もうすぐNTTドコモから「Galaxy A36 5G SC-54F」が発表される予定です。

ここ数年継続的に発売されていたA5Xシリーズの最新モデル「Galaxy A56」は日本発売されず、それに変わるラインナップです。A3Xシリーズの日本発売は2021年にauがGalaxy A32 5G SCG08を取り扱った以来4年ぶりになります。
海外では3/26に発売していているので、世間ではすでにこのデバイスに対する評価が固まっています。
スペック
スペックをまとめておきます。
Galaxy A36のスペック | |
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SoC | Snapdragon 6 Gen 3 |
メモリ | 6GB/128GB (UFS2.2) |
AnTuTu | AnTuTu ver 10スコア:約60万点 |
ディスプレイ | 6.7インチ/2340×1080/120Hz Corning Gorilla Glass Victus+ |
画面輝度 | 1200nit/最大1900nit |
カメラ | メイン:50MP, 1/1.96, 光学手ブレ補正 超広角:8MP, 1/4.0 マクロ:5MP 動画撮影:4K@30fps/1080p@60fps |
バッテリー | 5000mAh 45W/PPS急速充電 |
サイズ | 162.9 x 78.2 x 7.4 mm |
重さ | 195 g |
ネットワーク | Wi-Fi 6 |
USB | USB 2.0 |
外部ストレージ | – |
アップデート | 6年間のメジャーアップデート |
ついにAシリーズでもSDカードが廃止され、対応するのはGalaxy A25 5Gのみとなりました。
性能はどうなのか
一言でいうとミドルローです。
「Snapdragon 6 Gen 3」はロークラスのプロセッサーで、既に最新の「Snapdragon 6 Gen 4」が発表されているため型落ちです。AnTuTu Ver 10のスコアは約61万点です。
2年前ミドルレンジとして発売されたGalaxy A54 5Gに近いと思います。
Snapdragon 6 Gen 3のCPUはA54 5Gに採用されていたExynos 1380と似ています。AnTuTuスコアも同じ60万点程度です。
- Snapdragon 6 Gen 3
Cortex-A78(2.4GHz)x4、Cortex-A58(1.8GHz)x4 - Exynos 1380
Cortex-A78(2.4GHz)x4、Cortex-A58(2.0GHz)x4
またストレージはミドルロースマホ向けのUFS2.2を採用しています。
全体的にいえば値段の割にスペックは低めですが、スナップドラゴンなので安定感はあると思います。
グッドポイントは…
性能は値段の割にイマイチ…と言わざるを得ませんが、駄目なスマホではありません。もちろん良い点もあります。
・ディスプレイが明るい
・画面に傷がつきにくい
・45W 急速充電
厚さ7.4mmという6.7インチのスマホとしては驚異的な薄さです。デカ薄スマホとして有名なGalaxy S+シリーズでも、先代のGalaxy S24+は同じ6.7インチで7.7mmです。A30シリーズが1世代前のGlaaxy S24+よりもハイクオリティな側面があるという逆転の珍事が起きています。
今年のサムスンは安価なデバイスでも薄型化に力を入れています。
またディスプレイは1200nitと2025年の廉価モデルのスペックに準じた明るさです。これからの季節、炎天下での視認性が改善されるはずです。
ランキングサイトで人気のあるモデルと比較しています。
画面はGalaxy S22シリーズにも採用されていたCorning Gorilla Glass Victus+でコーティングされているので傷が付きにくいです。ミドルクラスとしては十分なディスプレイです。
充電速度も45Wとなっています。最新のGalaxy S25ですら25WなのでGalaxy A36のほうが良いスペックなんです。不思議ですね。
ただしGalaxyデバイスの45W急速充電はやや特別な充電セットが必要になるので要注意です。

スマホレビューサイトを好んでみる層には受けが悪いと思います。スマホに深いこだわりがない人に向けて、使っててわかりやすいエクスペリエンス向上を狙ったスマホです。
サポート期間の増加
One UI 7(Android 15)から6回のメジャーOSアップデートが約束されています。
2030~31年ごろのAndroid 21までサポートされる見込みです。
スマホを機種変更せず長年使えるのでずっとスマホを使い続けたいとかならちょうど良いと思います。
残念ポイントは…値段が高い
海外のサイトを見ていてもGalaxy A36は値段の高さで不満が出ています。高く感じるのは昨今の円安のせいではないようです。
アメリカでは399ドルなので日本円では今現在の価格的には6万円程度です。性能の割に高いと思ってしまうのも無理ありません。
日本で発売するはずだったGalaxy A56はアメリカ価格499ドルで発売され、Galaxy A55から50ドルも値上げしています。日本価格に換算すると8万円弱となり、上位モデルのGalaxy S24 FE(79,800円)と差がなくなります。ドコモがGalaxy A56の取り扱いをやめてGalaxy A36を新ラインナップ化したのも頷けます。
値段次第
ドコモがいくらで販売するのかわかりませんが、値段次第で評価が決まると思います。中身はほぼ2年前のGalaxy A54に近いです。それを踏まえれば4万円程度、割引で2万円ぐらいでないとお得感がありません。
追い打ちをかけるようにMicroSDカードスロットが廃止されてしまったので、上位機種との差別化が難しくなっています。ここが本当に惜しいです。
SIMフリーは出るのか不明
Galaxy A5Xシリーズでは毎年認証情報などからSIMフリーの型番が確認されてはいるものの、発売されたことはなかったです。今年もそうなりそうな予感もしますが、Galaxy A25 5GはSIMフリーも発売されたのでもしかするともしかするかもしれません。
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