FORT 5の概要
FORT 5とは
Blackviewから販売されているスマホで、今のところは日本市場向けには販売されておらず、AliExpressで購入可能です。
かなり重厚な見た目から分かる通りタフネスさを売りにしているアウトドア向けの製品で、MIL-STD-810HやIP69Kといった規格がアピールされており、規格上は80度の熱水に耐え得る・高さ6mからの落下への耐衝撃性があるなど認証されています。
見た目はTheタフネススマホです。
側面は滑り止めが効いたラバー素材のような質感で、ケースがないこの状態でも手にしっくり来ます。
サイドフレーム(上・下・左・右)
重さは実測値で261.1g(フィルム含む)ですが、画面サイズも大きいのでそこまで重たい感じはないです。ケースをつけずに運用できることを考えれば、場合によっては普通の大型スマホより軽いです。
スペックは?
MediaTek Helio-G100プロセッサー・12GBメモリ・256GBストレージを搭載したタフネススマホです。
スピーカーがモノラルなど弱点もあります。
日本でも普通に使える
今回レビューさせていただくFORT 5はヨーロッパ向けに販売されているモデルでしたが、本製品は日本の技適を取得しているようで、本体化粧箱・本体背面にシールが貼ってあり、内部のソフトウェアでも技適マークを参照できるようになっています。
海外品ですが日本で利用できる基準は満たしています。
屋外通信では5Gに対応しませんが、4Gは国内キャリアの主要バンドを満たしているので利用可能です。試しにdocomoやpovo2.0のnanoSIMを挿してみたところ、APN設定不要ですぐ4Gに繋がりました。
唯一おサイフケータイは非搭載ですが、そこだけ割り切れば国内でも普通に利用できます。
最新のAndroid 16搭載!
OSは程よくカスタマイズされたAndroid 16ベースのDoke OS 5を搭載していて、パッと見はXiaomi HyperOSやOPPO ColorOSなどに近い見た目だと感じました。
OSの雰囲気
便利な機能も多数あって、通話の録音なんかもできます。標準アプリ以外はパフォーマンス調整できるゲームモードが利用可能です。
スマートキーと呼ばれる左側のサイドボタンを自由に割当もできます。
*Status:4
メモリ12GBでかなり快適!!
メモリ12GB(仮想メモリ含まず)を搭載しているとのことで、バックグラウンドの維持はかなり余裕がありました。仮想メモリは利用しなくても十分です。
Chrome・Edgeのブラウザを2つ開いて複数タブを開きっぱなし、TikTokやカメラ起動をしても、タスクキル・再読み込みは全く起きなかったです。(翌日もタスク保持されていた)
SoCは少しパワー不足なMediaTek Helio-G100なので、操作面においては滑らかさは維持できていない部分もありましたが、メモリ12GBもあるためか固まる場面がなく、タスクキルによる再読み込みもないのでスムーズに利用できました。
メモリ4GBのエントリースマホとは天と地ほどの差があると感じます。
画面チェック
IPS液晶採用
ディスプレイには解像度2460×1080の縦長比率なIPS液晶が採用されています。
最大120Hzリフレッシュレートにすることで滑らかなスクロールができて、バッテリー持ちと滑らかさを両立できる90Hzも選択可能です。また画面の色温度調整も備えています。
一般的な薄型スマホとのディスプレイの違いは、OLEDではなくIPS液晶であることぐらいだと思います。sRGBがサポートされているので発色も良好で、OLEDと比べても違和感のない色鮮やかさでした。
明るさチェック
画面輝度は公称値700nitsとなっています。
初期フィルムの上からでも白ピクセル100%の状態で実測最大723nitsを記録していて、公称値に沿うIPS液晶としてはかなり明るめの数値でした。
昨今は1000ニト以上のOLEDパネルが普及していることもあって、屋外ではそれらに比べると少し見づらいかもしれないと感じました。
屋外での様子
ベンチマーク・バッテリー持ちチェック
AnTuTuなど
ベンチマークはさらっと見ていきます。
AnTuTu v11・AnTuTu v10
AnTuTuではSoCが旧世代なためか軽量なAnTuTu 3D Liteでの計測となりました。
3DMark
Geekbench 6
ブラウザベンチマーク
ブラウザベンチマークのリンクは以下より↓
Google Octane 2.0Octane 2.0 PlusWebXPRT4AnTuTu HTML5 TestSpeedometer 3.1JetStream 2
内蔵ストレージ・SDカードリーダーの速度をCPDTベンチマークにて測定しています。
←内蔵ストレージの速度・microSDカードの速度→
SDカードの平均読み取り速度は非常に高速でした。
パフォーマンスモードというCPU・GPUのクロックを上げる性能向上設定もありますが、体感では多少動作がキビキビしているように感じましたが、ベンチマーク上でのスコア向上はほとんど見られなかったので気休め程度かなと思います。
バッテリー持ちチェック
バッテリー持ちチェックにはPCMarkアプリのWork 3.0 battery lifeにて、条件を3回に分けてフル測定しました。
それぞれ、バッテリー持ちを重視した60Hz、滑らかさを重視する120Hz固定、パフォーマンス重視なパフォーマンスモードでの駆動時間です。
60Hz・120Hz固定・60Hzでパフォーマンスモード有効の3通り↓
60Hzでなら13時間程度を記録しているので、丸一日利用できる水準でバッテリー持ちは悪くないです。PCMarkアプリではパフォーマンスモードは少しだけ性能が向上していましたが、バッテリー持ちは少し落ちるということがわかりました。
PCMarkの比較・計測方法はこちら
PCMark Work 3.0 battery life 計測結果まとめ
また当サイト独自の方法で行った動画再生チェックでは、10%分の容量が減るまで2時間17分となりました。(30fpsのアニメ・オフライン・横画面・200nits)推定で22時間以上の連続動画が再生可能です。
充電チェック
付属充電器は注意
本体にはUSB-C充電器が付属していますが、ヨーロッパ市場向けとなるEUプラグなので一般的な日本の家庭用コンセントでは利用できません。USB-Cケーブルは普通に利用できます。
充電器の仕様
一応充電器の性能だけ見ておくと、最大33WのPPS(3.3-11V / 3A)に対応している汎用性のあるUSB-PD充電器のようです。しかし今回はEUプラグを利用できる環境がなかったため、試すことはできませんでした。
充電速度の検証!
充電速度の公称値は付属充電器の限界と同じ33Wですが、AnkerやUGREENなどいくつかの市販の100W USB-PD充電器で試してみたところ、いずれもPD3.0 10Wが充電速度の上限となりました。
一方でGoogle 30W Chargerを利用したところ、途中でPPS 30Wの規格に切り替わって急速充電されました。
FORT 5の33W急速充電は使用する充電アダプターの相性がありそうですが、付属充電器と同じ11V-3AのPPS対応充電器なら大丈夫かもしれません。
この充電器で計測してみたところ、20%から100%まで1時間19分で充電完了しました。
ワット数の推移
各タームごとのバッテリー量・ワット数・バッテリー温度
| 充電 | 開始 | 10分 | 20分 | 30分 | 40分 | 50分 | 60分 | 70分 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 残量 | 20% | 41% | 60% | 75% | 85% | 91% | 95% | 98% |
| 電力 | 9W | 25W | 21W | 15W | 10W | 7W | 5W | 4W |
| 温度 | 20℃ | 33℃ | 35℃ | 32℃ | 28℃ | 25℃ | 23℃ | 21℃ |
今回は最大30Wの充電器だったので、充電中の最大出力数は27Wまでしか確認できませんでしたが、30分で55%分回復しているのでほぼフルスピードだと思われます。
ちなみに充電中は充電ランプが灯る仕組みになっていて、今どきの機種では絶滅危惧種となっています。充電完了を色だけで示してくれるのはやはり便利です。他にも不在着信などにも対応します。
カメラ撮影検証
108MPのメインカメラ
FORT 5は超広角レンズや望遠レンズは非搭載で、一番上にある108MPのメインレンズで撮影することになります。下2つはナイトビジョン用です。
シングルショットや風景画程度であればしっかり撮影できている印象です。ちょっと色味は薄めかなという感じはします。
非圧縮で掲載
2枚目は比較用写真


食事の撮影
2倍ズームなら劣化をあまり感じませんでした。
2倍ズーム(非圧縮)
海外スマホなのでシャッター音オフも簡単にできます。
ナイトビジョン
FORT 5は赤外線カメラを内蔵していて、下のレンズとその下の赤外線照射するライトの部分を利用して、夜間でも物体の写真など鮮明に撮影可能です。普通のスマホでは中々できない撮影です。
暗い場所で動物や物体を撮影するなど、そういった用途に特に向いているみたいです。
ナイトビジョン
一応、カラー撮影可能なメインレンズによるナイトモードも搭載されていますが、ナイトビジョンに比べるとハッキリとした違いがあります。
←ナイトビジョン(赤外線カメラ)・ナイトモード(メインレンズ)→
総評
- タフネスな見た目
- 12GB RAMは快適
- 便利な機能多め
- 赤外線カメラで暗所撮影に非常に強い
- 技適マークあり・日本SIMで通信可能
- モノラルスピーカー
- 付属充電器がEUプラグ
アリエクスプレスではセール時3万円台から購入可能なスマホで、アウトドア向けのタフネス型スマホとしては安価に感じます。
技適の問題などもクリアしていて海外スマホながら日本でも利用できましたが、付属充電器がEUプラグなことには要注意です。
プロセッサーとしては力不足感が否めないMediaTek Helio-G100ですが、RAM 12GBを搭載している良い意味で珍しい構成となっているため、他のHelio-G99などを搭載するデバイスよりも動作が快適に感じます。SoCがエントリー向けであってもRAMがしっかりあれば動作は悪くない、という一つの実証となりました。
赤外線カメラなど普通のスマホにはない機能性があって、日本市場にあまり存在しないタフネススマホだったので、新鮮味があり楽しめるスマホでした。









































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