |
ピーク輝度 | 2530 nit |
設定アプリのカラープロファイルは自動調整にして、手動モードと自動調整は白画面率75%で測定しています。HDR輝度はYoutube「The HDR Channel」のReal 4K HDR Test Pattern: Brightness stress test (Chromecast Ultra)をテストに使用しています。
画面輝度(nit)の基準値 | |
2000nit~ | HDR動画など特定環境下での画面一部分だけの明るさ |
1500nit~ | 真夏の炎天下でもハッキリ見える |
1000nit~ | 屋外でもよく見える |
500nit~ | 部屋の中なら十分見やすい(明るめのPCモニターと同等) |
炎天下を屋外を想定した明るさの自動調整での測定(画面75%)では最高で2050nitを記録しました。
一般的に画面輝度が下がって高輝度の状態が持続しない全面輝度でも1961nitを記録できて、1950nit以上の状態で2分継続した後は1200nit以下に落ちました。実際の炎天下ではディスプレイ表面の温度が上昇して2分も持続しないと思われますが、持続時間としては長めです。全面輝度2000nitのディスプレイが採用されていると考えられます。
比較 | 全面輝度 |
---|---|
Google Pixel 10 | |
motorola edge 60 pro | |
OPPO Reno13 A | |
Xiaomi POCO F7 |
一方でPixel 9では2200nit程度のより明るいディスプレイが採用されていたので、Pixel 10では劣化していることになりますが、そこまで気にする必要もないでしょう。
リフレッシュレート
リフレッシュレートの選択は設定でスムーズ ディスプレイをオンにすることで60-120Hzの可変モードに切り替えることができて、静止中は60Hzまで低下しますが操作中などは120Hzとなります。またリフレッシュレートの設定に関わらず、常時表示ディスプレイ中のみ30Hzまで落ちます。
●タッチサンプリングレートを当サイトで計測したところ常時240Hzでした。
生体認証
顔認証と指紋認証(画面内)に対応します。
透明のビニールを指紋センサーの上に乗せて認証を試みたところ失敗したことから、超音波式指紋センサー(3D認証)を内蔵していることがわかりました。
▼指紋センサーはちょうどよい上にあって押しやすく、超音波式なので一瞬軽く触れるだけで認証できます。触れたのと同時にロック解除されていることがわかります。(0.5x速)
弱点として画面オフからは指紋認証できないので、画面を点灯するためにワンタップしてスリープ解除する手間が必要です。ロック解除速度は高速ですが、ひと手間かかるのでロック解除作業が苛立ちます。指紋の登録は同じ指を含めて最大4つまでです。
- 保護フィルム選びは要注意
超音波式センサーのためガラスフィルムを貼ると指紋認証が機能しなくなります。薄めのTPUフィルム、ハイドロゲルフィルムなどが認証可能です。
↓保護ガラスを貼るなら特殊加工された製品が推奨
Deff Google Pixel 10対応 指紋認証ガラスフィルム
Made for Google Pixel と記載されたガラスフィルムの場合、QRコードを読み込むことでそのフィルムに指紋認証を最適化できる機能も備えているようです。
バッテリー・充電
急速充電を検証
グーグルによれば30WのUSB-PD PPSに対応しています。過去に販売されていたGoogle 30W USB-C Chargerを利用して計測しました。(現在販売中の45W PPSのものが推奨されます。)
充電器側は11V⎓3A、16V⎓2A、21V⎓1.5AのPPS対応ですが、おおよそ最大10V/3A程度だったので、これぐらいの出力が可能なPPS対応充電器であれば十分です。
- 20%→100%までにかかった時間:1時間41分
- 平均ワット数:12.5W
▼緑が充電パーセンテージ、青が充電ワット数です
開始6分で20→30%まで充電できましたが、それ以後はかなり遅めです。開始5分程度まで25W前後ですが、それ以後は15W前後で推移して、90%を超えたあたりから緩やかになって満充電まで20分ぐらい要しました。
バッテリー温度は36~37度台を維持できるようにコントロールされており、終売は温度を低下させた状態で充電されていました。
バッテリー持ち
当サイトのバッテリー計測では「全白輝度200nit」「リフレッシュレート60Hz」「Wi-Fi接続」「ミュート」としています。
●バッテリーベンチマークのPCMark Work3.0 battery lifeで100%から20%になるまでに要した時間は17時間03分です。
比較(60Hz固定) | PCMark battery life |
---|---|
OPPO Reno13 A | |
motorola edge 60 pro | |
motorola edge 50s pro | |
Galaxy S24 | |
Xiaomi POCO F7 Ultra | |
Google Pixel 10 | |
Google Pixel 9a | |
Xiaomi POCO F7 |
スムーズ ディスプレイをオンにして最大120Hzにした場合は14時間35分でした。無印では静止中60Hzまでですが可変が機能して省エネです。
(ベンチマークの提供:https://benchmarks.ul.com/)
●オフライン動画再生では1080p@30fpsのアニメを横画面で連続再生して、バッテリー残量100%から90%(実測4987→4495mAh)までににかかった時間は149分でした。バッテリー容量の割にイマイチでした。
比較 | 動画再生時間 |
---|---|
motorola edge 50s pro 4,500mAh |
|
Google Pixel 10 4,970mAh |
|
POCO F7 Ultra 5,300mAh |
|
Google Pixel 9a 5,100mAh |
|
motorola edge 60 pro 5,000mAh |
|
OPPO Reno13 A 5,800mAh |
|
Xiaomi POCO F7 6,500mAh |
バッテリー内部情報
設定アプリから充電回数、最大充電容量パーセンテージ、初めて利用した日付などの記録が閲覧できます。バッテリー初回使用日は発売前となる7月17日付けでした。
▼充電の内部情報を確認できる adb shell dumpsys battery コマンドを実行してみた結果です。
Current Battery Service state: AC powered: true USB powered: false Wireless powered: false Dock powered: false Max charging current: 2200000 Time when the latest updated value of the Max charging current was sent via battery changed broadcast: +10d6h36m7s857ms Max charging voltage: 9000000 Charge counter: 3942500 status: 4 health: 2 present: true level: 80 scale: 100 voltage: 4211 Time when the latest updated value of the voltage was sent via battery changed broadcast: +10d6h54m7s768ms The last voltage value sent via the battery changed broadcast: 4211 temperature: 332 technology: Li-ion Charging state: 4 Charging policy: 1 Capacity level: 4
Pixelではstatus:4でいわゆるバイパス充電に対応すると言われています。バッテリーの充電を残量80%で止める機能がありますが、その間は80%以上で充電アダプターに繋ぐとバッテリーアイコンに盾マークが表示され、80%を超える値のとき電力は供給されていません。
シンプルなPixelのOS
最新のAndroid 16 OSに、Pixel独自にカスタムされた素のAndroidに近いOSを搭載します。シンプルで万人に操作しやすいのが売りです。また発売から7年の間、月例アップデートが行われることはPixelの大きな強みです。
便利機能
便利機能の対応一覧です。
通話録音 | 不可 |
---|---|
カメラ無音化 | 不可 |
充電回数 | 表示あり |
2回タップ点灯/消灯 | なし(一回タップ点灯のみ) |
デュアルアプリ | なし |
仮想メモリ | なし |
画面の色調整 | なし |
パフォーマンス切替 | なし |
アプリ毎の音量調節 | なし |
便利なスクショ | 背面タップ |
バッテリー保護 | 80%止め |
Galaxy、Xiaomi、OPPOなどのカスタム色の強いAndroidに比べると設定できる項目はかなり少ないです。
AI機能
利用できるAI機能を列挙します。
かこって検索 | ナビゲーションバーを長押しで画面上を検索 |
---|---|
Gemini | AIアシスタント |
リアルタイム翻訳 | 外国語の動画や通話を自動で翻訳する |
消しゴムマジック | 画像の物体を消去する |
音声消しゴムマジック | 動画から不要な音声を消去する |
マジックサジェスト | メッセージアプリで返信内容を考える |
AIはGoogle Pixel最大の強みです。
特にリアルタイム翻訳、消しゴムマジック、かこって検索、Geminiは日常でも使う機会が多いです。リアルタイム翻訳は外国語の動画をそれなりに早く通訳して字幕表示してくれるので、海外コンテンツの視聴がしやすくなります。
ランチャーアプリ
非常にシンプルなPixelランチャーを搭載しています。
カスタマイズはホーム画面のアイコン配列レイアウトの変更、アイコンの色の変更程度に留まっています。
またホーム画面下はドックではなく、使用頻度の高いアプリを表示する機能に切り替える事もできます。
カメラ
シャッター音
シャッター音をオフにする方法は見当たりませんでした。スクショはサイレントモードをオンにすることで消音できます。
カメラ
メインレンズ(4800万画素)、超広角カメラ(1300万画素)、光学5倍望遠カメラ(1080万画素)のトリプルレンズ構成です。
▼メインレンズでの撮影。
UltraHDRに対応しています。(EXPO2025で撮影したポケモン、非圧縮)
ナイトモードのオンオフを比べると、明るさの補正が強いことがわかります。
▼超広角撮影。非圧縮のHDR形式です。
▼望遠カメラは光学5倍、デジタルズームと合わせて20倍撮影ができます。20倍はあまり劣化を感じず、キレイに撮れますが背景が暗めです。(1x-5x-20xの順)
マクロ撮影モードも備えていますが、メインカメラのオートフォーカスを利用しているようなので超接近した臨場感のある接写とはなりません。
総評
今回はPixel 10無印をレビューしました。
Proシリーズに比べるとカメラが大きく劣ってはいるものの、今回からは望遠レンズも搭載されたのでカメラは無印でも十分だと感じました、旅のお供にすれば印象的で良い撮影ができることでしょう。
CPU性能では大きく性能アップしていましたが、スナドラ8 Eliteには実測勝負でも及ばず、ストレージ256GBは高速なUFS 4.0ストレージを搭載していることが確認できたものの、イマイチ速度が出ず残念な気持ちになりました。
最新の性能は追わないにせよスナドラ 8Eliteを搭載する機種と大差ない価格にも関わらず、最適化が困難になるであろうGPUや、強気なストレージ価格設定などには疑問が残り、一部のベンチマーク結果ではTensor G4からも向上していなかった事は非常に残念でした。
長い間TSMCプロセスを利用したTensorチップに対する期待が高まっていたために、これは非常に落胆する結果となりました。
ですが実際に使っていて、カメラはキレイで万能で、屋外で明るい画面が長く維持され、ブラウジングなど日常動作はサクサクしており、またAIが便利といった日常使いを重視しているのは本当です。ゲームをしないという方には良いスマホです。
かなり高額なPixel 10 Proよりも、比較的お手頃なPixel 10が最も満足度が高そうです。
レビューの要点
・最大7年、月例アップデート
・豊富なAI機能
・全面輝度約2000nitの明るいディスプレイ
・安定してキレイに撮影できるカメラ
・5倍の光学ズーム
・背面が光沢ガラスで指紋が目立つ
・本体重量がかなり重たい
・ストレージがUFS 4.0にしては遅い
・AnTuTu総合スコアが低い
・発熱に弱い
・不安が残るGPU
・遅い充電速度
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