X2P-64-100のPassMark CPUが公開
大幅なCPUシングル性能向上
Snapdragon X2 Plus X2P-64-100の性能が明らかとなりました。
PassMarkが公開したCPUMarkによれば、マルチスコアが25845点・シングルスコアが4013点です。
Snapdragon X Plusシリーズは多くのARM系ノートパソコンに採用されていますが、ほとんどが42-100という下位のSKUです。
今回紹介している64-100というSKUはX Plusシリーズでは上位で、主にSurface Pro 13″/Laptop 13.8″/15″に搭載されていて、このX2P-64-100は今年に新しく登場したマイクロソフトのSurface Laptop 第8世代および、Surface Pro 13インチ 第12世代のベースモデルのプロセッサーとして採用されています。
前モデルのSurface Pro 11などのベースモデルに搭載されたSnapdragon X1P-64-100では、私の実測ではマルチ22750・シングル3317でした。
X2P-64-100ではシングルスコアの向上が目覚ましく、20%アップしていました。
X2PはX1Pから2世代分の進化に
Snapdragon X2 Plus X2P-64-100は10コアのCPUで構成され、アーキテクチャはQualcomm Oryon Gen 3に刷新されています。PrimeとPerformanceが6+4で合計10コアです。Oryon Gen 3はスマホ向けのSnapdragon 8 Elite Gen 5にも採用されているアーキテクチャで、現在の最先端です。
それに対して、旧型のSnapdragon X Plus X1P-64-100のCPUコアは初代Oryonアーキテクチャで、Pコアなどの概念がなくオールビッグコアで構成されています。これはSnapdragon 8 Eliteよりも1世代古いSnapdragon Xにのみ採用されたCPUアーキテクチャで、Snapdragon X2は2世代分の進歩をしたことになります。
CPUシングルスコアの飛躍的な進化はこれで説明がついています。
他プロセッサーとの比較
Core Ultra 5 338H・Ryzen AI 7 445・Apple M5など、メインストリーム向けでSnapdragon X2 Plus相当のライバルプロセッサーとの比較です。
| CPU | PassMark CPU Mark |
|---|---|
| Intel Core Ultra 5 338H | |
| Apple M5 | |
| Snapdragon X2 Plus(X2P-64-100) | |
| Snapdragon X Plus(X1P-64-100) | |
| AMD Ryzen AI 7 445 |
*いずれもPassMarkにより公開されている平均値
PassMarkで公開されたスコアはSurface Pro 13インチ 第12世代のものとは限らないことに注意してください。ですがSurface Proは基本的に平均よりも高いスコアを出す傾向があり、Pro 13インチ 第12世代も例外ではないと思われます。実際のスコアは10%ぐらい高いマルチ27000ぐらいが見込まれています。
X2P-42-100は向上無し
同じSnapdragon X Plus SKUでありながらCPUが減った8コア構成で登場し、廉価版のSurface Laptop 13やSurface Pro 12インチに採用されたSnapdragon X Plus X1P-42-100。
その後継のSnapdragon X2 Plus X2P-42-100はPrimeコアだけで構成され、さらに6コアへとグレードダウンしています。X2P-64-100からそのままPコアだけを抜いた形です。
それもあってかマルチスコアは向上していません。
| CPU | PassMark CPU Mark |
|---|---|
| Snapdragon X Plus(X1P-42-100) | |
| Snapdragon X2 Plus(X2P-42-100) |
販売価格も上昇
Surface Pro 13インチ 第12世代・Surface Laptop 8は、ベースのSSD 256GB搭載モデルですらおよそ25万円以上となっていて、庶民が手出しできるデバイスではなくなりました。
確かにSnapdragon X2シリーズの大幅な処理能力アップは魅力的に見えますが、X1シリーズでもCPU性能が不満となることはありません。性能以外でも省電力化によるバッテリー持ち改善など、諸々良くなっているとは思いますが、大幅な価格アップは頂けません。
新しいSnapdragon X2の性能を試すとして、現実的な選択肢としてはX2P-42-100あたりのARM系ノートパソコンになるかと思います。







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