Qualcommは新たなチップセット「Snapdragon 7s Gen 4」を発表しました。
詳細な仕様
現時点で判明している範囲です。
Qualcomm Snapdragon 7s Gen 4 Mobile Platform | |
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コードネーム | SM7635-AB |
製造 | 4nm |
アーキテクチャ | armv9 |
リリース | 2025/08/20 |
性能 | |
CPU | 1x プライムコア@2.70GHz 3x 高性能コア@2.40GHz 4x 効率コア@1.80GHz |
GPU | Adreno GPU |
NPU | Qualcomm Hexagon NPU |
接続性 | |
ディスプレイ | 2900×1300@144Hz 4K@60Hz(外部) |
メモリ | 最大16GB LPDDR5X-3200MHz / LPDDR4X-2133MHz |
ストレージ | 最大UFS 3.1 |
USB | USB 3.1 Gen 1 |
通信 | |
モデム | Snapdragon X62 5G 最大2.9Gbpsダウンロード |
ネットワーク | Qualcomm FastConnect 6700 Wi-Fi 6E / Bluetooth 5.4 最大2.9Gbpsダウンロード |
カメラ | |
ISP | Qualcomm Spectra Triple ISP |
写真 | 最大200MP |
動画 | 4K@30FPS HDR |
より廉価な7sシリーズ
立ち位置としては今年5月に発表されたSnapdragon 7 Gen 4 のよりアンダーグレードなチップとなります。
ゲーム中に温度をコントロールしてスロットリングを回避するAdaptive Performance Engine 3.0や、電力を消費することなくゲームを最大4KにアップスケールできるSnapdragon Game Super ResolutionといったSnapdragon Elite Gaming機能が搭載されます。
Qualcomm Hexagon NPUは言語モデルのLlama 1B、Qwen 1Bをサポートしている他、複数言語の同時翻訳、Qualcomm® Sensing Hubによるノイズ軽減機能でオーディオ向上が期待されます。
性能の向上は7%に留まる
7sシリーズとしては2024年にリリースされたSnapdragon 7s Gen 3 の後継に当たります。
CPUおよびGPUの性能がともに7%向上したと公表しており、クロック数はプライムコアが2.5GHzから2.7GHzへの上昇しています。
Snapdragon 7s Gen 3 からの主な変更点はディスプレイサポートで、長らく留まっていたFHD+@144HzからWFHD+(2900×1300)に引き上げされました。
その他は旧規格が続投されており、本家となるSnapdragon 7 Gen 4ではSnapdragon 7シリーズとしては初となるWi-Fi 7 や UFS 4.0に対応しましたが、Snapdragon 7s Gen 4 は未だにWi-Fi 6EとUFS 3.1に留まっています。
終わり
今回の性能向上は微々たるものなのでマイナーチェンジです。
このチップを搭載する機種は今のところ公表されていませんが、前モデルのSnapdragon 7s Gen 3 では国内販売においてNothing Phone (3a)やGalaxy Tab Actice5 Proが登場しました。
ミドルレンジ帯では7sシリーズが比較的よく採用されるので国内販売に期待が寄せられます。
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