2025年5月14日未明にLenovoからThinkPad E14 Gen 7 AMDが発表されました。
ThinkPad E14 Gen 6 AMDは価格コムで半年ぐらい常に1位をキープしていた大ヒット商品でした。待ちに待った待望の新作です。日本での発売も予定されています。
なお、すでにインテル版が発売されています。

Ryzen 200シリーズ搭載
Ryzen 8000のリネーム
搭載するプロセッサーはRyzen 200シリーズ。これは2024年に登場したRyzen 8000シリーズ(Hawk Point)のリネームCPUです。アーキテクチャはZen4で、2023年に出たRyzen 7040シリーズの系譜です。
「ThinkPad E14 Gen 7 AMD」および「ThinkPad E16 Gen 7 AMD」では次の3つのプロセッサーが存在します。
プロセッサー | TDP | コア数 | GPU | NPU | リネーム元 |
---|---|---|---|---|---|
Ryzen 3 210 | 28W | 4 | Radeon 740M 4コア |
なし | Ryzen 3 8440U |
Ryzen 5 230 | 28W | 6 | Radeon 760M 8コア |
16TOPS | Ryzen 5 8640U |
Ryzen 7 250 | 28W | 8 | Radeon 780M 12コア |
16TOPS | Ryzen 7 8840U |
NPUは一応ある
AI処理に用いられるNPUの性能は16TOPSです。NPUを搭載はしていると言えるもののCopilot+PCは推奨要件の40TOPS以上を満たしていないため対応しません。
十分性能が良い
Ryzen 8000シリーズは今でも高性能な部類です。
性能はThinkPad E14 Gen 6 AMDに搭載されていたRyzen 7035シリーズと比べてCPU、GPUともに1割程度の向上です。なんの問題もなく作業ができるスペックです。
詳細スペック
機種 | ThinkPad E14 Gen 7 AMD | ThinkPad E16 Gen 3 AMD |
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CPU | AMD Ryzen 3 210 AMD Ryzen 5 230 AMD Ryzen 7 250 |
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メモリ | 最大64GB DDR5-5600, SODIMM 増設・交換が可能 |
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ストレージ | メイン:最大1TB SSD /PCIe4.0 M.2 2242 空き :最大1TB SSD /PCIe4.0 M.2 2280 増設・交換が可能 |
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ディスプレイ | 14インチ/IPS液晶 非光沢/300nit/60Hz |
16インチ/IPS液晶 非光沢/300nit/60Hz |
オプション | 1920×1200/45%NTSC 1920×1200/45%NTSC/タッチ 1920×1200/100%sRGB |
1920×1200/45%NTSC 1920×1200/45%NTSC/タッチ – |
外観 | 天板:アルミ 底面:アルミ |
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重さ | 1.41 kg~ | 1.71 kg~ |
サイズ | 313 x 220 x 10.1-19.7 mm | 356 x 249 x 10.1-21.1 mm |
右ポート | ケンジントンロック 有線LAN(RJ-45) USB-A 3.2 Gen 1 x1 |
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左ポート | HDMI x1 USB-C 3.0 Gen 1 x1 USB-C USB4 x1 USB-A 3.2 Gen2 x1 イヤホンジャック |
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生体認証 | オプションで指紋/顔 | |
Webカメラ | 1080p 500MP 1080p IR |
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バッテリー | 48 Wh 64 Wh |
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OS | Windows 11 |
予想される構成
実際に発売されるまではメモリやCPUの構成はわかりません。
インテル版の例で考えるとカスタム可能なベースモデルは「Ryzen 3/8GB/256GB」となりそうです。最大で「Ryzen 7/32GB/1TB」までカスタム注文できると思います。
USB4に対応
AMD版としてはシリーズ初となるUSB4に対応しました。より高速なデータ転送が可能です。
ディスプレイは1920×1200まで
誠に残念ながらディスプレイの解像度は1920×1200止まりです。
ThinkPad E14 Gen 6 AMDでは2240×1400まで選べたのでスペックダウンです。「ThinkPad E16 Gen 3」では色域も45%NTSC止まりです。
兄弟機種である「ThinkPad E14 Gen 7 Intel」では2880×1800/120Hz/400nitの上質なディスプレイオプションがあります。AMDでもこのオプションに大きく期待していたのでとても残念です。
バッテリーが強化
以前のモデルは最大57Whでしたが、今回は64Whに増えました。より高い駆動時間が期待できます。
インテルよりも重い?
インテル版のE14では1.34kg~となっていました。AMD版は1.41kg~なのでちょっと重たいようです。ただしカスタムにより前後するため一概には言えません。
スピーカーも強化
ThinkPad E14 Gen 7 AMDではスピーカーの位置はキーボードの両隣に変わりました。それに伴ってスピーカーが大型化しています。以前は底面に小さく配置されていました。
IdeaPadなど多くのレノボPCで見られる配置場所です。これによりある程度音質も良くなると思います。
外観も変わる
Lenovo機種特有のカメラ部分「コミュニケーションバー」が背面からでもよく目立つようになりました。
ThinkPad E14 Gen 6 AMDと比較すると一目瞭然です。

発売
発売は遅くとも6月には始まると思います。
例年どおりならまだ発売して間もないうちはあまり安くありません。今ずっと人気のThinkPad E14 Gen 6 AMDもそうでした。夏から秋あたりで価格.com限定モデルが登場し、それとともにお手頃価格になりました。
発売してすぐThinkPad E14 Gen 6 AMDのコスパを求めるとがっかりするかもしれません。買いやすい値段になるまで待つのが良いかもしれません。
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