Motorola Mobility LLCがmotorola edge 60 pro と思われる無線機器「XT2507-3」「XT2507-6」の相互承認(MRA)による工事設計認証(202-JMV002)を取得したことが明らかとなりました。
いわゆる技適認証を通過したことになり、国内での発売が期待されます。
「XT2507-3」「XT2507-6」と2つの型番が存在しますが、それぞれSIMフリー版、Softbank版だと思われます。前モデルmotorola edge 50 proにおいても「XT2403-4」「XT2403-5」と2つの型番が存在しており、「XT2403-5」はSoftBank版motorola edge 50s pro として発売されました。
スペック
motorola edge 50 pro と motorola edge 60 pro は新旧モデルという立場でありながら、motorola edge 50 pro のほうが優れている部分も散見されます。
▼motorola edge 50 pro と motorola edge 60 pro の比較
端末 | motorola edge 50 pro | motorola edge 60 pro |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 7 Gen 3(2.63GHz) | Dimensity 8350 Extreme(3.35GHz) |
メモリ | 8GB/12GB(LPDDR4X) 256GB(UFS2.2-2Lane) |
12GB*(LPDDR5X) 512GB(UFS4.0) |
AnTuTu | ver 10スコア:約80万点 | ver 10予想スコア:約130万点 |
ディスプレイ | 6.7″pOLEDエッジディスプレイ – 解像度:2712×1220 明るさ:2000nit リフレ:144Hz |
6.7″pOLEDエッジディスプレイ Corning Gorilla Glass 7i 解像度:2712×1220 明るさ:最大4500nit リフレ:120Hz |
本体素材 | フレーム:アルミ 背面素材:ビーガンレザー |
フレーム:アルミ 背面素材:ビーガンレザー |
バッテリー | 4500 mAh | 6000 mAh |
充電 | 最大125W TurboPower 最大50W ワイヤレス充電 |
最大90W TurboPower 最大15W ワイヤレス充電 |
サイズ | 161.23 x 72.4 x 8.19 mm | 160.69 x 73.06 x 8.24 mm |
重さ | 186 g | 186 g |
ネットワーク | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6E |
耐久 | 防水防塵:IP68 – |
防水防塵:IP68/IP69 MIL-STD-810H |
USB | USB3.1 Gen 1 | USB 2.0 |
外部ストレージ | – | – |
OS | Android 14 | Android 15 |
アップデート | OSバージョンアップ:3回 セキュリティ:4年 |
不明 |
* メモリやストレージ容量は発売国や販売キャリアによって異なります
▼motorola edge 50s pro のレビュー

性能は向上
ミドルクラスのQualcomm Snapdragon 7 Gen 3 から ミドルハイクラスのMediaTek Dimensity 8350 Extremeになりました。
▼Dimensity 8350 Extremeの概要
- CPU:4x Cortex-A715 + 4x Cortex-A510
- GPU:Mali-G615 MC6 GPU
- NPU:MediaTek NPU 780
CPU構成はSnapdragon 7 Gen 3(2.63GHz)と同じ「4x Cortex-A715 + 4x Cortex-A510」ですが、最大クロック数が3.35GHzまで引き上げられているため処理能力の向上に期待できます。
Dimensity 8350 Extreme のAnTuTuスコアは不明ですが、Dimensity 8300とほぼ同じ仕様なため130万点程度だと推測されます。
またストレージはUFS4.0となり、UFS2.2だった前モデルと比べて書き込み速度が3~4倍向上すると思われます。
ディスプレイは良質に
ディスプレイはほぼ同じですが、ピーク輝度が4500nitになりCorning Gorilla Glass 7i で保護されるなどユーザーエクスペリエンスが向上しています。
motorola edge 50 pro と同じくエッジディスプレイが採用されています。
充電速度の低下
motorola edge 50 pro は最大125Wの急速充電および50Wのワイヤレス充電に対応していましたが、motorola edge 60 pro では最大90Wの急速充電、15Wのワイヤレス充電となっています。
125Wの急速充電はピーク値なので90Wの急速充電とほぼ違いがないと思います。ワイヤレス充電は明確に遅くなっています。
一方でmotorola edge 60 pro はバッテリー容量が6000 mAhと増大しており、充電に少々時間がかかるため惜しいです。
USB2.0に
接続ポートはなぜかUSB 2.0へグレードダウンしました。内蔵ストレージがUFS4.0となって大幅にファイル書き込み速度が向上すると考えられますが、今度はUSB転送がボトルネックとなりそうです。
USB3.1のままであれば良かったのですが。
価格次第
アメリカでは12GB/512GBが690ドル(約11万円)で販売されています。これはセール前提価格のようです。
日本でも同様の構成で発売されるとは限りませんし、値段もこれよりかは下がると思います。
現在絶賛投げ売り中のmotorola edge 50s pro と同様、SoftBankが発売するであろう motorola edge 60s pro(仮)は大幅な割引に期待できます。
▼執筆時の相場は26,000円程度です。

motorola 50 proよりも性能が大幅に向上したチップセットを採用しているため、2025年のミドルスマホとして大きく期待できます。
コスパ最強のmotorola edge 50s pro の後に続いてほしいものです。
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