今回は7月に発売された新スマホ motorola edge 60 pro を自腹でレビューします。
主にベンチマーク、バッテリー、充電時間の計測が中心です。ボリューミーなレビュー記事となりますが、しばしお付き合いください。
- 対象モデル:motorola edge 60 pro ダースブルー
レビューの要点
・かこって検索対応など充実のGoogle AI
・画像の生成AIが楽しめる
・eSIM、防水防塵、おサイフケータイ対応
・望遠撮影とマクロ撮影もできるトリプルカメラ
・充電が爆速。汎用規格のUSB-PDでもOK
・付属品が豊富(125W充電器、ケーブル、保護ケース)
・過充電の防止機能がある
・背面の布地素材は汚れが不安
・高負担時の発熱が激しくパフォーマンス劣化が顕著
・屋内撮影がやや厳しい
・4K60FPSの動画撮影が出来ない
[追記]ゲームタイムの検証記事を追加しています。
製品をチェック
本製品はSIMフリー版となります。ソフトバンクからはmotorola edge 60s pro が販売されていますが、ハードウェア上の違いは特に見当たりませんでしたが、アップデート頻度などに違いが出ると思われます。
価格
発売時点での価格は次のようになっています。
容量 | SIMフリー* | ソフトバンク | IIJmio |
---|---|---|---|
12GB/256GB | 79,800円 | 88,520円 | 69,800円 39,800円(MNP) |
IIJmioが特に安いです。乗り換えで4万円を切るので、発売してすぐにこの値段ならお買い得だと思います。また各通販サイトでは基本的に10%値引きした販売が基本となっているようなので、実質7万円程度です。
ソフトバンクで販売されているmotorola edge 60s pro はMNP乗り換えと、25ヶ月後に機種を返却することで、支払総額1,200円で済むなど購入しやすいキャンペーンが目白押しです。が、いずれはmotorola edge 50s pro のような投げ売りが始まる可能性が高いため、ソフトバンクでの購入は待つというのが正解だと思います。現時点でもmotorola edge 50s pro の相場が下がり続けています。
ちなみに私はIIJmioの会員なので、発売からいきなり15,000円割引クーポンを利用して端末のみ54,980円にて購入することができました。
*SIMフリー版は motorola公式ストアでの販売価格です。
詳細なスペック
▼わかっている範囲です
情報 | 機種名 | motorola edge 60 Pro |
---|---|---|
メーカー | motorola | |
型番 | XT2507-6 | |
発売日 | 2025/07/04 | |
チップ | SoC | MediaTek Dimensity 8350 Extreme (TSMC 4nm) |
CPU | 1x Cortex-A715@3.35GHz 3x Cortex-A715@3.2GHz 4x Cortex-A510@2.2GHz |
|
GPU | Mali-G615 MC6 | |
NPU | MediaTek NPU 780 | |
RAM ROM |
構成 | 12GB/256GB |
メモリ | LPDDR5X-4266MHz | |
ストレージ | UFS 4.0 | |
SDカード | 非対応 | |
画面 | 画面 | 6.7インチ/pOLED/エッジディスプレイ 解像度2712×1220/20:9/446dp Corning Gorilla Glass 7i |
明るさ | ピーク輝度4500nit | |
滑らかさ | リフレッシュレート 可変120Hz タッチサンプリングレート300Hz(ゲーム中) |
|
外観 | 本体素材 | フレーム:アルミ 背面素材:布地 |
サイズ | 160.69 x 73.04 x 8.24 mm | |
重さ | 184 g | |
カラー | シャドーグリーン / ダースブルー / カルサイトホワイト | |
カメラ | メイン | 50MP, F値1.8, センサーサイズ 1/1.56, 光学手ブレ補正 SONY-LYTIA LYT-700C |
超広角 | 50MP, F値2.0, マクロ撮影 | |
望遠 | 10MP, F値2.0, 光学手ブレ補正, 光学3倍ズーム 最大50倍スーパーズーム |
|
動画(メイン) | 4K@30fps, 1080p@30/60fps | |
動画(超広角) | 4K@30fps, 1080p@30/60fps | |
動画(望遠) | 4K@30fps, 1080p@30/60fps | |
インカメ | 50MP, f/2.0 動画撮影:4K@30fps/1080p@30,60fps |
|
バッテリー | 容量 | 5000 mAh |
充電 | 最大 125W TurboPower USB-PD 3.0 |
|
ワイヤレス | 最大15W Qi | |
通信 | 通信 | Wi-Fi 6E / Bluetooth 5.4 |
SIM | nanoSIM x1/ eSIM | |
バンド帯 | 5G:n1 /n3 /n5 /n28 /n41 /n66 /n77 /n78 4G:B1 /B2 /B3 /B4 /B5 /B7 /B8 /B11 /B12 /B13 /B17 /B18 /B19 /B26 /B28 /B38 /B39 /B41 /B42 /B66 3G:B1 /B2 /B4 /B5 /B8 |
|
おサイフケータイ | あり | |
便利機能 | 通話録音 | なし |
カメラ無音化 | SIMカード未挿入なら可能 | |
充電回数 | 表示あり* | |
2回タップ点灯/消灯 | あり | |
デュアルアプリ | なし | |
仮想メモリ | 自動/0GB/4GB/6GB/8GB/16GB | |
画面色温度の調節 | あり | |
パフォーマンス切替 | ターボ / バランス(ゲーム中のみ) | |
アプリ毎の音量調節 | あり | |
便利なスクショ | 3本指でタッチ | |
バッテリー保護 | 80%止め | |
その他 | スピーカー | ステレオ, Dolby Atmos |
USB | USB-C 2.0 | |
防水耐久 | IP68/IP69 MIL-STD-810H |
|
生体認証 | 顔/指紋(画面内) | |
かこって検索 | 対応 | |
サポート | OS | Android 15 |
アップデート | 3回のメジャーアップデート 2029年4月までのセキュリティ更新 |
|
付属品 | 保護ケース 125W電源アダプター,USBケーブル(MC-1251) SIMピン |
*バッテリーサイクルはadbコマンドでのみ閲覧できます。
ベンチマーク
このスマホの性能は?
MediaTek Dimensity 8350 Extreme、メモリ12GB、ストレージ256GBを搭載したミドルハイです。実用性に深く関わるメモリやストレージも質と量が伴っています。
▼ベンチマークではすべてリフレッシュレートを「自動(最大120Hz)」で測定しています。
AnTuTu 10
最初にAnTuTu総合スコアを測定します。間髪入れずに3回連続で実行しました。
▼AnTuTu v10.5.1を連続で3回実行した結果です。
- 総合 :1413408→853921→849017
- CPU:279773→149981→150291
- GPU:528916→243657→227787
- MEM:348484→249743→253951
- UX :256235→210540→216988
一回目の実行では温度が29.9度から43.9度まで上昇しており、バッテリーも9%減少しています。
二回目以降はスコアが40%ダウンしており、GPU性能に至っては54%低下しているので、発熱や負担時のバッテリー持ちに弱いことがわかります。
また一回目はスコアこそ優秀ですが、総合得点の割にはCPUの性能が低めで、その分GPUや高速なメモリでのスコアが反映されて高得点となっています。
比較 | AnTuTu 10 総合スコア |
---|---|
Snapdragon 6 Gen 1 | |
Snapdragon 7 Gen 1 | |
Snapdragon 7 Gen 3 | |
Google Tensor G4 | |
Dimensity 8350 Extreme | |
Snapdragon 8 Gen 2 | |
Dimensity 8400 Ultra | |
Snapdragon 8 Elite |
AnTuTu Storage Test(ストレージ速度)
▼AnTuTuのストレージテスト Ver10.5.1です。
- シーケンシャルリード:3995.7MB/s
- シーケンシャルライト:3381.3MB/s
- ランダムリード:1680.0MB/s
- ランダムライト:1248.0MB/s
ストレージ規格はUFS 4.0で非常に高速です。AnTuTu 3D のインストール作業など迅速でした。日常で行うアプリの更新でも恩恵があります。
AITuTu(AI性能)
AnTuTuのAI性能を測定するAITuTuベンチマークを計測。MediaTek 系のNPUはAITuTuでは上手く計測ができていないように思います。
▼AITUTUベンチマークver3.5.5で測定。
215533点でした。Snapdragon 以外は数値が低く出るため参考になりません。
3DMark、PCMark
UL Solutions社https://benchmarks.ul.com/ から提供されるベンチマークを用いた測定結果です。
PCMarkはスマホの総合的な性能、3DMark Wild Lifeはグラフィック性能(Vulkan)を測定しており、Stress Testでは連続で実行してパフォーマンスの低下具合を計測しています。動作の軽いUnlimitedと高負荷のExtremeがあります。
- 3DMark Wild Life Unlimited Stress Test 11247-4710
- 3DMark Wild Life Extreme Stress Test 2967-1253
- PCMark Work 3.0 performance 13582
Wild Life Stress Testにおけるスコアの維持率は40%台で、AnTuTuと同じく高負担・発熱時にGPU性能が半分未満まで低下することが露呈しています。
Geekbench 6
CPUやGPUの性能を測定できるGeekbench 6 を測定しました。
CPUのマルチコア性能が高めですが、CPUシングルスコアやGPUスコアは低めです。AnTuTu総合スコアではSnapdragon 8 Gen 2 に迫りますが、CPUシングル性能はかなり遅れを取っています。
比較 | Geekbench 6 CPU |
---|---|
Dimensity 8350 Extreme | |
Snapdragon 7 Gen 3 | |
Snapdragon 8 Gen 1 | |
Snapdragon 8 Gen 2 | |
Snapdragon 8 Gen 3 | |
Google Tensor G4 | |
Dimensity 8400 Ultra | |
Snapdragon 8s Gen 4 | |
Snapdragon 8 Elite | |
比較 | Geekbench GPU Vulkan |
---|---|
Dimenisity 8350 Extreme | |
Snapdragon 7 Gen 3 | |
Snapdragon 8 Gen 1 | |
Snapdragon 8 Gen 2 | |
Snapdragon 8 Gen 3 | |
Google Tensor G4 | |
Dimensity 8400 Ultra | |
Snapdragon 8s Gen 4 | |
Snapdragon 8 Elite |
CPDTベンチ(メモリの速度)
メモリ帯域を測定するために、メモリやストレージ速度を測定できるCPDTベンチを使いました。
▼RAMの速度
Memory copyの速度は12.24GB/sと高速でした。LPDDR5X-4266MHzなので優秀です。
Google Octane 2.0(CPUスコア)
ブラウザ上でCPU性能(シングルスコア)を測定できるベンチマークGoogle Octane 2.0で測定します。マルチコア性能を測定できるGoogle Octane Plusも測定しました。
▼Google Chrome 137で計測しました
シングルが40915点、マルチが315,572点です。シングルスコアに関しては、motorola edge 50s pro のSnapdragon 7 Gen 3の性能(約4.5万)よりも劣っており、スペックダウンしていました。
端末使用をして最初だけ計測結果が49000点ほどを記録しました。Dimensity 8350 の本来の性能だと思います。メーカーによるクロック調整か、OSとの相性か何らかの問題でパフォーマンスが80%程度に制御されているようです。
[追記]ゲームタイム(後述)でChromeをゲームアプリに設定して、パフォーマンスモード「ターボ」に設定することでシングルスコアの向上を確認しました。
ブラウザにもたつきを感じた人はこれでパフォーマンスを引き出すと良いかもしれません。ですがCPU温度が上昇するとスコア低下が避けられないようです。
その他のブラウザベンチマーク測定結果です。(いずれもChrome138)
AnTuTu HTML5 Test | 67778 |
---|---|
Speedometer3.1 | 12.1±0.6 |
JetStream2 | 146.566 |
WebXPRT 4 | 156 |
デザイン
本体
以下で詳しく外観を見ていきます。本体重量は183.6gでした。
背面
本体カラーはPANTONEとコラボしています。以下はダースブルーです。
▼背面素材は布地となっており、手触りが心地よいです。
汚れの付着に気をつける必要がありそうです。
▼カメラの配置は正方形に並んでいてキレイです。
ディスプレイ
▼画面比率は20:9で縦長で、エッジディスプレイなのでスリムで持ちやすいです。非常に高級感があります。
側面
▼側面はアルミフレームになっていますが、非常に細いです。本体が薄く感じました。
上辺にはDolby Atmosの刻印がありますが、光のあたり加減によってはほとんど見えません。
▼左側には新たに追加されたサイドボタン「AIキー」があります
SIMカードスロット
SIMカードスロットは左下にあります。1枚まで利用可能です。
▼SIMトレイは装着がしやすいタイプです
付属品
USB-C to Cケーブル(1m)、USB-C電源アダプター、SIMピン、保護ケースが付属します。
保護ケースは…
本体色に合わせたプラスチック素材のケースが付属します。左右のフレームはガードされないため、背面の布地素材を保護する意味合いが強そうです。また画面に貼った保護フィルムの湾曲部分が浮いてこない設計で、エッジディスプレイの弱点がカバーされています。
▼重さは20.9gでした。
再生素材を使用しているからか、ケースにはごみのような不純物の混合が多数見られました。
▼そういうものだと割り切れば気になりません。
50s pro と同じアダプター
▼充電器は最大125Wに対応します。型番モデルは「MC-1251」となっており、motorola edge 50s pro などと同じ種類です。
5.0V ⎓3.0A (15.0W) 9.0V ⎓3.0A (27.0W) 15.0V⎓3.0A (45.0W) 20.0V⎓6.25A(125W) 5.0-20.0V⎓6.25A(125W)
ポートはUSB-Cの1つしかなく電源プラグも折りたたみできませんが、汎用規格のUSB-PD3.0 PPSに対応するため、このスマホ以外にも幅広く使えます。
化粧箱
化粧箱はすべて紙素材を利用しており、環境に配慮されています。plastic-free packagingと記載されている通りです。
▼新品時の化粧箱には封シールがありました。
充実のAI機能
AIキーでImage Studioを起動
本体側面に物理的なAIキーが追加されるなど、AI機能に力を入れて作られたことが伺えます。
▼AIキーを押すと画像生成を行うImage Studio アプリが起動します。
今のところAIキーはこのアプリの起動以外にカスタムできません。
テキストから画像生成(Image Studio)
AIキーを押して起動するImage Studioにて画像生成ができます。クラウド利用となるため、利用にはMoto アカウントの登録が必要です。
▼使える機能
- テキストからの画像生成
- 人物写真からデジタルアバター生成
- テキストからステッカー生成
- スケッチから画像生成
- 写真からスタイルに合わせた壁紙生成
テキスト画像生成では一度に2枚ずつ生成可能です。10種類のアートスタイルから選択できて、画像の比率も指定できます。
発売して間もないためか、サポート言語は「英語」「イタリア語」「ポルトガル語」に留まっています。
日本語でも出力はできますが、Gboardの翻訳機能で英語にして入力したほうが精度が高まります。
▼実際にテキストから生成してみました
左から順に「アイスクリーム屋(アニメ風)」「1960年代の日本家庭(年代物風)」「夜の摩天楼」「ハンバーガーセット」を英語にして出力した結果です。
フリー素材を遥かに凌ぐクオリティで生成できています。画像生成がしたい人は、これだけでお釣りが来るかと思います。
かこって検索対応
motorola edge 50s pro では非対応だった、Google かこって検索にも対応しています。
▼注意事項として、かこって検索を有効にするとナビゲーションバーを非表示にできません。
対話型AIはまだ未対応?
motorolaのホームページには対話型検索エンジンのPerplexityに対応するなどとありますが、現状そのような機能は見当たりませんでした。
また moto ai についても対応が不明です。moto ai は画像やディスプレイに表示された情報を理解して、要約したり整理する機能らしいです。
▼公式サイトより
ディスプレイを詳しくチェック
エッジディスプレイ
湾曲したエッジディスプレイ全般の問題として、ケースや保護フィルムを利用すると干渉しあってフィルムが剥がれてくるという問題がありますが、motorola edge 60 pro はあえて側面を保護しない付属ケースで問題を解決しています。
フィルムを貼る場合はハイドロゲルフィルムをオススメします。
画面輝度の測定結果
当サイト独自の画面輝度の計測です。
手動調整による輝度100%、明るさの自動調整による屋外での最大輝度、HDRコンテンツにおける輝度を測定しています。
最大輝度 nit(cd/m²) | |
---|---|
手動モード | 513 nit |
屋外モード | 1606 nit |
手動/HDR | 2000 nit |
屋外/HDR | 4420 nit |
設定アプリのカラープロファイルはビビッド(デフォルト)にして、通常輝度は横幅に合わせた正方形の輝度を測定しています。HDR輝度はYoutube「The HDR Channel」のReal 4K HDR Test Pattern: Brightness stress test (Chromecast Ultra)をテストに使用しています。
画面輝度(nit)の基準値 | |
2000nit~ | HDR動画など特定環境下での画面一部分だけの明るさ |
1500nit~ | 真夏の炎天下でもハッキリ見える |
1000nit~ | 屋外でもよく見える |
500nit~ | 部屋の中なら十分見やすい(明るめのPCモニターと同等) |
通常最大輝度は513nitと低めでしたが、明るさの自動調整による屋外での最大輝度は1606nitとかなり高めです。真夏の炎天下でもディスプレイの視認性が良かったです。
ですが屋外輝度はすぐに本体が熱くなって持続せず900nit台に落ちますが、それでも見やすいです。
HDRではメーカー公称値のピーク輝度4500nitには及ばなかったものの、実際のHDRテストでは4000nit以上を測定できて、画面右下が一番よく輝度が高まり4420nitに達しました。
非常に明るくコントラストにメリハリの効いた表現力の高いディスプレイです。
リフレッシュレート
▼リフレッシュレートの選択は3種類あります。
- スマートさとバランスを重視(可変60Hz/90Hz/120Hz)
- 究極のスムーズさ(可変60Hz/120Hz)
- 効率ファースト(60Hz)
「スマートさとバランスを重視」では大抵のアプリで90Hzとなり、ジェスチャー操作などを行う場合は120Hzに切り替わりしてバッテリーと滑らかさのバランスを取ってくれます。
まだ可変対応が上手くできていないアプリもあって、120Hz固定となってバッテリーを浪費してしまうこともあるので要注意です。
●タッチサンプリングレートは公称値ではゲーム中に300Hzですが、当サイトの計測でゲーム中は333Hz、通常時では120Hzでした。
生体認証
顔認証と指紋認証(画面内)に対応します。
▼指紋センサーの位置は下寄りで押しづらいです。
指紋認証の反応速度は速いです。光学式センサーなため、フィルムの上からでも反応して、画面オフからでも反応し、最大5つまで登録可能です。
バッテリー・充電
125W Turbo Power を検証
125W TurboPowerでの充電速度について調べます。使用するのは付属の純正アダプター(MC-1251)およびケーブルです。
当サイトで20%から100%までの充電にかかった時間とワット数を記録しました。
- 20%→100%までにかかった時間:24分15秒
- 20%から120秒後のバッテリー残量:32%
▼緑が充電パーセンテージ、青が充電ワット数です
最初の2分だけ充電速度が100W前後となりましたが、充電開始から4分で40W前半に、開始7分から最後まで35Wちょっとで推移しました。
なので最初の4分で20%→40%となるのがピークです。朝起きて充電のし忘れに気づいた時など、ピンチな時には重宝します。
▼バッテリー温度は43度ぐらいを保ちながら充電されており、かなり発熱しています。
PPSにも対応
motorola edge 60 pro は、最大100W程度のUSB-PD 3.0 PPS規格の急速充電に対応していました。付属充電器に、市販のUSB-PD 100W対応ケーブルを差して充電すると最大100W(20V/5A)のPPSに切り替わります。
調査に用いたのは以下の製品です。
![]() |
![]() |
100W PPSで20%→100%の充電完了にかかった時間は22分58秒でした。意外なことに125W Turbo Power よりも充電完了時間が1分以上速かったです。
最大95Wまで出力を確認しました。
今回はバッテリー温度が30.9度から計測を開始していたため、気温などに左右されたのではないかとも思いますが、結局のところ汎用のUSB-PD対応ケーブルを使った充電とTurboPowerの差はなさそうです。
バッテリー持ち
バッテリー容量は5000mAhと標準的です。
当サイトの計測では「画面輝度200nit(全白)」「リフレッシュレート60Hz」「Wi-Fi接続」「ミュート」としています。
●バッテリーベンチマークPCMark Work3.0 battery lifeの結果は14時間18分でした。
(ベンチマークの提供:https://benchmarks.ul.com)
比較 | バッテリー時間 |
---|---|
OPPO Reno13 A | |
motorola edge 50s pro | |
motorola edge 60 pro | |
Google Pixel 9a | |
Xiaomi POCO F7 |
●オフライン動画再生では1080p@30fpsのアニメを横画面で連続再生して、バッテリー残量100%から90%までににかかった時間は181分でした。バッテリー容量が多いので長い再生時間です。
比較 | バッテリー時間(分) |
---|---|
motorola edge 50s pro 4,500mAh |
|
Google Pixel 9a 5,100mAh |
|
motorola edge 60 pro 5,000mAh |
|
OPPO Reno13 A 5,800mAh |
|
Xiaomi POCO F7 6,500mAh |
●最後にライブストリーミング再生してバッテリー残量100%から90%までにかかった時間を計測すると、2時間54分でした。Abemaアプリでニュースを縦画面で表示して計測しています▼
モデムの異常消費がないかを確認する参考値ですが、ライブ配信視聴などには向いています。
バッテリー保護・バッテリー状態の確認
バッテリーの充電を残量80%で止める「過充電の防止」機能があります。80%止めの状態で充電ケーブルに繋いだ場合、バッテリーアイコンに盾マークが表示されて充電が停止します。
▼充電の内部情報を確認できる adb shell dumpsys battery コマンドを実行してみたところ、バッテリーサイクルが保存されていました。
Current Battery Service state:
AC powered: true
USB powered: false
Wireless powered: false
Dock powered: false
Max charging current: 3225000
Max charging voltage: 22000000
Charge counter: 3902000
status: 4
health: 2
present: true
level: 81
scale: 100
voltage: 4185
temperature: 371
technology: Li-poly
Charging state: 0
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lpd state: false
cid state: 0
Full capacity: 4957000
Full design capacity: 5000000
charge watt: 100
last charge watt: 100
AdaptiveCharging: config package:com.motorola.actions, mUpperLimit:80, mLowerLimit:-1, mChargingDisabled:true, mLastLimitsUpdateTime:52718236 (260697 ms ago), mLastChargingStatusChangedTime:52719902 (259031 ms ago), Health service:com.motorola.server.health.MotoHealthServiceWrapperAidl@66d37cc
charge watt design: 125
last charge watt design: 125
charge type: 8
cycle count: 2
charge counter property: 3901000
current now property: -216000
current average property: -216000
capacity property: 81
energy counter property: 81
status property: 4
charging policy property: 1
manufacturing date property: 1742486400
first usage date property: 0
state of health property: 100
盾アイコン状態における内部的な情報ではstatus:4
でした。Android OS のオプション機能の一つで、他のデバイスでも見られます。これを当サイトではこの状態を直接給電(バイパス充電・ダイレクト給電)と呼んでいます。
この盾マークの状態で充電器に接続すると、バッテリー残量82%以上の状態では完全に電力供給が止 まり、80~81%の状態では電力が供給されていました。バッテリーを監視した結果、バッテリー消費が確認されない為、電源から電力が供給されているのではないかという説です。
▼基本的にmotorola edge 50s pro と似たような仕様でした。詳しくは50s pro での検証記事をご覧ください。▶motorola edge 50s pro の直接給電(バイパス充電)を検証!
モトローラのカスタムOS
ソフトウェアはピュアAndroidに近いですが、一方でカスタマイズ項目が多くあって、シンプルながら使いやすいです。
モトローラによる独自アプリもありますが、ファイラーやMAPなどGoogleの標準アプリと競合はしないような、デバイスの設定関連を行うアプリがほとんどです。
初期状態
ゲームなどが多少入っていましたが、すべてアンインストールできるので問題はありませんでした。
▼セットアップ直後の初期状態で、ストレージは26GB/256GB使用でした。
OSアップデート
Android 15でローンチ、発売してすぐに更新が来てセキュリティパッチレベルは6月1日です。
公式では3回のOSバージョンアップデート、2029年4月までのセキュリティ保証があると記載されています。
標準的で十分長く使うことができます。
ランチャーアプリ
シンプルなAndroidベース寄りのOSですが、アプリアイコンの形状や、ホーム画面の配列数、フォントなどカスマイズ可能な箇所は少なくありません。
素のAndroidに近いUIですが、ダブルタップで画面オン・オフや色温度の調節、三本指タッチでスクショなど、便利な機能がたくさんあります。エッジディスプレイを活かしたサイドバーは、画面側面をスワイプすることでアプリを瞬時に呼び出せます。
▼色温度の調整は暖色系や寒色系など、そこそこ細かく設定可能です。
ゲームタイム
「ゲーム」アプリで“ゲームタイム”をオンにすることで、CPU・RAMの使用率、FPS、CPU温度が表示できて、リアルタイムにパフォーマンスモニターを設置できます。
またゲームアプリに認識されたアプリは、アプリ毎に追加設定が行えます。
パフォーマンスモード「ターボ」「バランス」「バッテリー」から選択、リフレッシュレートを「60Hz」「90Hz」「120Hz」に固定などです。
“タップ感度”の項目を有効にすることでタッチサンプリングレートが最大300Hzモード(公称値)に切り替わります。解像度も下げることができますが、推奨はされていません。
ゲーム以外のアプリでも、自分でゲームアプリに追加してパフォーマンス設定を行えます。ブラウザベンチマークGoogle Octane 2.0の計測時にはこれでChromeのパフォーマンスを引出しました。
一方でAnTuTuでは設定を行うと総合スコアが100万点を切るなど不安定になりました。ベンチマーク系は触らないほうが良いです。
カメラ
シャッター音をオフに
シャッター音はそこまで大きくありませんが、静かな空間では気になります。スクショの音は設定で完全にオフにできます。
▼SIMを入れていない場合は、標準カメラアプリの設定にシャッター音を消せる項目が現れます。ソフトバンク版のmotorola edge 60s pro にはない項目だと思われます。(50s pro にはありませんでした)
▼試しにpovoのnanoSIMカードを挿入してみたところシャッター音の項目は消えました。その後にSIMを抜いても、再起動するまでシャッター音の項目は復活しませんでした。SIMカードを使う場合には無音化はほぼ無理だと考えてください。
またMediaTek スマホ共通のシャッター音をオフにできるデバッグメニュー「MediaTek Engineer Mode」は塞がれていました。よって 60s pro でのカメラ無音化は無理だと思われます。
カメラ
メインレンズ(5000万画素)、超広角、3倍望遠レンズを備え、マクロ撮影(超広角)、2倍クロップズーム(メイン)も可能です。
▼Ultra HDRでの撮影のため、非常に明るく色鮮やかでキレイな印象です。
▼ナイトモード撮影も可能です。非常に明るく撮影できました。
▼超広角カメラでのナイトモードはやや暗めでした。
▼また超広角カメラを用いたマクロ撮影モードもあります。あると結構便利です。
▼付属充電器のMC-1251に記載された小さい文字を撮影してみました。グッズを細かく撮影できます。
室内での撮影には注意
照明が暗い室内において、カメラを起動してすぐに縦線のノイズが入ります。しばらくすると収まりますが。
▼特に白い背景だとノイズが顕著です
また白い壁が緑色になっています、色の自動調整がうまくいっていないようです。屋内撮影は厳しい面があるため、しっかりと光量を確保したほうが良いです。
動画撮影
動画撮影は4K30FPS止まりなため、4K60FPSの撮影はできません。これはちょっと残念かなーと思います。
総評
発売からいきなり安く買えるため、ミドルハイな性能と相まってコスパが良くて満足度が高かったです。メモリ12GB、高速なUFS 4.0 ストレージ、AnTuTu 140万と長期的に快適そうなスペックで安心です。
格安高性能ながらカメラ機能も充実しており、おサイフケータイやeSIM対応も備えるなどバランスが非常によく、かこって検索やテキスト画像生成なども使えるしっかりとしたスマホです。
急速充電では独自規格ではなくとも、汎用のUSB-PDで超高速な充電ができて、この点においては他メーカーのどのスマホをも圧倒する良さです。
一方で、発熱に弱く性能ダウンが堅調であったり、CPU性能が抑えられ気味であったりと、実際に測定するまではわからなかった残念な部分もありました。
「moto ai」「Perplexity」などまだ対応してないAI機能が多くて、AIキーの使い道が生成AIアプリを起動するだけに留まっており、必要性に疑問が生じています。
AI機能に完全対応してから購入しても全然OKだと思います。
レビューまとめ
・かこって検索対応など充実のGoogle AI
・画像の生成AIが楽しめる
・eSIM、防水防塵、おサイフケータイ対応
・望遠撮影とマクロ撮影もできるトリプルカメラ
・充電が爆速。汎用規格のUSB-PDでもOK
・付属品が豊富(125W充電器、ケーブル、保護ケース)
・過充電の防止機能がある
・背面の布地素材は汚れが不安
・高負担時の発熱が激しくパフォーマンス劣化が顕著
・屋内撮影がやや厳しい
・4K60FPSの動画撮影が出来ない
▼2025年話題のスマホレビュー
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