Pixel 11のストレージはUFS 4.xか疑問な結果に…
規格不明なストレージ
今週発売されたGoogle Pixel 11シリーズのストレージについて謎な点が多く、Pixel 11に採用されているUFSストレージの転送規格は正式には不明です。
512GB以上の内蔵ストレージを搭載するPixel 11シリーズでは、より効率的なストレージアクセスができるZoned UFSというものが採用されていますが、256GBについては何の言及もなく、謎に包まれているので実機検証するまでは謎です。
ちなみに昨年に登場したPixel 10シリーズでは128GBがUFS 3.xで、256GBがUFS 4.xということが検証で判明しています。

今回から128GBが廃止されたため全モデルでUFS 4.xが採用されていると考えられますが、果たしてどうでしょうか。
以下では手持ちのPixel 11 256GBと、Pixel 10 128GB(UFS 3.1)で比較していきます。
AnTuTu Storage Testの結果
スマホのストレージ速度を判定する有名なアプリとして、AnTuTuに内蔵されているAnTuTu Storage Testがあります。
PCで言えばCrystalDiskMark的なもので、シーケンシャルアクセス・ランダムアクセス、そして最新版ではAIの学習データの読み込み速度なんかも測るようになりました。
Pixel 10 128GBとの比較です↓
| 項目 | Pixel 11 | Pixel 10 |
|---|---|---|
| Sequential Read | 1545.6MB/s | 1903.2MB/s |
| Sequential Write | 1413.5MB/s | 1321.6MB/s |
| Random Access(Read) | 1233.1MB/s | 864.0MB/s |
| Random Access(Write) | 847.2MB/s | 645.9MB/s |
シーケンシャルアクセスの参考値↓
| UFS規格 | 速度目安 | 評価 |
|---|---|---|
| UFS 4.x | ~4000MB/s | 高性能スマホ |
| UFS 3.x | ~2000MB/s | 旧型・ミドル・128GBなど |
| UFS 2.x(2Lane) | ~1000MB/s | 安価なミドルスマホに多い |
| UFS 2.x(1 Lane) | ~500MB/s | 入門機のスマホ |
シーケンシャルアクセスが1500MB/s前後しか出ておらず、標準的なUFS 4.0の半分未満の速度でした。これは今のフラグシップモデルとしては話にならない実測値です。
一方でランダムアクセスは非常に高速ですが、最近はUFS 3.xのスマホでも高速化されているものがあるので、それだけではUFS規格が何であるかハッキリとしません。
OPPO Reno16 5G(UFS 3.1)のデータ↓
最悪の場合はUFS 2.xの評価に…
調子が悪いときなどはUFS 2.xと判定されてしまいました。UFS 2といえば、5万円未満で販売されているエントリーモデルです。。
個体差で私のPixel 11が不良ということも考えられなくはないですが、AnTuTu v11総合テストでのMEMスコアが25万点ぐらいで判定はUFS 2.xでした。
他の方が共有しているAnTuTu総合テストでのMEMスコアも同等クラスなので、この結果はPixel 11の現状評価と見て良さそうです。
他のベンチマークでもイマイチな結果
同じようにストレージ速度を測定する定番のベンチマーク、CPDTベンチマークでも同じような結果でした。
Pixel 11 256GBにハッキリとした優位性があるとは思えませんでした。
| 項目 | Pixel 11 | Pixel 10 |
|---|---|---|
| Sequential Write [4MB] | 691.28MB/s | 662.33MB/s |
| Sequential Read [4MB] | 1.48GB/s | 1.42GB/s |
| Random Write [4KB] | 72.43MB/s | 51.53MB/s |
| Random Read [4KB] | 49.77MB/s | 31.88MB/s |
| Memory Copy [4MB] | 16.55GB/s | 19.16GB/s |
アプリの更新速度など
Pixel 11を購入した時点でいきなりOSアップデート(更新サイズ620MB)が来ていましたが、いつものPixelスマホと同じでちょっと時間がかかっていました。
更新が速くなったという印象はあまりなかったです。
ですが、上での検証結果に反してPixel 10 128GBと比較するとアプリのインストール速度や、ファイルコピーにかかる時間などはPixel 11の方が高速でした。
| 機種 | 内蔵データ転送速度 |
|---|---|
| Pixel 11 256GB | 579MB/s |
| Pixel 10 128GB(UFS 3.x) | 341MB/s |
実用上ではPixel 10 128GBより明確に性能向上している様子だったので、ベンチマーク上の数値を気にしなければそこまで問題は無さそうです。
終わり
![]()
今までたくさんのスマホレビューでAnTuTu Storage Testを実行してきましたが、ここまでスペック上と離れたスコアを出したスマホはこれが初めてです。Pixel 10も含めて大体きちんとストレージ規格に沿った速度が出ています。
今のところベンチマークアプリに最適化されていないだけなのか、はたまた全体的にPixel 11の書き込み速度が遅いのかはハッキリと判断しかねる結果でした。
今回Pixel 11は256GBにストレージ容量が引き上げされて、値段はPixel 10 256GBよりも下がったという高待遇でしたが、まさかストレージ規格がダウンしていたなんていうオチは無いと思いたいです。一方で速度に関して本質的に重要なランダムアクセスのスコアは非常に優秀なので、とりわけ問題視されるほどでもないとは思いますが。
ベンチマークを重要視しないというGoogle Pixelの方針は理解できますが、普段遣いの快適性に直結するストレージ速度の最適化ぐらいは頑張って欲しいと感じます。
💡 Google Pixel購入時の保険は、全国のiCracked Storeでキャッシュレスリペアができるモバイル保険
がオススメです。

















コメント