先日Galaxy Tab向けに行われたOne UI 7(Android 15)のアップデートで純正アプリ「二番目の画面」(Second Screen)が更新され、WindowsデバイスとUSBケーブルに接続することでもサブモニター化が可能となった。
今までの「二番目の画面」はWi-Fi接続など同一ネットワーク上にWindowsデバイスとワイヤレスで接続することで機能した。
ワイヤレスながら遅延は少なく十分使える機能だったが、より遅延が少なく安定性が向上するUSB接続もサポートされたことでより一層ユーザビリティある仕様となった。
Windowsデバイス側のソフトには「USB接続」が一足先に実装されていたが、Galaxy Tab側がOne UI 7に対応している必要があったため利用不可だった。
2025年5月にGalaxy TabへOne UI 7のアップデートが行われたので晴れて利用できるように。
導入方法
利用するにはWindowsデバイスにマイクロソフトストアで公開されている「Second Screen」をダウンロードしておく必要あり。
利用を開始するにはまず、WindowsのSecond Screenを立ち上げて「設定>ラボ>USB接続」をオンに。
次にGalaxy Tabを操作する。WindowsデバイスとUSBケーブルで接続したあと、クイックパネルにある「二番目の画面」をタップして利用可能な状態にする。
準備が整うとWindowsデバイスと自動でつながり、映像出力が始まる。
接続へ
USB接続の場合は「USBケーブルで接続」と表示されるのでわかりやすい。
解像度は最大「2560×1600」まで可能。Galaxy Tabのネイティブ解像度まで可能ということになる。
なお使用したUSBケーブルは一般的な充電用のUSB2.0対応で2560×1600まで出力できている。USB2.0までしか対応しないFEシリーズでも問題ないと思われる。
ワイヤレス接続時よりも動きが滑らかで、遅延やラグも少ないと感じる。全く違和感なく利用できている。
なおリフレッシュレートは60Hz止まり。USB3.2対応ケーブルを使用しても変わらなかった。そこは残念でした。
Windowsの設定でサブモニターを縦向き運用も可能。
エクセルを縦画面で利用するとセル41番目まで表示できている。(2560×1600,200%)
横画面でキャストするよりも、縦で使う環境を整えれば表示可能な情報量が増えて作業効率がぐんぐん上がる。
無線接続との差を簡易チェック
タッチ操作で遅延の有無がわかりやすく可視化される。Chromeブラウザ上でピンチアウト・ピンチインを繰り返すだけの単純な比較してみた。
Galaxy Tabの二番目の画面(Second Screen)がOne UI 7でUSB接続可能に。
Wi-fi接続とUSB接続でどれだけ遅延の違いがあるか簡単に調べてみた。
USB接続(左)はかなり滑らかでびっくり。
WiFi接続(右)はタッチ操作がラグ多めでちょっと苦痛。#oneui7#galaxytab pic.twitter.com/SHpfP3xU78— もばさい! (@mobasai_com) May 2, 2025
動画越しでもWi-Fi接続はフレーム落ちしてカクつきがわかるのに対して、USB接続は滑らかで違和感なく使える。タッチ操作を使うならUSB接続が安定。
標準機能としては十分
有線、無線問わず接続できて、マルチタッチ、ワコムEMRペンにも対応するモバイルモニターと考えれば凄いデバイスです。
これさえあれば気軽にWindowsのタッチパネル環境を試せます。
今まででもUSB接続でのサブモニター化を可能にするアプリは存在していましたが、純正アプリで対応するのは嬉しいです。サポートやデバイスの最適化の面から考えて良いことです。
ペン入力がしたいなどであれば、より遅延が少ない環境で利用できると思います。
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