2025年5月6日にSurface Laptop 13インチが発表されました。
約1年ぶりとなる新しいサーフェスの発売です。このモデルは価格が比較的安く、多くの人が購入を検討することになります。
Surface Laptop 13インチの特徴
Surface Laptop 13インチは「Surface Laptop 13.8」「Surface Laptop 15」の廉価版です。スマホで言えば「iPhone SE」とか「Pixel a」みたいな感じです。
それらに比べるとサイズは一回り小さく、13インチというSurface Pro 13インチと同じサイズでノートパソコンにしたようなモデルです。
値段が安いため、ところどころスペックダウンが見られます。
ここではより価格やサイズが近いSurface Laptop 13.8インチと比較していきます。
CPU構成の比較
Surface Laptop 13.8インチは「10コアのSnapdragon X Plus」または「12コアのSnapdragon X Elite」プロセッサーが選べ、メモリは16GB~64GB、ストレージは256GB~1TBまであります。
それに対して廉価モデルとなるSurface Lapotp 13インチは「8コアのSnapdragon X Plus」プロセッサーのみ、メモリは16GB、ストレージは256GB~512GBとなっています。
詳細スペック
Surface Laptop 13インチとSurface Laptop 13.8インチを徹底比較します。
基本情報 | ||
---|---|---|
機種名 | Surface Laptop 13インチ | Surface Laptop 13.8 |
メーカー | Microsoft | Microsoft |
発売日 | 2025/06 | 2024/06 |
ソフト | ||
OS | Windows 11 on ARM | Windows 11 on ARM |
Office | Microsoft 365 Personal 24ヶ月 | 2024/デジタル |
プロセッサー |
||
CPU | Snapdragon X Plus 8コア | Snapdragon X Plus 10コア Snapdragon X Elite 12コア |
コア/スレッド | 4+4コア/8スレッド | 6+4コア/8スレッド 8+4コア/12スレッド |
GPU | Adreno | Adreno |
NPU | 45TOPS | 45TOPS |
CPU・メモリ構成 | ||
X Plus | 16GB/256GB 16GB/512GB |
16GB/256GB 16GB/512GB |
X Elite | – | 16GB/512GB 16GB/1TB 32GB/1TB 64GB/1TB |
ストレージ情報 | UFS 増設・交換不可 |
SSD(PCIe4.0 M.2 2230) 交換が可能 |
メモリ情報 | LPDDR5X 増設・交換不可 |
LPDDR5X 増設・交換不可 |
ディスプレイ | ||
ディスプレイ | 13インチ/液晶/光沢/100%sRGB |
13.8インチ/液晶/光沢/100%sRGB/ |
解像度 | 1920×1280/178ppi | 2304×1536/201ppi |
明るさ | 400nit | 600nit |
リフレッシュレート | 60Hz | 最大120Hz |
コントラスト比 | 1000:1 | 1400:1 |
その他 | 強化ガラス – |
Corning® Gorilla® Glass 5 Dolby Vision™ IQ |
外観 | ||
重さ | 1.22 kg | 1.34 kg |
サイズ | 285 x 214 x 15.6 mm | 301 x 220 x 17.5 mm |
カラー | プラチナ バイオレット オーシャン – |
プラチナ デューン サファイア ブラック |
素材 | アルマイト | アルマイト |
ポート | ||
右側 | USB-C 3.2 x2 | Surface Connect |
左側 | USB-A 3.0 x1 イヤホンジャック |
USB-C 3.2 x2 USB-A 3.0 x1 イヤホンジャック |
機能 |
||
生体認証 | 指紋(キーボードキー) | 顔認証 |
Webカメラ | 1080p | 1080p IR |
カメラシャッター | – | – |
キーボード | 日本語配列/バックライト | 日本語配列/バックライト |
スピーカー | Dolby Atmos® 搭載 Omnisonic® スピーカー | Dolby Atmos® 搭載 Omnisonic® スピーカー |
ネットワーク | Wi-Fi 7/Bluetooth5.4 | Wi-Fi 7/Bluetooth5.4 |
電源 | ||
バッテリー | 50Wh | 54Wh |
駆動時間 | オフライン動画再生23時間 ブラウジング16時間 |
オフライン動画再生20時間 ブラウジング13時間 |
アダプター | 45W | 39W |
プロセッサー
Snapdragon X Eliteは12コアCPUで最高の性能を持っています。その下位にあるのがSnapdragon X Plusですが、13インチと13.8のものは同じではありません。コア数が異なります。
上位モデルにあたるSurface Pro 13インチや Surface Laptop 13.8インチは最低でも10コア版の「Snapdragon X Plus X1P-64-100」が採用されています。
Surface Laptop 13インチのプロセッサーは「Qualcomm Snapdragon X Plus」の8コア版です。なのでSurface Laptop 13インチは性能は下がります。型番までは正式にわかりません。8コアのSnapdragon X Plusチップは「X1P-42-100」「X1P-46-100」の2種類が存在しているので、そのどちらかだと思われます。
X-Plusの型番 | コア構成 | キャッシュ | 最大クロック | GPU性能 | NPU性能 |
---|---|---|---|---|---|
X1P-42-100 | 4+4 | 30MB | 3.4GHz | 1.7TFLOPS | 45TOPS |
X1P-46-100 | 4+4 | 30MB | 4.0GHz | 2.1TFLOPS | 45TOPS |
X1P-64-100 | 6+4 | 58MB | 4.8GHz | 3.8TFLOPS | 45TOPS |
Surface Laptop 13インチのチップは4つの高性能コアと4つの省電力コアの合計8コアCPUで構成されます。性能は十分高く、PassMark CPUによれば20000点程度です。
NPUは45TOPSに達するQualcomm Hexagonを有します。
GPU性能は顕著な差が出ています。10コア版「X1P-64-100」は3.8TFLOPSです。
インテルでいえば
- X Elite(12コア)→ Core i7
- X Plus(10コア)→ Core i5
- X Plus(8コア)→ Core i3
といった感じです。8コアと10コアで同じ名前が使われているためややこしいですね。
ディスプレイ
ここが一番差がついているポイントです。
13インチは「1920×1280/60Hz/400nit」、13.8インチは「2304×1536/120Hz/600nit」です。
解像度だけでなく、明るさとリフレッシュレートも大きく差があります。
印象としてSurface Laptop 13インチのディスプレイは一般的なそこそこ良い中クラス、Surface Laptop 13.8インチのは他のPCと比較してもかなり上質な最上級クラスです。
13インチのディスプレイは悪いわけではないですが、やや平凡な部類の良さです。ただし3:2の比率なので他のノートパソコンと比べると画面サイズが広いです。\
カラー
Surface Laptop 13インチは定番のプラチナ、新色のバイオレット、オーシャンです。
Surface Laptop 13.8インチはプラチナ・ブラックに加えてデューン・サファイアがありました。
13.8インチでは色とスペック構成が紐づけられており、256GBストレージはプラチナ限定、32~64GBメモリはブラック限定となっていました。
ストレージはオンボード
サーフェスは今までSurface Goシリーズ以外はリムーバルSSDだったので自分でストレージ交換可能でしたが、今回発表された「Surface Laptop 13インチ」は”はんだ付け”されて取り外し不可となりました。
SSDではなく、スマホやタブレットに採用されているフラッシュメモリ(UFS)となったためです。Surface Go 4にも採用されていました。
それに対してSurface Laptop 13.8は容易にストレージの交換ができる構造をしています。自分で1TBなどに増強することができました。
Surface Connect
今までのサーフェスはSurface Connectというマグネットの充電端子ポートがありました。今回発表された「Surface Laptop 13」には搭載されずUSB-Cの充電のみとなります。
「Surface Laptop 13.8」は右側がSurface connect、左側にUSB-Cがあったため左右どちらからでも充電できました。
バッテリー
バッテリー駆動時間は「Surface Laptop 13インチ」のほうが長いです。ディスプレイの解像度やリフレッシュレートが低いことや、やや小さいディスプレイサイズが関係していると思います。
「Surface Laptop 13.8インチ」はディスプレイのスペックが高い分、より多くの電力を消費するのでバッテリー持ちが比較的悪くなっています。
どちらを取るのかは難しい選択ですが、持ち運びするなら13インチのほうが良いと思います。
値段
今のところSurface Laptop 13インチの日本価格は不明ですが、アメリカではすでに判明しています。
Surface Laptop 13インチ | |
---|---|
16GB/256GB | 899ドル(約142,000円) |
16GB/512GB | 999ドル(約158,000円) |
Surface Laptop 13.8インチはXPlus/16GB/256GBが1099ドル、XPlus/16GB/512GBが1199ドルからとなっています。200ドル高額ですね。
日本ではSurface Laptop 13.8インチはOfficeがバンドルされているためやや高額ですが、すでにセールで「XPlus/16GB/512GB/Office2021」が16万円とかで購入可能です。
2025年始のヨドバシカメラやビックカメラの福袋では「XPlus/16GB/256GB/Office2021」が12~3万円で販売されていたりしました。
発売は6月以降
「Surface Laptop 13インチ」は上位機種である「Surface Laptop 13.8インチ」と比較してみるとコストカットが激しく見えますが、一般的な15万円前後のノートパソコンと比べれば良い方だと思います。すべての評価は価格次第だと思います。
発売は6月以降です。もうしばらく待ちましょう。
コメント