人気ナンバーワンのノートPC「ThinkPad E14 Gen 6 AMD」をレビュー!いいところはスペック欄で目に付くあの箇所

レビュー

長らくずーっと価格コムのノートPC人気ランキング1位の座にいる超人気機種です。格段安いワケでもなく、むしろちょっと高額なラインに入ります。実際に購入してみるとその良さがわかりました。

購入理由

マルチタッチパネルとRAM32GBなPCで良さげなものを探しており、ちょうど良かったのでこれを購入。型落ちといえど「Ryzen 7 7735HS」は十分すぎるほどパワフルで不満のないCPU。色々妥協した点はあるにせよ購入時には多くの人と同様にこのPCに強く惹かれた。

 

購入したスペックと値段

Ryzen 7 7735HSに32GBメモリ、256GBで発注。ディスプレイはマルチタッチに、その他キーボードバックライトと指紋センサーを追加した。

スペックをすべて表示
  • プロセッサー  AMD Ryzen™ 7 7735HS (3.20 GHz 最大 4.75 GHz)
  • 初期導入OS  Windows 11 Home 64bit
  • 導入OS言語  Windows 11 Home 64bit – 日本語版
  • Microsoftソフトウェア  なし
  • DIMMメモリー  32 GB DDR5-4800MHz (SODIMM) – (2 x 16 GB)
  • 1stストレージ  256 GB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC OPAL対応
  • 2ndストレージ  なし
  • ディスプレイ  14″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチパネル,
    45%NTSC, 300 nit, 60Hz selected upgrade
  • グラフィックカード  内蔵グラフィックス
  • 内蔵カメラ  1080p FHDカメラ、マイク
  • 本体カラー  グラファイトブラック
  • カバー素材  アルミニウム
  • 無線LANアダプター  Wi-Fi 6対応 (IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) 2×2 & Bluetooth®
    (RealTek 8852BE)
  • 1st イーサネット  有線イーサネット
  • 指紋センサー  指紋センサー selected upgrade
  • キーボード  バックライト付、ブラック – 日本語 selected upgrade
  • バッテリー  3 セル リチウムイオンポリマーバッテリー 47 Wh
  • 電源アダプター  65W ACアダプター (2ピン) USB Type-C
  • 付属品言語 韓国語/日本語/英語
  • 標準保証  1 年間 送付修理 メーカーへの送付・梱包料はお客様負担

 

今は値上がりしたけど去年の9月は当時はこれで11万ちょっとでした。

 

デザイン

天板と底面にはアルミ素材が使われています。黒いメタリックな雰囲気は手触りもよくて高級感がありかっこいいです。それ以外の部分はプラスチック素材が使われています。ディスプレイは狭額縁なので、旧来よりも垢抜けた印象があります。

ただ普通に使っているだけで指紋が目立ってしまいます。

 

性能

実質2022年のCPUなので最新と比べるとイマイチですが、十分高性能です。

CPU

その上で他のレビュワーからすでに明らかなことですが、結論から言うと「Ryzen 7 7735HS」本来の性能を引き出せていません。PassMark CPUによれば25000点程度は出るはずでしたが、実際には22000程度です。

Ryzen 7 7735U相当の「Ryzen 7 6800U」に劣る結果となっていました。過去に使用していた「Lenovo YOGA 770 AMD」との比較です。

GPUは帯域の狭いSODIMMですがクロック数が高いのではんだ付けの6800Uに肉薄しています。

  Ryzen 7 7735HS Ryzen 7 6800U
PassMark CPU 22120 23528
PassMark 3D Graphics 5535 5689

 

CTOでRyzen 7 7735Uに落としてもよいと思います。なんならRyzen 5でも十分です。型落ちなので無理に性能を追う必要はないです。

 

ブラウザの快適性

一方でブラウザベンチマーク Google Octane 2.0では6800U(7735U)が75000点程度だったので有利でした。クロック数が高いためでしょうか。

 

SSD速度

PCIe4.0x4ですが、私の機種は256GBなので遅いです。それでもシーケンシャルリードはGen4の速度が出ています。(ディスク分割しています。)

 

人気の理由はメモリとストレージ

性能は型落ちなものの、8コア16スレッドの強力なCPUで、メモリが32GBもあるのであらゆる動作がサクサクです。仮想環境などの重たい作業を行っても余裕です。自分で64GBに増設することも可能です。

マザーボードにはメインストレージとは別のMVNe M.2の空きスロットがありストレージを拡張できます。

 

 

私は実際に増設しました。

性能は毎年新モデルが出るたび向上しますが、メモリとストレージはそうではありません。今でも16GB/512GBからスタートしている最新機種がたくさんあります。メーカーもメモリやストレージは付加価値を生み出すものとして扱っているので安売りはしません。

ユーザーが必要とするのはベンチマークの向上よりもまずメモリ・ストレージの量です。この機種はそういうユーザーのニーズに答えた一品だと思います。

 

キーボードは素晴らしいけど…

まともな日本語配列で打ち心地もすごくいいです。Enterキーが大きいゆとりある配列で、87キーと数も多いです。この価格帯でここまで良いキーボードはありません。

 

一方で手放しで褒めることはできず、気になる点がいくつかあります。

自分用にカスタマイズすることで解決できるので大きな問題ではないですが。

 

コパイロットキーが邪魔

まずはコパイロットキー。これは業界全体の動向なので仕方ありませんが、NPUを積んでいないのにこれは必要あったのか疑問です。ここが普通にアプリケーションキーなら嬉しかったですが、Fnキーに格下げされています。

 

矢印キー周りのPageキーが邪魔

一段下がっている矢印キーはとても魅力的に見えていました。

矢印キーに触ると頻繁にPageキーが誤入力されて取り組み中の作業が飛びます。タイピングの個人差があることだと思いますが私にはきついです。

なのでレジストリエディタを書き換える方法で無効化しました。次の内容をメモ帳にコピペして、.reg形式で保存、実行、再起動します。

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout]
"Scancode Map"=hex:00,00,00,00,00,00,00,00,03,00,00,00,4B,E0,49,E0,4D,E0,51,E0,00,00,00,00

PgUpが左矢印に、PgDnが右矢印に変更されます。

 

トラックポイントが暴発する

中央にある赤ポチ。感度が良すぎるのかよく触れてしまいマウスカーソルが飛んでいきます。これも設定から無効化できます。

 

ディスプレイは悪くない

本来はビジネス向けPCなのでエンタメ要素であるディスプレイや音質はやや質低めです。

ディスプレイは色味こそ悪いものの、完全な非光沢なので映り込みがなく、また十分明るくて見やすいです。

ポートは惜しい

左ポートにType-Cが2つ、USB-A、HDMI。右ポートにケンジントンロック、有線LAN、USB-Aという構成。

有線LANポートがある一方で、SDスロットはありません。この機種を好む人はSDカードスロットも欲しがると思います。そういう声は実際に見ましたし私も強く望みます。

 

全体的に悪くないPC

このパソコンの抜きん出ている魅力はキーボードなどの他に、その拡張性です。メモリとストレージをもったいぶっていないところが消費者に人気なのでは、と思います。実際私もその点で強く惹かれました。消費者はストレージ商法などに疲弊しているようにも感じます。こういう大容量なモデルが人気を博しているのはその反動だと思います。

登場当初こそ比較的高額な値段が目立っていましたが、最新モデルが値上げされているのでむしろコスパよく見えますね。

もうすぐAMD版のE14 Gen 7も発売すると思いますが、最初はそこそこ高額だと思うのでまだまだGen 6のコスパが良いと思います。

 

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