Xiaomi の超コスパスマホ「POCO F7」を自腹レビューします。長尺となりますが、しばしお付き合いを。
- 対象モデル:POCO F7 12GB/256GB ホワイト(国内正規品)
発売してすぐにAmazonでも楽天市場でもスマホランキング1位となった超人気スマホです。
▼レビューのポイント
・AnTuTu 200万超えのSnapdragon 8s Gen 4
・メモリ12GB、高速なUFS 4.1 ストレージ
・背面ガラス、側面アルミで高級感ありあり
・ケースと保護フィルム、充電器セットまでついてくる
・2031年まで使えるOSアップデート・セキュリティ保証
・6500mAhの大容量バッテリー
・高負担時に発熱が収まらない
・本体の重量が重い
・90Wハイパーチャージは独自規格
製品をチェック
価格
▼Xiaomiのメーカー公式販売価格は54,980円からです。
通常価格(税込み) | |
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12GB/256GB | 54,980円 |
12GB/512GB | 64,980円 |
発売記念価格(税込み) | |
12GB/256GB | 48,980円 |
12GB/512GB | 58,980円 |
発売記念キャンペーンとして、発売当初は6,000円割引されました。なので5万円でお釣りが来るスマホでした。
性能を考えたら10万円以上するものと互角なため、破格の製品です。
詳細なスペック
▼わかっている範囲です
基本情報 | |
---|---|
機種名 | POCO F7 |
メーカー | Xiaomi |
発売日 | 2025/07/08 |
プロセッサー | |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8s Gen 4(TSMC 4nm) |
CPU | 1x Cortex-X4@3.2GHz 3x Cortex-A720@3.0GHz 2x Cortex-A720@2.8GHz 2x Cortex-A720@2.0GHz |
GPU | Qualcomm Adreno 825 |
NPU | Qualcomm Hexagon |
メモリ情報 | |
構成 | 12GB/256GB 12GB/512GB |
メモリ | LPDDR5X-4800MHz |
ストレージ | UFS 4.1 |
外部ストレージ | 非対応 |
ディスプレイ | |
画面 | 6.83インチ/AMOLED/HDR10+/Dolby Vision 解像度2772×1280 /19.5:9 /447dp Corning Gorilla Glass 7i |
明るさ | 800nit/1800nit /ピーク輝度3200nit |
リフレッシュレート | 30Hz/60Hz/120Hz タッチサンプリングレート480Hz |
外観 | |
本体素材 | フレーム:アルミ(サンドブラスト仕上げ) 背面素材:マットガラス |
サイズ | 163.10 x 77.93 x 7.98 mm |
重さ | 215.7 g |
カラー | ホワイト /ブラック /サイバー |
カメラ | |
メインカメラ | 5000万画素, F値1.5, センサーサイズ 1/1.95, OIS 2倍ロスレスズーム SONY-LYT-600(IMX882) |
超広角カメラ | 800万画素, F値2.2 |
動画撮影 | 4K@30/60fps, 1080p@30/60fps, 720p@30fps |
インカメ | 2000万画素 動画撮影:1080p@30/60fps, 720p@30fps |
バッテリー | |
容量 | 6500 mAh |
充電 | 最大 90W USB-PD 3.0 /QC3+ |
ワイヤレス | – |
通信機能 | |
ネットワーク | Wi-Fi 7 / Bluetooth 5.4 |
SIM | nanoSIM x2 /eSIM非対応 |
バンド帯 | 5G:n1 //n2 /n3 /n5 /n8 /n20 /n28 /n38 /n40 /n41 /n66 /n77 /n78 /n48 4G:B1 /B2 /B3 /B4 /B5 /B8 /B20 /B26 /B28 /B38 /B40 /B41 /B42 /B48 /B66 3G:B1 /B2 /B4 /B5 /B6 /B8 /B19 |
おサイフケータイ | なし / NFCあり |
その他 | |
スピーカー | ステレオ, Dolby Atmos SBC /AAC /AptX /AptX HD /AptX Adaptive /LDAC /LHDC5.0 |
USB | USB-C |
防水・耐久 | IP68/濡れ手操作 |
生体認証 | 顔/指紋(光学式画面内) |
かこって検索 | 対応 |
便利な機能 | |
通話録音 | なし |
カメラ無音化 | あり |
バッテリーサイクル | 表示あり |
2回タップ点灯/消灯 | あり |
デュアルアプリ | あり |
仮想メモリ | 0GB/4GB/6GB/8GB/12GB |
画面色温度の調節 | あり |
パフォーマンス切替 | 究極モード / バランスモード |
アプリ毎の音量調節 | あり |
便利なスクショ | 3本指でスクロール |
バッテリー保護 | 80%止め |
サポート | |
OS | Hyper OS 2 / Android 15 |
アップデート保証 | Android 19まで(4回アプデ) 2031年までセキュリティ保証(6年) |
付属品 | 90W電源アダプター /USB-Cケーブル 貼付け済み保護フィルム /シリコンケース SIMピン |
ベンチマーク
ベンチマークではすべてリフレッシュレートを「デフォルト(可変120Hz)」、パフォーマンス設定は「究極」「バランス」から、「究極モード」を選択して測定しています。
このスマホの性能は?
搭載するSnapdragon 8s Gen 4は、現状トップクラスのSnapdragon 8 Eliteに次ぐ高性能チップの一つです。またチップ性能だけではなく、メモリとストレージの構成も、12GB/256GBとハイエンド並みの水準です。
AnTuTu 10
Xiaomiの公称値208万点には及びませんでした。冬場に測定すればもっと向上しそうです。
▼AnTuTu v10.5.0を連続で3回実行した結果です。
- 総合 :2004905→1978219→1942107
- CPU:240430→238125→230624
- GPU:250491→250966→245178
- MEM:135022→128457→128868
- UX :164552→164205→164310
3回とも総合スコア200万前後をキープしており一見すると発熱にも強そうですが、三回目にはバッテリー温度が50度を超えています。
本体のアルミフレームは手で持てないほど熱くなっていました。ケースを付けずに高負荷なタスクはしないほうが良いです。
またテスト終了後はCPUクロック数が大幅に下がり、画面にカクつきが見られ、後述のブラウザベンチマークGoogle OctaneのCPUシングルスコアは2万点を切りました。
XiaomiはAnTuTuスコアを販売ページにも記載するほど重視しているため、AnTuTuアプリは無理をさせているのではないかと思います。
AnTuTu Storage Test(ストレージ速度)
AnTuTuのストレージテスト Ver10.5.0にて、内蔵ストレージ速度を測定します。
▼左は究極モード、右はバランスモードで測定しています。
- シーケンシャルリード:4204MB/s(バランス:3933.3MB/s)
- シーケンシャルライト:3723MB/s(バランス:3481.7MB/s)
- ランダムアクセス リード:1384MB/s(バランス:936.0MB/s)
- ランダムアクセス ライト:1600MB/s(バランス:752.0MB/s)
結果は非常に高速でした。
ストレージは最新規格のUFS 4.1となっており、従来よりも書き込み速度が10%以上向上していると言われていますが、納得の速度です。
バランスモードでは特に重要なランダムアクセスの書き込み速度が半減していました。究極モードで運用することをおすすめします。
AITuTu(AI性能)
▼AnTuTuのAI性能を測定するAITuTuベンチマークv3.5.6「AI General benchmark」を計測しました。
- 総合スコア:1367452
- Super Resolution:361668
- Style Transfer:368600
- 画像分類:313926
- オブジェクト検出:323263
参考までに、Galaxy S25 Ultra(Snapdragon 8 Elite)が1967632点、Galaxy S24 Ultra(Snapdragon 8 Gen 3)が1578723点です。
▼一新しく追加されたAI LLM Benchmark(大規模言語モデル)の計測も可能でした。
結果は483598点でした。
▼AnTuTu公式ページに掲載されている指標によれば、次のようになっていました。
- Snapdragon 8 Gen 3(Galaxy S24 Ultra):456142
- Snapdragon 8 Elite(Galaxy S25 Ultra):648274
全体としてSnapdragon 8s Gen 4 はSnapdragon 8 Gen 3 程度のNPU処理能力がありますが、Snapdragon 8 Eliteには大きく差を開けられました。8 Eliteの廉価チップなため、NPUでも差がついています。
引用:https://www.antutu.com/en/ranking/ai20.htm
CPDTベンチ(メモリの速度)
ストレージやメモリ帯域を測定するCPDTベンチも測定しました。
▼RAMの速度
メモリコピーの速度は18.17GB/sとかなり高速でした。メモリの規格はLPDDR5X-4800MHzなので高速です。
Google Octane 2.0(CPUスコア)
ブラウザ上のベンチマークGoogle Octane 2.0 でCPU性能(シングルスコア)を測定します。マルチコア性能を測定できるGoogle Octane Plusも測定しました。
▼Google Chrome 137
スコアは70187点を記録しました。Google Octane 2.0 Plus ではシングルスコア70,604点、マルチスコア420,752点でした。
シングルスコア、マルチコア性能共に高めでした。シングルスコアはSnapdragon 8 Gen 2 に近いです。
バランスモードでは47552点などスコアが7割程度の5万点弱となります。日常使いでもなるべく究極パフォーマンスでの使用をオススメします。
また究極モードであってもAnTuTu3回テスト後など、高負担時には20000点を切ることもありました。ブラウザアプリなどではしっかりスロットリングが働くようです。
外観
本体
本体重量は実測で217.2gです。保護フィルムなどが貼ってあるため、スペック表記の215gよりも少し重くなっています。
▼持っていてかなり重たいです。
背面
背面はガラス素材となっており、フラグシップモデルと遜色のない高い質感です。本体カラーのホワイトがガラスで半透明化していて、プレミアムな雰囲気を醸し出しています。
▼色が光のコントラストで別れます。
▼カメラ部分はエメラルド色のスプラッシュがアクセントとなっておりカッコいいです。出っ張りも控えめです。
ディスプレイ
ディスプレイはベゼルが細くて、高精細かつキレイで安いスマホということを忘れそうになります。
▼画面比率は19.5:9でバランスが良いです。
側面
側面はアルミニウムフレーム(サンドブラスト仕上げ)となっており、これまた高級感が凄いです。
▼「5万円でお釣りが来るスマホ」ということを忘れそうになります。
サイドボタンの位置は標準的な右上に音量・電源ボタンの順です。
SIMカードスロット
SIMカードスロットは左下にあります。eSIMは使えませんが、nanoSIMは2枚まで利用可能です。現状はnanoSIMのほうが取り扱いしやすいので、このほうがありがたいです。
▼SIMトレイでは表裏に収めるタイプで装着しやすいです。
付属品
▼SIMピンや説明書類の他に、保護ケース、貼り付け済みフィルム、専用の90Wハイパーチャージ用の充電器とUSB-A to USB-Cケーブルが付属します。
保護ケース
付属するケースはシリコン素材で、マットなため滑り止めが効いていて持ちやすいです。色も悪くないです。
▼ケースをつけたときの重さは実測で238.2gでした。
ケーブル&アダプターの詳しい仕様
充電器の接続端子はUSB-Aとなっています。一般的なUSB-PDには対応しないため、Xiaomi製品以外には役に立ちません。
▼充電器の仕様です。独自規格の最大90Wハイパーチャージに対応します。
モデル:MDY-15-EN 5V⎓3A(通常出力) 3.6-5V⎓3A 5.0-20V⎓6.1-4.5A(90W MAX)
充電速度・バッテリー
バッテリーは6500mAhで、最大90Wハイパーチャージに対応します。
90Wハイパーチャージ を検証
付属の充電器とケーブルを使った90Wハイパーチャージで、20%から100%までの充電にかかった時間とワット数を測定しました。
- 充電時間20%→100%:45分33秒
- 最大ワット数:71W
- 平均ワット数:約30.5W
バッテリー充電完了時間は41分と表示されていたので、やや遅れています。最大ワット数は充電を開始して最初の1分で記録した71Wで、90Wまで上昇することはなかったです。
▼ワット数、バッテリー残量の推移です。(45分33秒の間)
充電を始めてから3分で20%→30%まで充電されました。このときは55W前後と高出力です。
その後充電開始10分までは30~40W程度で推移していますが、それ以降はバッテリー温度が40度未満になるようにワット数を下げてクーリングされ、40W→10W台→40Wというサイクルを繰り返していました。
▼充電中のバッテリー温度です。
バッテリー温度が40度を下回るよう充電速度を低下させるスロットリングが働いて、温度が冷却されている事がわかります。
なお充電中は常に画面をオフにして検証しました。画面をオンにして充電すると加熱防止が働いて、供給電力が抑えられることに注意してください。
汎用規格のPPSでもOK
▼調査の結果、POCO F7 はUSB-PD3.0 PPSに対応していました。
▼検証には以下のケーブルと充電器、USBテスターを利用しています。
![]() UGREEN NEXODE 100W |
![]() |
![]() KOWSI KWS-X1 |
同じように20%から100%満充電までにかかった時間を当サイトで計測したところ、72分55秒でした。供給電力はせいぜい30Wだったので、利用する充電器は30W(10V/3A)対応であれば過不足ないです。
▼各時刻での代表値
時刻 | 0分 | 10分 | 20分 | 30分 | 40分 | 50分 | 60分 | 70分 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
バッテリー | 20% | 35% | 49% | 64% | 76% | 84% | 96% | 99% |
温度 | 33.2 | 34.4 | 37 | 38.1 | 41.8 | 38 | 37.5 | 35.1 |
ワット数 | 0W | 26W | 26W | 27W | 10W | 29W | 12W | 4W |
60分以降ではほぼ満充電状態なためか、いたわり機能が働いて充電速度が低下しました。そのため実質的には60分未満で充電完了されているのと同じでした。
バッテリー温度が40度を超えた区間は35~45分で、この間だけ充電速度が低下しましたが、それ以外ではほぼほぼ25~27Wぐらいの速度が出ていました。
元が6,500mAhという量を考えれば、充電速度はかなり速いです。バッテリー温度も低く保たれたため、ハイパーチャージよりも安心です。
バッテリー持ち
バッテリー容量は6500mAhです。大容量のバッテリー容量なだけあって、非常にバッテリー持ちが良かったです。
バッテリーテスト | |
---|---|
バッテリーテスト 100%→20% |
16時間43分 |
オフライン動画再生 10%減 |
3時間08分、推定で最大31時間20分 |
ライブストリーミング 10%減 |
2時間17分、推定で最大22時間50分 |
当サイトの計測では「究極モード」「輝度50%」「リフレッシュレートをデフォルト(可変120Hz)」「Wi-Fi接続」「ミュート」としています。
●バッテリーテストは一般的なバッテリーのベンチマーク結果です。
●オフライン動画再生では純正アプリで1080p@24fpsのアニメを横画面で連続再生して電池10%減にかかった時間を調べています。
●最後にライブストリーミングでバッテリー10%減少にかかった時間を調べました。ライブニュースの配信を専用アプリにて縦画面で表示して計測しています。
▼配信中は60Hzとなりました。(モザイク処理しています)
公称値では「継続使用16時間以上、動画再生20時間以上」とありますが、いずれもクリアできてそうです。
バッテリー保護・バッテリー状態の確認
充電をバッテリー残量80%で停止するバッテリー保護機能を備えています。
▼adb shell dumpsys battery コマンドで充電の内部情報を調べて見ました。コマンドの出力は次のような結果となりました。
Current Battery Service state: AC powered: true USB powered: false Wireless powered: false Dock powered: false Max charging current: 0 Max charging voltage: 0 Charge counter: 5005000 status: 2 health: 2 present: true level: 80 scale: 100 voltage: 4203 temperature: 374 technology: Li-poly Charging state: 0 Charging policy: 0 MiuiBatteryService first usage time: mSetBatteryUsageTimeCount=1 mNtpTime=-1 mParseNtpTime=
80%止めの状態で充電ケーブルに繋いだ場合、status:2
でした。Android OS共通システムによるバッテリー保護ではなく、Xiaomiオリジナルの仕様なのでバッテリーアイコンは盾マーク隣りません。
特徴
リフレッシュレート
▼固定リフレッシュレートではアプリごとに60Hzと120Hzを割り当てできます。
- デフォルト(可変60Hz/120Hz)
- 60Hz
- 120Hz
▼常時オンディスプレイの利用中のみ30Hzが確認できました。
●タッチサンプリングレートは公称値で最大480Hzです。通常時では当サイトの計測で120Hzでした。
生体認証・ロック解除
顔認証と指紋認証(画面内)に対応します。
指紋認証は画面オフからでも反応しますが、常時スタンバイにして端末を持ち上げるだけで指紋センサーが点灯するようにしておく必要があります。薄いゴム手袋の上からでも反応したので光学式だと思われます。
▼指紋センサーの位置は下寄りで押しづらいです。
指紋は最大5つまで登録可能でした。
またロック画面のPINコードは、4桁に設定しても確認ボタンを押す必要がなくそのままロック解除されます。最近のAndoird標準では6桁からとなっているため、セキュリティ上に問題があるにせよ便利でした。(筆者は4桁のコード派なので)
OSアップデート
XiaomiはPOCO F7発売イベントで4世代のOSアップデート、6年間のセキュリティパッチ更新を行うと明示しました。保証サポートまで万全です。
Windows にリンクでクリップボード同期も可能
最初から「Windows にリンク」がプレインストールされています。
Windowsの標準アプリ「スマートフォン連携」でペアリングすることで、一部のデバイスでしか対応しない「PCとPOCO F7間のクリップボードの瞬間同期」や、アプリのミラーリングまで行えます。W
▼indowsのスマートフォン連携の設定で「デバイス間のコピーと貼り付け」を有効にします。
スマートフォン連携に関しては次の記事で詳しく説明しています。▶Windowsとスマホを連携させるなら「スマートフォン連携」「Windows にリンク」を使おう!通知やクリップボードの同期ができる
POCOのカスタムOS
HyperOS 2を搭載しています。Xiaomi独自のカスタム色が強いです。便利な機能が多いのでカスタムアプリなどを使用せずとも快適でした。
初期状態
アプリは最初からゲームやショッピングアプリが入っていましたが、そのほとんどは削除できます。
▼初期状態のストレージでは約30.1GB/256GBが使用されていました。十分余裕があります。
ランチャー
POCO Launcherが使用されています。ダブルタップで画面ロック、タスク一覧の表示形式、ジェスチャーナビゲーションの消去、アプリアイコン配置レイアウトの変更など、幅広くカスタマイズ可能です。
システムナビゲーション(画面下の棒)を非表示にした場合は、 かこって検索 が使えません。
また画面の色味やコントラストなど標準ソフトで調整可能です。
▼他にも三本指スクロールでスクショや、デュアルアプリでLINEなどメッセージアプリを複製したりできます。設定可能な項目が多いです。アプリをウィンドウで開くフローティングウィンドウもあります。
AI対応
画像編集、動画生成、壁紙生成、要約機能など、役立ちそうなAI機能に対応しています。(一部の機能はmiアカウントが必要です)
▼いずれも標準アプリなどで利用可能です。
要点抽出機能(クラウド処理)
標準のmiブラウザーならWebページ要約もできます。
▼WebページでPOCO X7 Pro のレビュー記事を要約してもらいました。要点が抑えられています。
AI消しゴム Pro(クラウド処理)
次に画像編集も試します。
▼画像から物体の消去を行い、消去跡に物体を生成する「AI消しゴム Pro」を試しました。
オブジェクトの認識がしっかりしており、10秒程度で画像生成され、そこそこ速く実行できます。十分実用性の範疇にあるといえます。
カメラ
シャッター音の消去
シャッター音は簡単に消すことができました。
設定アプリの追加設定という項目にある「地域」を日本以外の国(アイルランドでOK)に変更します。そうするとカメラアプリの設定で「シャッター音」という項目が現れて、オフにできます。
「地域」を日本に設定すると再び音がなり始めます。常に設定地域を日本以外にしておいても良いでですが、弊害が出る可能性もあるため、カメラを使わないときは元に戻したほうが良いでしょう。
カメラ
メインレンズ(5000万画素)、超広角(800万画素)のデュアルレンズです。メインレンズでは光学2倍相当のクロップズームも備えています。
▼Ultra HDRでの撮影ができるので明るくて印象的な写真が撮影できます。
▼ナイトモード撮影も可能です。メインカメラでは非常に明るく撮影できましたが、超広角カメラは暗めでした。
▼超広角カメラでの夜間撮影は厳しいです。
超広角カメラはナイトモードを使わなければ夜間の撮影は厳しいです。
総評
今までのPOCOシリーズはハイエンド並みの性能に、コストカットされた荒削りなボディという、とがったリソース配分が売りでしたが、POCO F7では長所である性能を更に伸ばした上に、高級感のあるボディを採用するなど、欠点をどんどん克服してフラグシップに近づいています。
半年前に出たPOCO X7 Proと比較すると、背面素材が樹脂からガラスとなってフラグシップモデル並の高級感があります。そして性能面でもベースメモリを12GBに引き上げ、チップもSnapdragon 8s Gen 4と圧倒的に向上しました。
アップデートの寿命が短いという問題も完全になくなり、OSサポートは Pixel や Galaxy の7年サポートとも遜色ない最大6年という長期間です。
一方でおサイフケータイとeSIMに非対応、カメラが充実していないという点で、購入に踏み切れない人は少なくないと思います。そういう方はサブスマホに購入することをおすすめします。値段が安いので、そういうスマホを探している人にはピッタリです。サブスマホに余計な機能に対応していない分、安くて高コスパで無駄が全くありません。
これ5万円台でいいの?って聞き返したくなる、そんな価格破壊すぎたスマホでした。
レビューまとめ
・AnTuTu 200万超えのSnapdragon 8s Gen 4
・メモリ12GB、高速なUFS 4.1 ストレージ
・背面ガラス、側面アルミで高級感ありあり
・ケースと保護フィルム、充電器セットまでついてくる
・2031年まで使えるOSアップデート・セキュリティ保証
・6500mAhの大容量バッテリー
・高負担時に発熱が収まらない
・本体の重量が重い
・90Wハイパーチャージは独自規格
▼2025年話題のスマホレビュー
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