Lenovoはベルリンで現地時間9月5日に開催されたLenovo Innovation World 2025にて、新しいAndroidタブレットとなるYoga Tabを発表しました。
名前からわかるように今年発売されたLenovo Yoga Tab Plusの廉価モデルというような立ち位置です。
すでに日本向けの型番も存在しており、国内での発売に期待が寄せられます。
公開された仕様
Lenovoから公開された仕様です。
情報 | 機種名 | Yoga Tab |
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メーカー | Lenovo | |
型番 | TB710FU | |
発売日 | 2025年9月26日 | |
チップ | SoC | Snapdragon 8 Gen 3(QCM8650Q) |
CPU | 1x Cortex-X4@3.3GHz 4x Cortex-A720@2.95GHz 1x Cortex-A520@2.1GHz |
|
GPU | Adreno 750 | |
NPU | 20 TOPS | |
RAM ROM |
構成 | 12GB/256GB |
規格 | メモリ:LPDDR5X | |
ストレージ:UFS4.0 | ||
外部ストレージ | なし | |
画面 | 画面 | 11.1インチ /LTPS /DCI-P3 解像度3200×2000@144Hz 16:10 /340ppi Corning Gorilla Glass 7i |
明るさ | 600nit / ピーク輝度800nit | |
ペン対応 | Lenovo Tab Pen Pro | |
外観 | 本体素材 | メタル |
サイズ | 255.52 x 165.84 x 6.2 mm | |
重さ | 458g | |
カラー | シーシェル | |
カメラ | フロント | 13MP f/2.2 2.0MP(マクロ) |
インカメ | 13MP f/2.2 (超広角) | |
フラッシュライト | あり | |
バッテリー | 容量 | 8860mAh |
充電 | 45W(5-11V/4.5A) | |
通信 | ネットワーク | Wi-Fi 7 /Bluetooth 5.4 |
SIM | 非対応 | |
GPS | なし | |
その他 | スピーカー | 4スピーカー(2x Tweeters, 2x woofers) Dolby Atmos |
USB | USB 3.2 Gen 1 | |
防水 | IP53 | |
生体認証 | 顔認証 | |
バイブレーション | なし | |
AI | かこって検索、Gemini | |
サポート | OS | Android 15 |
アップデート | 3回のOSバージョンアップ 4年間のセキュリティパッチ |
|
付属品 | Lenovo Tab Pen Pro 45W(5-11V/4.5A) USB-Cアダプター、ケーブル |
|
別売り | Lenovo Keyboard Pack for Yoga Tab |
カラーバリエーションはグレーとシーシェルの2色がありますが、日本向けではシーシェルのみとなっていました。
6コア版スナドラ8Gen3
搭載するチップセットはスナドラ8Gen3ですが、型番はQCM8650Qとなっており、2024年に市場へ登場したSnapdragon 8 Gen 3(SM8650-AB)とは異なります。
詳しくはこちらにまとめました。

メモリは8GBと12GBの2通りがあり、どちらで発売されるかは不明です。
軽量、高解像度なちょうど良いタブレット
11.1インチの解像度は3200×2000と3K以上で、144Hzリフレッシュレートのタブレットです。
重量は458gとサイズの割には軽量で持ちやすそうです。薄さは6.2mmとなっており、競合するであろうXiaomi Pad 7や、Galaxy Tab S10 FEなどに近い薄さを実現しています。
ペン付属
スタイラスペンとしてLenovo Tab Pen Proが付属するようです。触覚フィードバックやワイヤレス充電を備えており、最大で8192段階の筆圧を検知できます。
このスタイラスはYoga Tab Plusに付属しているものと同じようで、充電式で背面に磁気接続してワイヤレス充電する形式です。
また45WのUSB-Cアダプターおよびケーブルも付属ですが、一方でキーボードパックはバンドルされないようで、発売されるかは未定です。
Yoga Tab Plusとどう違う?
一足先に発売されたYoga Tab Plusは12.7インチでサイズからして違いますが、主な違いをまとめます。
Yoga Tab | Yoga Tab Plus | |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen 3 CPU:6コア NPU:20TOPS |
Snapdragon 8 Gen 3 CPU:8コア NPU:20 TOPS |
構成 | 12GB/256GB | 16GB/256GB |
画面 | 11.1インチ – 3200×2000@144Hz |
12.7インチ液晶 低反射 2944×1840@144Hz |
輝度 | 通常 :600nit ピーク:800nit |
通常 :650nit ピーク:900nit |
バッテリー | 8860mAh 45W |
10200mAh 45W |
スピーカー | 4基 | 6基 |
重さ | 468g | 640g |
チップ性能では同じSnapdragon 8 Gen 3ですがYoga TabはCPUが6コアになった劣化版です。メモリはYoga Tab Plus が16GBとなっており高性能です。またYoga Tab Plusは反射加工されたディスプレイでした。またスピーカーの個数などにも違いがあります。
一方で解像度はYoga Tabのほうが高精細となっています。
価格と発売
レノボが公表した情報によればヨーロッパでは9月に発売が開始され、499ユーロで提供されます。Snapdragon 8 Gen 3の割に比較的安価なタブレットです。
日本でも販売が開始されており、63,800円からとなりました。上位モデルのLenovo Yoga Tab Plusが89,800円なので、幾分か安く購入しやすい価格帯となりました。
終わり
ハイクラスな性能を持ちながら、スタイラス付属の低価格に抑えられた高コスパなタブレットが登場しました。
万人受けする11インチの軽め薄めのサイズで、こういうタブレットを待っていたという人も多いでしょう。
CPU性能が十分に高く、メモリやストレージも12GB/256GBと申し分なく、コスパ重視ならかなり良い選択肢のタブレットと言えるでしょう。
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