
Galaxy A57 5Gに搭載されて登場したSamsung Exynos 1680プロセッサーの性能・情報をまとめます。AnTuTuなどベンチマークの計測が主です。
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Galaxy A57 5G 搭載機種
Galaxy A57の前モデルにあたるGalaxy A56(日本未発売)と共に初登場したExynos 1580はGalaxy Tab S10 FEシリーズにも採用されていました。
Exynos 1680も今後、何等かのGalaxyデバイスにまた採用される可能性が考えられます。
Exynos 1680 概要・位置づけ
Exynos 1680の仕様をざっと記載しておきます。
▼判明している範囲です。
| Samsung Exynos 1680 | |
|---|---|
| 製造 | Samsung 4nm |
| アーキテクチャ | arm v9 |
| リリース | 2026/03 |
| 性能 | |
| CPU | 1x Cortex-A720@2.91GHz 4x Cortex-A720@2.60GHz 3x Cortex-A520@1.95GHz |
| GPU | Xclipse 550(AMD RDNA3) |
| NPU | 8K MAC NPU(19.6 TOPS) |
| 接続性 | |
| ディスプレイ | FHD+@144Hz |
| メモリ | LPDDR5X |
| ストレージ | 最大UFS 4.1 |
| 通信 | |
|---|---|
| モデム | 最大5.1Gbpsのダウンロード |
| ネットワーク | Wi-Fi 6E / Bluetooth 6.1 |
| 映像 | |
| 写真撮影 | 最大200MP |
| 動画撮影 | 最大4K@60FPS |
| 映像出力 | 最大4K@60FPS |
Samsung Exynosは主に2つのラインナップがあって、一つはより高額なGalaxy Sシリーズ・Zシリーズに採用されるハイエンドチップのExynos 2000シリーズ、もう一つは比較的安価なGalaxy Aシリーズ・Tab S FEシリーズに採用されるExynos 1×80シリーズです。
Exynos 1680 概要
Exynos 1680のチップ自体は一部でハイエンドクラスと同等となるUFS 4.1ストレージ規格や4K60FPS撮影に対応していますが、これが搭載されているGalaxy A57ではそれらの項目は最大限発揮されておらず、UFS 3.1・4K30FPS撮影止まりとなっています。
CPU構成でのクロック周波数や種類などは前モデルExynos 1580からほとんど変わっていませんが、1+3+4から1+4+3となりミドルコアが1基増えていてマルチスレッド性能の向上が図られています。
またGPUでは引き続きパソコン向けのプロセッサーでお馴染みAMD RDNA3アーキテクチャのSamsung Xclipseという独自のグラフィックが採用されていています。
ベンチマーク(AnTuTu他)

測定はGalaxy A57(SM-A576Q)で行っています。機種によって多少の前後があることをご理解ください。
Exynos 1680 AnTuTuベンチマーク
定番の総合ベンチマーク、最新版のAnTuTu Ver11.1.1を3回連続して実行した結果です。
AnTuTu V11.1.1(1回目、2回目、3回目)
3回連続して実行してもスコアは低下しませんでした、バッテリーはマイナス11%です。
GPUではVulkanレイトレーシング非対応となっていたのでスコアがやや低めですが、総合スコアでは今のミドルレンジ以上となる130万点を叩き出しました。MEMが低いという課題はあるようで、ここがミドルハイ水準並に改善されれば150万点ぐらいは出そうです。
比較しやすいように旧バージョンのスコアも計測しています。
AnTuTu v10.5.2
▼旧バージョン(V10)での比較
| 比較 | AnTuTu 10 総合スコア |
|---|---|
| Snapdragon 6 Gen 3 | |
| Snapdragon 7s Gen 3 | |
| Google Tensor G1 | |
| Exynos 1680 | |
| Snapdragon 8 Gen 1 | |
| Snapdragon 7+ Gen 3 | |
| Dimensity 8350 Extreme | |
| Snapdragon 8s Gen 4 | |
| Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy |
▼最新版のスコア比較はこちら
Exynos 1680 AITUTU
AnTuTuベンチマークが提供しているAI性能を測定するAITUTUベンチマークの結果です。Exynos 1680は19.6 TOPSの演算能力を持つNPUが採用されています。
スコアは高くないのでExynosプロセッサーにはベンチマーク側が最適化していないものと思われます。基本的にこのベンチマークはSnapdragon向けです。スナドラなら下位モデルでも200000点以上出ています。
AITUTU v3.6.1
Exynos 1680 Geekbench 6
Geekebench 6でExynos 1680のCPU・GPUの性能を測定しました。
CPU・GPU Vulkan・GPU OpenCL↓
現在主流のミドルチップなどと比較
| SoC | シングル | マルチ | Vulkan | OpenCL |
|---|---|---|---|---|
| MediaTek Dimensity 7300 | 1002 | 2950 | 2496 | 2504 |
| Snapdragon 6 Gen 3 | 1026 | 2910 | 3353 | 2089 |
| Snapdragon 7s Gen 4 | 1244 | 3296 | 4782 | 3622 |
| Samsung Exynos 1680 | 1379 | 4523 | 7575 | 6693 |
| MediaTek Dimensity 8350 | 1415 | 4423 | 8689 | 8809 |
| Google Tensor G1 | 1475 | 3485 | 8579 | 7379 |
| MediaTek Dimensity 8400 | 1603 | 5947 | 12790 | 12213 |
| Snapdragon 8 Gen 1 | 1708 | 4106 | 6947 | 5700 |
| Google Tensor G4 | 1721 | 4494 | 9973 | 8744 |
| Snapdragon 7+ Gen 3 | 1858 | 5059 | 8952 | 8195 |
| Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy | 3756 | 11148 | 29130 | 25478 |
Exynos 1680 3DMark
グラフィックベンチマークの3DMarkにて性能を測定しています。Exynos 1680はVulkan レイトレーシング性能を測定するSolar Bayが非対応でした。
3DMark 測定結果
- Wild Life Unlimited:6410(38.39 FPS)
- Wild Life Extreme Unlimited:1702(10.20 FPS)
- Steel Nomad Light:777(5.76 FPS)
3DMarkの仮想ゲームタイトルの特徴は次の通りです。
- Wild Life:軽量1440p
- Wild Life Extreme:重量級4K
- Steel Nomad Light:重量級1440p(最新)
全てクロスプラットフォームで比較可能なUnlimitedモードで測定しました。
Wild Life Extreme Unlimitedでのスコア比較
| 比較 | Wild Life Extreme Unlimited |
|---|---|
| Snapdragon 7s Gen 4 | |
| Snapdragon 7 Gen 3 | |
| Exynos 1680 | |
| Google Tensor G1 | |
| Snapdragon 8 Gen 1 | |
| Google Tensor G4 | |
| Snapdragon 7+ Gen 3 | |
| MediaTek Dimensity 8350 | |
| Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy |
ベンチマークの提供:https://benchmarks.ul.com/
高負荷時の発熱もチェックしてみます。3DMark Wild Life Extreme Stress Testを実行して、20分間の発熱・バッテリー持ちは以下のようになりました。
スコアの低下は皆無で、またサーモカメラで本体の背面をチェックしましたが発熱はかなり抑えられていました。フレームが部分的に40℃近くまで上昇しますが、背面やパネルは手に持っていて不快感のない温度です。
実行直後の背面温度↓
GPUスコアは安定してはいるものの、同価格帯のミドルハイ系スマホと比較すると下がったパフォーマンスにも追いつけておらず、グラフィック性能は弱めだと思います。
Wild Life Extreme Stress Test スコア比較↓
| 比較 | 最高 | 最低 | 維持率 | バッテリー |
|---|---|---|---|---|
| Galaxy S26 | 8035 | 4405 | 54.8% | -13% |
| arrows Alpha | 3099 | 1971 | 63.6% | -8% |
| AQUOS R10 | 3026 | 2398 | 79.2% | -8% |
| Google Pixel 9a | 2691 | 2080 | 77.3% | -6% |
| Galaxy A57 | 1690 | 1684 | 99.6% | -11% |
| AQUOS sense10 | 1067 | 1062 | 99.5% | -5% |
Exynos 1680 PCMark Work 3.0
PCMark Work 3.0 performanceを実行しました。Webブラウジング・動画編集・写真編集・ドキュメント編集・データソフトの5つの動作を総合的に測定するベンチマークです。
高フレームレートなリフレッシュレート120Hzで実行したほうがより高スコアが出る傾向にあります。
120Hz・60Hz
他と比較↓
| 最新機種で比較 | PCMark Work 3.0 performance |
|---|---|
| Xperia 10 VII | |
| Galaxy A57 | |
| AQUOS sense10 | |
| Google Pixel 10a | |
| Google Pixel 10 | |
| arrows Alpha | |
| AQUOS R10 | |
| POCO X8 Pro Max | |
| Galaxy S26 |
PCMark Work 3.0 battery life 計測結果まとめ
ブラウザベンチマーク
計測はすべてChrome ver147です。
ブラウザベンチマークのGoogle Octane 2.0ではシングルスコア58654点、マルチスコア計測可能なOctane 2.0 Plusではマルチスコア330161点を記録しました。
以下はその他のブラウザベンチマーク結果の測定結果です。
AnTuTu HTML5 Test・Speedometer3.1・JetStream2・WebXPRT 4
現在のミドルレンジとしては高水準で、スナドラ7シリーズなどを圧倒しています。おおよそGoogle Tensor G1に近く、CPU処理能力はこれに一致すると考えてOKだと思います。
Google Tensor G1(Pixel 6a)との比較↓
Snapdragon 7s Gen 3(AQUOS sense10)との比較↓
MediaTek Dimensity 8350(motorola edge 60 pro)との比較↓
Snapdragon 7+ Gen 3(AQUOS R10)との比較↓
Snapdragon 8 Elite Gen 5(Galaxy S26)との比較↓
ベンチマークリンク集↓
Google Octane 2.0Octane 2.0 PlusWebXPRT4AnTuTu HTML5 TestSpeedometer 3.1JetStream 2
Samsung Exynos 1680 総評

Galaxy A57に搭載されるExynos 1680は、Google Tensor G1と非常に近いベンチマーク結果を出していました。
Tensor G1チップはGoogle Pixel 6シリーズに採用されていましたが、これは海外版Galaxy S21シリーズに搭載されていたExynos 2100のカスタマイズチップだと言われていました。
つまり2026年に登場したミドルレンジモデルのGalaxy A57(Exynos 1680)は、2021年のハイエンドモデルであるGalaxy S21(Exynos 2100)に並んでいることになります。
Exynos 1580からのマイナーチェンジということもあってS22世代にはまだ及ばない部分があるものの、Exynos 1680は発熱がかなり落ち着いていて余裕を持っている印象なので実行パフォーマンスではそれらよりも快適になっている部分が多くあると思います。
今度は爆発的に性能アップしたS23世代に差し掛かるので、次世代のExynos 1780も楽しみです。
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