S24 Ultraよりも1.5倍増えた販売台数
サムスン電子ジャパン株式会社は10月9日、プレスリリースにて日本国内におけるGalaxy S25シリーズの売上などが好調であることを公表しました。
2025年上半期におけるGalaxy S25 Ultraの売上は、前作となるGalaxy S24 Ultraと比べて150%の販売実績を達成したとしており、サムスンはこの好調な業績をキャリアとのパートナーシップ強化による継続的な販売効果を実現した結果だとしており、またサムスン公式オンラインショップでの限定カラーが人気を博していることなどが報告されています。
また7月に販売開始となった最薄・最軽量な折りたたみスマホのGalaxy Z Fold7は、前作比で180%の販売実績を達成したとも報告されており、他のメーカー製スマートフォンユーザーからの乗り換え需要も増加しているとしています。
ソフトバンクでの取り扱いも大きな貢献
無視できない大きな要素として、約10年ぶりにソフトバンクでのGalaxyの取扱いが再開されたが挙げられています。
ソフトバンクでは今年「Galaxy S25、S25 Ultra」「Galaxy A25 5G」「Galaxy Z Fold7、Z Flip7」の合計5モデルが販売されており、サムスンが今年SIMフリースマホとして発売した6モデルのうち、Galaxy A36を除いたすべてのスマホを取り扱いしていることになります。
かなり高額なモデルが多いものの、セールやキャンペーンによって売上に貢献したものと考えられます。
特にGalaxy S25ではかなり戦略的な販売価格をとっており、販売開始から半年以上が経過した現在でも他社から乗り換え・48回払い・新トクするサポート+によって25ヶ月間の利用が31,960円になり、消費者にとって購入しやすい条件が提示されています。

通販サイトを中心に販路が拡大
Amazonや各種家電量販店などでも大々的にGalaxy S25シリーズの販売されており、前作のS24シリーズではAmazonなど大手ECサイトでのSIMフリーモデルの販売がやや遅れて開始されていましたが、S25シリーズでは公式オンラインショップと同時に取り扱いされました。
Galaxyスマートフォンが大手家電量販店の通販サイトでも購入可能となったことに伴って、ヨドバシカメラやビックカメラではサムスン専用ショーコーナーが設置されており、GalaxyスマートフォンのみならずGalaxy WatchやGalaxy Tabなどが展示されています。
(撮影:ビックカメラ)
実店舗での製品の展示台数は前年比155%になったと報告されており、今まで主流だった携帯ショップでの展示にはソフトバンクも加わり、さらに家電量販店などでGalaxyの展示品が増えたことで純粋な製品の体験ができるようになっています。
これからの展開に期待
ほんの1、2年前まではGalaxyといえばドコモかauという常識でしたが、今では国内の主要な販路をほぼ網羅した状況で、他のスマホメーカーと比較しても一気にトップクラスの販売チャネルへと押し上がっています。
今年8月からは楽天市場にSamsung公式ストアを出店、10月にはIIJmioで販売開始するなど、まだまだ販路が広がっている様子です。

単純な販路拡大だけにとどまらずS25シリーズでは待望となるグローバル市場と同時発売を実現しており、国内のAmazonなどで気軽に購入できるようになったことで、今まであえて海外版を個人輸入したり、SIMフリースマホを好むコアな層も相次いで購入したものと考えられます。
またGalaxy S25の販売台数についての言及はありませんでしたが、こちらもS24と比較するとマイナーチェンジではあるものの、Galaxy S21以来初となる内蔵RAMが12GBへ引き上げされたことや、ストレージ512GBモデルの取り扱い拡大など性能上昇が影響して、好調だろうと推測できます。
日本市場ではGalaxy S25+やGalaxy S25 Edge、Galaxy S25 FEなど多くの機種が未発売となっていますが、今回の好調な売れ行きから次のS26シリーズからはラインナップ増加を期待したいです。
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