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Ryzen AI 5 330 発表。名ばかりRyzen5、メンドシーノの再来

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7月17日、AMDからRyzen AI 5 330プロセッサーが発表されました。Krachan Pointと呼ばれる省エネ向けのZen5 CPU搭載チップセットです。

以前からリークされていた通りの仕様となりました。

AMD Ryzen AI 5 330の存在が明らかに。内容はほぼRyzen 3な件
7月になって新たなAIチップセットRyzen AI 5 330がリークされました。性能はRyzen AI 3 330というべき感じがしています。発表は未定ですが、そのうち登場すると思われます。

仕様

AMDは「日常使いに最適な高い応答性のAI対応プロセッサー」としており、Copilot+PCに対応するAI搭載プロセッサーのRyzen AI 300シリーズにおける廉価チップセットで、序列は末っ子に位置づけられます。

Ryzen AI 300

ざっくり言えばCPU→4コア・GPU→2コア・NPU→50TOPSというAI性能に重きを置いた構成で、アーキテクチャは最新ですが明らかなエントリーチップセットです。

コードネーム Krackan Point
CPU TSMC 4nm
TDP:15-28W
1x Zen 5 @2.0-4.5GHz
3x Zen 5c @2.0-3.4GHz
L2キャッシュ:4MB
L3キャッシュ:8MB
GPU Radeon 820M
2CU@2800MHz
NPU Ryzen AI@50TOPS

 

Ryzen 5 は誇大な表記

すでに市場で出回っているメインストリーム向けの「Ryzen AI 5 340」とは、その仕様が大きく異なっており、同じRyzen AI 5でありながらCPU・GPUのコア数から違っていて、Ryzen AI 5 330はワンランク下のRyzen 3 の存在を思わせる構成となっています。

プロセッサー CPU構成 GPU NPU
Ryzen AI 5 330 1x Zen 5 @2-4.8GHz
3x Zen5c @2-3.4GHz
Radeon 820M 50TOPS 
L2キャッシュ:4MB
L3キャッシュ:8MB
2CU@2800MHz
Ryzen AI 5 340 3x Zen5 @ 2-4.8GHz
3x Zen5c @2-3.4GHz
Radeon 840M 50TOPS
L2キャッシュ:6MB
L3キャッシュ:16MB
4CU@2900MHz

かろうじてNPUが50TOPSに達しており同性能なことぐらいでしか、Ryzen AI 5 330を評価できる点がありません。

Ryzen 5なのにCPUが4コアで、GPUが2CUだったメンドシーノ「Ryzen 5 7520U」を彷彿とさせます。

終わり

Ryzen AI 5 330 は比較的低価格なAI PCで、Zen5 CPUのプロセッサーという点で期待されています。

現状Ryzen AI 300シリーズで最も安価なRyzen AI 5 340を搭載したノートPCでも10万円オーバーな製品が常態化しており、本来の6~8万円の価格帯はRyzen 8000のリネーム Ryzen 200シリーズが埋めています。

このRyzen AI 5 330の登場で、いよいよ普及価格帯にZen5 Ryzen AIが降りてくることが期待できますが、CPUコア数やGPUコア数が大幅に削減されているため、性能ダウンまで視野に入ります。

 

公式ページ

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